TOEICって英語の資格試験としてどうなん
日本では、進学や就職の際にTOEICのハイスコアを持っていると有利なイメージ。でも、TOEICってリスニングとリーディングしかないし英語力を示すものとしてはあんまり意味をなさないんじゃないかって意見もあるよね。無駄って言い切ってる人も見かけるし。実際どうなんだろう。
TOEIC=日本ですごく有名な英語の資格試験って印象。わたしも名前は随分前から知っていて、過去に2回受験したことがあります。
友人から「TOEICは相対評価」ってつい最近教えてもらうまで知らなかったし、別の友人から「TOEICの主催ってどこなの?」って聞かれても知りませんでした。
まずは結論
TOEICのスコアは日本国内での進学や就職に有利の働くので、それを目的に受験する人には大きなメリットあり。しかし、海外で進学や就職を考えているのであればTOEICではなく他の英語の資格試験を検討する必要あり。
TOEICが英語の資格試験としてありか無しかは、その先の目的による。
TOEICとは
わたしも詳しく知らないので調べてみました。最近はリスニングとリーディングだけでなく、スピーキングとライティングの試験もあるらしい。ここではTOEIC = TOEIC Listening & Reading testをさします。
TOEIC® Programの特長
1 合否ではなく、スコアで評価
2 グローバルスタンダードとして世界160カ国で実施
3 実際のコミュニケーション能力を評価
リスニング(45分、100問)とリーディング(75分、100問)の点数が各495点、計990点満点。統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)で計算されている。
グローバルスタンダードとして160カ国で実施、ほんま?公式のホームページに記載されているくらいだから「実施」はされてるんやと思うけど。実際の認知度や受験者数はどうなんだろうって気になります。実際、わたしが通う語学学校で来年からコースの選択科目として「TOEIC」が登場したけど、日本人以外のクラスメイト(南米&ヨーロッパ&アジア)はどんな試験?って聞いていて誰も知らなくて、先生も「よく知らないけどどうやら日本で特に有名な試験らしい」って回答してました。韓国では有名?って話をちらっと聞いたけど、日本以外では知名度全然ないんだなという印象でした。
実際のコミュニケーション能力を評価・・・これはどの程度評価してもらえるんだろう。リスニングとリーディングの評価だけじゃ、話す&書くは評価してもらえないし。それに全てマーク形式なので、ラッキーだったら点数アップ。
TOEIC® Tests
日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
TOEIC Bridge® Tests
英語学習初級者から中級者を対象とした、日常生活における活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
この違いは公式ホームページ見ただけじゃ全然わからなかった。割愛。
説明の「日常生活やグローバル〜世界共通のテスト」はわたしには正直かなりオーバーに聞こえます。
主催 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
公式ホームページとWikipediaによると、日本人の方が設立した法人のようです。理事長・役員・評議員一覧も見たけど全員日本人だと思う。
TOEICのいいところ
受験料が安い!6490円
安くはないけど、他の資格試験に比べたらめちゃくちゃ安いなあと思います。
(例 IELTS 25380円、TOEFL iBT US$235(約24300円))
日本での認知度がとても高く、進学や就職に有利
日本国内での進学や就職には他の試験に比べて圧倒的に有利なんじゃないかと思います。国内での進学や就職を考えている方は持ってて損はしないはず!
SNSで「社内で自分のTOEICのスコアが良かったから、海外赴任できた」なども見かけるので、学校/会社から評価されるスケールとして広く使われてるんだなと思いました。海外に出て行く足がかりとしても、こういう風にTOEICを使って行くのは非常にあり。
TOEICでは不十分なところ
海外での進学や就職、移住
ここをターゲットにしている人からすると「TOEICは無駄」という意見もあると思う。留学生として大学に提出する英語のスコアで、TOEICを許可しているところなんて皆無かと。以下は一例ですが
ニュージーランドで技能移民としてResident Visaを取得する場合認められる試験一覧
ね。
やっぱりTOEICで「実際のコミュニケーション能力を評価」するのは無理があると思います。
こうして採用されている他の試験もあくまでもそのスケールの内での評価だから、コミュニケーション能力を完璧に評価してもらえる試験はないだろうけど(英語ネイティブがIELTS対策せずにIELTSを受験しても満点取れないように)、イミグレーションや大学が「英語で」何かを学ぶ/する時には最低このラインは欲しいと要求しているものだから、上記の他の試験はある程度評価が信頼されているものなんだと判断していいと思う。
実際のコミュニケーション能力の評価にはならない
前述ですが、間違いなく言えるのは、総じて英語力の高い人がTOEICを受けたらかなりハイスコアが臨めると思うけど、逆は成り立たないと思う。TOEICの点数が高いからといって、その人が実際英語でのコミュニケーション能力が高いとは限らないなと思います。
TOEICが英語の資格試験としてありか無しか争い
これが一番無駄!!!
英語の資格試験はたくさんあって、どれも目的やフォーカスが違うから、自分にあったものを選んで勉強・受験する必要があります。過去の自分の結果と比較して、成長を確認するのは大いにありだと思うけど、他人と比較する必要は全く無し。IELTS持っている人の方が偉くてTOEICしか持っていない人はだめ、とかそんな批判をしている人は比較対象を間違っているんだと思います・・・。
SNSでも日常生活でも、他人をジャッジする必要ってどこにある?って思います。
最近わたしの周りにTOEICネタが多かったので考えてみました。
わたしの意見はこんな感じです。最後まで読んでくれてありがとう〜
メリークリスマス!