分かる人には分かる、について

｢分かる人には分かる」という言葉。

どこか腑に落ちない気持ちがするのは僕だけだろうか。｢分かる人」が分かるのは当然だろ！って思ってしまう。

これを使う人は恐らく、以下のことを言おうとしているのではないだろうか。

｢分かる人（＝僕が言っていることと、偶然同じ考えだったり、違くても分かってあげようとしてくれたりするような、僕の味方になり得る人）には分かる（可能性が非常に高い）」と。

つまりこの言葉は「自分には味方がいるから大丈夫だ」という自己暗示的な効果を持っている。

僕の言っていることは間違ってはいない、仮に目の前の君が分かってくれなかったとしても、どこかにいる「分かる人」がきっと分かってくれるから、といった具合に。

だから、「分かる人には分かる」と言われた側が、反応に困ったり、僕のように腑に落ちなかったりするのは、半ば当然であるということだ。

今後、それを言われたとしても、それはこちらに同意を求めるものなどではなく、自分自身に言い聞かせているものなので、こちらはヘンに反応する必要はないのである。

うーん、何言ってるかよく分からないって？

大丈夫、分かる人には分かるから。