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パーコール法による女児の産み分けは可能?

【ご質問原文】

パーコール法で女の子の産み分けは可能でしょうか?その場合、どのくらいの確率になるのでしょうか?


【回答】

ご質問ありがとうございます。

パーコール法による女児の産み分けを実用化しているクリニックもありますが、確実な産み分けはできないものと考えて良いと思います。

この、パーコール法によるX精子(女の子になる精子)のセレクションはかなり古くに報告されており、その後はあまり研究されていません。

その報告によると、12層のパーコールによって処理する事によって

調整精子のX:Y精子の比率が55.1:45.1となり、有意にX精子の割合が多くなったと報告しています。

この比率を見て頂くとわかる通り、パーコール法を実施しても、X精子の割合が100%になるわけではなく、割合が多くなる程度でY精子も含まれています。

つまり、10人パーコール法で産まれたとしたら、5.5人は女の子、4.5人は男の子となるという割合ですね。(実際はその他の要因も関係するので、割合はもう少し違うかもしれません)

いくつかの報告をまとめたレビューでも、「パーコール法による産み分けは、臨床的に有効とは言えない」と結論づけています。

統計的有意差は出ているので「意味がない」とは言い難いのですが、産み分けと銘打つにはお粗末な割合だと思います。

以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

引用: 

Genetics: Discontinuous Percoll gradients enrich X-bearing human spermatozoa: a study using double-label fluorescence int-situ hybridization

Application of modern molecular techniques to evaluate sperm sex selection methods

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