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卵子が成熟しているかわかるのはいつ?

【ご質問原文】

はじめまして!質問させていただきます。 
先日初めて採卵をしました。

成熟卵の数によってふりかけと顕微の数を決めたかったのですが、通っている大学病院の培養液の関係?で受精させてみないと成熟卵と未成熟卵がどれくらいだったのか分からないと言われました。

(全部ふりかけにしたのですが半分が 未成熟卵で成熟卵の受精率は30%くらい凍結は0の結果でした)

[Twitter] を見てると採卵当日に成熟卵と未成熟卵がどれくらいだったのか分かる人が多いと感じます。 
培養方法が違うのでしょうか?


【回答】

ご質問ありがとうございます。

まず、培養液は関係ありません。

成熟卵子かどうかは、卵子の隣にとても小さい「極体」という細胞片があるかどうかで判定する事が一般的です。

これは、卵子が減数分裂という特殊な分裂をする事で自分のDNAを半分放出した事の証であり、受精の準備が整った事を意味します。

(正確には、紡錘体の状態によっては、この状態でも未熟である場合もあります。また、未熟卵子にもそれぞれ段階はありますが、ここでは割愛します)。

採卵した直後の卵子の周りには、卵丘細胞という卵子の発育や受精に重要な細胞がたくさんくっついています。

卵丘細胞の見た目や、顕微鏡で拡大して「極体」を観察し、成熟しているかどうかをある程度判定することはできるのですが、前述の通り卵丘細胞があるので確実ではありません。

では、いつ確実に成熟度が判定できるかというと受精法によって異なります。

顕微授精では、顕微授精を行う前に酵素によって卵丘細胞を除去するため、授精操作前に成熟卵子かどうかを判定します。

一方でふりかけ法では、精子をふりかけた後に精子の酵素が卵丘細胞の結合を溶かしながら進んでいき、受精後に培養士が余分な卵丘細胞を除去して成熟や受精したかを観察するため、判定は受精操作後になります。

ふりかけ法の場合、受精させる時間がクリニックによって異なるため、採卵の翌日までわからない場合もあります。
最近では、タイムラプスインキュベーターが普及した事で短時間媒精が増えているため、当日にわかるクリニックが多くなってきていると思います。

以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

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