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料理しないんなら結婚できないねと言われて驚いた話
衝撃である。ショーゲキ。なにがって?タイトル通りの発言を耳にしたからである。それも実の母から。びっくりしたな~もう~。よっこいしょういちだわマジで。久々に目から火花が散った気がした。ちなみに母は料理が苦手です笑。
とはいえ思い返せば、わたしは30になるまで「実家de上げ膳据え膳育ち」。雨が降っても洗濯物すら取り込まず。パート先から少ない昼休みを使い、弁当などを買って帰ってきてくれる母を待ち構えては我先にと好きなおかずを選んだりしていたのである。しかもそこから間髪入れずに未婚母になるのでマジで目も当てられない。我ながらえぐい黒歴史である。
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そんなこんなで時は経ち、ふと気づいたんだけど、母はきっと「自分は結婚生活のために、嫌なことを頑張っていた。頑張らずに結婚だけしようなんて、そんなの許されない」って思っていたんだろうなと。よくある「自分が我慢していることを安々とスルー出来る人を敵とみなす」みたいな…。
一切料理をしないって、食事はどうするのさ!とテレビにむかって吠える母に「冷食とかお惣菜とかいろいろあるからじゃない?」と言ったらすごーく白い目を向けられそうだったので、「そうよね。私はよくして貰えたから本当に有難いわ。」といったらニヨニヨと笑っていた。
怒りは二次感情なんて言われていたりする。母は料理をしない人を攻撃したいわけではなく、ただ自分自身を肯定してもらいたかっただけなのかも。感謝は相手に伝わるように意識したほうが良さそうだなと、ちょっと小さくなった母を見ながらそう思う。