見出し画像

読書記録

最近の読書記録。

映画「ミルクの中のイワナ」のfilm bookですが、結構読み応えあった。
種を守るということ、釣りながら保護するということができるのかという。
読んでいて、複雑な気持ちになる面も結構あった。
釣りながら守るってやっぱりエゴじゃないかと思う部分も感じつつ、良識ある釣り人によって渓流魚の分布や現在の状態がわかるというメリットもあるというのを知る。川は人が介入して、管理していく必要があるというのはとても感じた。
エゴといいつつも、リバーランズスルーイットという映画や、うなぎが故郷に帰るときを読んだ際、釣りというものの良さもよく感じたので気持ちもわかるし。
そして1リットルの水から川の生態系がわかる環境DNA分析のこと、川の漁業共同組合が減少していることなども初めて知った。
イワナに関わる人々がどんなことを課題として感じているのか、とても勉強になることがたくさんあった。写真やデザインもとてもいいです。

このご本の編集長を務められたのは、以前読んだ「武蔵野発 川っぷち生きもの観察記」著者の若林輝さん。観察記もめっちゃ面白いです。
これを読んで、川の面白さ、私1/10くらいしか知らなかった!となりました。
そして文章が読んでて心地よいので、今回のfilm bookも購入した次第。
川っぷちもぜひよんでみてね。


これはmaccaroomのアサヒのチャンネルで紹介していて、面白そうだったので読んでみた小説。映画も話題になっていたのを見かけていたので。
すんごく面白かった、、!これを映画化、どうやってしたんだろう?!ってかなり気になるのでぜひ近日中に観たいなと思った。
基本的に登場人物たちの手紙や書記みたいなものが中心になっていて、書く人物の視点で世界の見え方が90度変わるのが鮮やか。文章が巧み。
最初はグロテスクな感じだったり、嫌な描写が多かったらどうしようとも思ったけど、そんなことはなく、楽しく読んだ。あらすじは調べてみてください。



結構前に古本屋さんで購入して読んでなかったレムの作品。
ソラリスを読んだ時と同じく、得体の知れない恐怖感、謎、ホラー感がレムらしくてとてもよかった。生物と無生物のなんやかやの謎に、ウイルスという存在を浮かべずにはいられなかった。めちゃくちゃ好きなSFであった。

私はカポーティが大好きなので、読んでないやつは全部読んどこうと購入した本。
カポーティらしい、心の奥にある懐かしい思い出を想起させるような、いたいけな、繊細な描写たち。南部の人々のくらし。
登場人物のドリーはうちのおばあちゃんに少し似てる。
この作品のドリーは「誕生日の子どもたち」の短編にある「クリスマスの思い出」に出てくる老女とモデルが同じみたいな気がする。
そう、macaroomのkyokaiという曲はドリーやクリスマスの思い出の老女のイメージです。

エマル




いいなと思ったら応援しよう!