Sugar

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100円玉を握り締め
走る駄菓子屋、週末に。
チョコにグミにマシュマロに
欲しいものが沢山あるのに
足りないな、足りないな。
おばあちゃんに貰った
おこずかいじゃ
まったくもって足りないな。

欲しい、欲しい
全部欲しいよ
届かなくて手を伸ばす
ほしい、ほしいの
全部欲しいよ
今のまんまじゃ足りないの。

制服を着てはや数年
向かう都内の喫茶店。
ミルクティーにパンケーキ
食べたいものは沢山あるのに
足りないな、足りないな
おかあさんに貰った
おこずかいじゃ
まったくもって足りないな。

欲しい、欲しい
全部欲しいよ
届かなくて手を伸ばす
ほしい、ほしいの
全部欲しいよ
今のまんまじゃ足りないの。

ヒールが足に馴染む頃
背広のあなたが現れて
朝も昼も夜もずっと
会いたい時に会えるのに
足りないな、足りないな
どれだけ砂糖を
もらっても
今の甘さじゃ足りないな。

欲しい、欲しい
全部欲しいよ
届いてるのにすり抜けて
ほしい、ほしいの
あなたがほしい
触れているのに虚しくて

電気を消して午前3時
あなたの腕の中で
答えが一つの質問を
満足いくまで繰り返す。
あなたが嫌になるまで
わたしが眠るまで。

ほしい、ほしいの
いつか消えるその日まで
甘い砂糖に溺れていたい

ほしい、ほしいの
いつか別れるその日までに
幸せで死ねればそれでいいのに。