友達がいないチー牛ボーイに飲みに誘われた話。
はじめに。
正直、このチー牛ボーイシリーズは
第一回目がピークだと思ってます。
なぜなら、これはほんとに実話だし
面白いことがおきなければ
ほんとに面白いことが書けないからである。
で。
今回は、チー牛ボーイと
二人で話した時の事を
軽く書こうと思います。
江益さん、この後空いてますか?
仕事を終えて帰宅しようとしていた時の事。
私が事務所を出ようとしていたタイミングで
なにやら足早にやってきたチー牛ボーイ。
その日はなんだか疲れていたので
ゆっくりお風呂でも浸かるか〜
とか、
配信久々にやるかな〜
とかを考えていた。
そんな上の空の私を見つけると
チー牛ボーイがやや早口で声を掛けてきた。
チ『江益さん、急いでますか?』
私『いや、急いでないけど…』
チ『明日何かありますか?』
私『まぁ、特に…』
なんやねん、はよ帰りたいねん。
と、靴を履きながら答えているが、
チー牛ボーイは止まらない。
チ『この後予定あるんですか?』
私『いや…帰るだけだけど…』
チ『急いでますか?』
いや何回同じ質問すんねん!!!
と、内心思いつつ…
私『急いでないよ?』
チ『あっ、あの…その…』
私『何?(思わず語気が強くなる)』
チ『…いっ…一杯飲みませんか…?』
?!!!???!?!!
と、こんな具合に驚いたのですが、
散々先程の質問で
『この後暇』ということを確認されたので
今更断ることも出来ず、
終電までの30分ほど付き合うことに。
チ『いやぁ、僕、友達いないんで、こういう時にしか飲みに行けないんですよ〜』
と、ウッキウキなチー牛ボーイ
とはいえ、当時はまだ営業自粛期間中で
お店も22時までしかやっておらず、
外で飲むことになった。
近くのコンビニに入り、
お酒を適当に選んでいる私とチー牛ボーイ。
私はその日はあまり体調が良くなかった為
ほろ酔いを選んだ。
チ『江益さん、僕がお金払うので』
私『や、いいよ、私の方が年上だし私払うよ』
チ『いや、誘ったの僕ですし』
お、そういう所ちゃんとしてるんだ偉いな〜
と、感心してお言葉に甘えようと思った時。
チ『僕、お金だけはあるんで』
ドヤるチー牛ボーイ。
そうなのか…?
そんな羽振りいい職場とは
あまり思えないけど…そうなのか…?
まぁ、君の収入はわからんけど…
まぁ持ってるのなら甘えるけどさ…
私『じゃあお言葉に甘えて…』
チ『いえいえ…』
そしてチー牛ボーイの腕に
抱えられているのは
私が選んだほろ酔いピーチ味、
そして…
カルピス!!!!!!!
飲まないんかい!!!!!!
飲もうぜって誘ってきて飲むのが
カルピスて!!!!!!!!!!
身体にピースやな!!!!
イキイキ乳酸菌やな!!!!!
仕事終わりに爽やかやな!!!
カルピスかい!!!!!
まぁ個人の自由だけども!!!
こうしてチー牛ボーイに奢ってもらい
少し開けて、
人の邪魔にならないようなところで
乾杯をすることにした。
チ『僕、ほんとに友達いないんで、お酒も飲めないし、こうやって飲めるの嬉しいです〜』
私『そう、それはそれは』
確かにチー牛ボーイは職場で
明らかにみんなの
おもちゃ扱いをされている上、
若い男の子が少ない職場なので
理解はできる。
チ『江益さんならいいって言ってくれると思ってましたよ〜もしダメって言われたらもう凹んじゃいます』
私『アハハー(愛想笑)』
でもぶっちゃけ。
チー牛くんと話す話題
ないんだよなーなんて思いながら
ほろ酔いを煽っていると
カルピスボーイ←が
話を始める。
チ『江益さん、舞台って大変ですか?』
私『んー、どーかなー、しんどいけど、でも楽しいからねー』
チ『そうですか…』
私が役者である。
という話をしてからと言うものの、
彼は私と会う度に
『最近仕事はどうですか?』
と、聞いてくるようになった。
ごめんなチー牛ボーイ。
私そんな売れっ子やないねん…
って思いながら
『ボチボチかな〜』と答える。
前に1度、
『最近よく会いますねー撮影ないんですか?』
と、言われたことがあった。
その言葉でもうここ辞めようかなって
思うほど心が折れかけたことがあったが、
彼にとっては何気ない言葉だったのだろう。
チ『僕、アニメが好きで』
私『へー(だろうねぇ)』
チ『声優になりたいんですよ』
私『そうなんだ』
チ『だから、今の職場やめようか迷ってて』
私『んー』
チ『どう思います?』
私『やめた方がいいと思う』
**
す、すまん〜〜!!!!
とはいえこれは悪意があって
言ってる事ではなく。
個人的にはこういう相談をされたとしても
やる奴はやる。と、思っているからだ。
人に否定されても
やる人間は勝手にやる。
故に放った言葉だった、すまんの。
チ『そうですか…僕、声優になりたくて…』
私『(何回言うねん)』
チ『でも声優になってもそれだけで食べていける気がしなくて。でも声優やりながらバイトってしんどいじゃないですか』
私『(ここに俳優やりながらバイトしてる奴がおんねん)』
チ『すぐ生活できるくらい稼げないならやるのやめようかなとか思ってて…』
私『や、そんなすぐ生活できるくらい稼げないから(真顔)』
どうやらチー牛ボーイは
『声優になったらスグにある程度は稼げる』
と、勘違いしているようだった。
まぁ、そんなことほとんどの人は
あるわけが無い。
チ『そっか…じゃあ声優アイドルになればいいのかな…』
私『発想の飛躍が凄い。え、アイドル…?』
チ『顔だししたら売れるかなって』
私『それは……無理だぁ……』
前から思っていたのだが。
彼の自分の容姿に対する
絶対的自信はなんなんだ??!
お母さんに毎日
『君はかっこいいよ〜♡』
と言われたらこんな子になるのか?
だとしたらめちゃくちゃいい母親だな!
その自己肯定感分けて欲しいわ!!
チ『でも、アイドルでも下積み必要ですかねぇ…』
私『必要だと思うよ…(てかその前に君は自分の容姿を正しく認識した方が良いよ…)』
押し黙るチー牛ボーイ。
どうした。
と、思っていたら。
チ『僕、声優になりたいんですよ』
3回目!!!!
チ『声優になって、女性声優と付き合いたいんですよ』
…
……
………
…………………
小学生の発想!!!!
おばさんびっくりよ!
そんな不純な理由で
定職手放そうとしてるの??!!
私『いやいやいやw そんな理由なら声優にならない方がいいよw』
チ『そうでもしないと声優と出会えないんです!』
私『いや、ほら、もっと社交性上げたら出会えるかもしれないじゃん』
チ『無理です!だから僕は声優になりたいんですよ!声優と結婚出来たら死んでもいいです!!!』
私『死にたがるな!!』
不純すぎるぜチー牛ボーイ。
そんな理由で声優になっても
ただのストーカーに
なりそうだよチー牛ボーイ。
私『とりあえず、声優になるのはやめときな』
チ『じゃあ江益さん、可愛い女優さん紹介してくださいよ』
私『じゃあってなんだよ!じゃあの意味がわからんわ!あとなぜ可愛いが絶対条件なんだよ』
チ『可愛い子しか付き合いたくないからです』
私『鏡みてから言えよ』
チ『大丈夫です、僕、イケメンなので』
私『大丈夫ではねぇんだ!』
こんなモンスターを声優界に
放ってはならない。
ここで食い止めねば…
という思いとは裏腹に
カルピスが回ってきたのか←
なぜか女の子の条件を語りだした。
チ『25歳以下の女の子がいいです』
私『その年齢制限はなんなの?』
※チー牛ボーイは別の日に『25歳以上はババアだ』という発言をしています。
チ『首にシワがない人がいいです』
私『知らんがな』
チ『25歳以下の可愛い女の子ください』
私『もう声優関係なくなっとる』
と、まぁこんな感じで
話しているうちに
タイムアップ。
彼は『ありがとうございました〜』
とニコニコしながら
帰っていきました。
そんなに付き合いたいのか
チー牛ボーイ。
でも可愛いこと付き合いたいなら
まずその謎の英語だらけのTシャツと
長い丈の靴下はやめような。
江益凛
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