【戯言】かくめいぜんや。
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隠蔽だとか操作だとか
ザワついているこの世界で
たくさんの人が絶望して
たくさんの人が疲弊して
世界を変えようとか騒いでも
それは世界が崩れてからの事で
騙されまいと人が叫んでも
それは騙されてからの出来事だ
そんなことばかり。毎日。
結局私は
この世界の中の
なんの力のない
ちっぽけな人間なんだと
思い知らされる。
思い知らさせる。
革命を、と叫ぶ人を
どこか冷ややかな目で。
きっと、戦争が起きたら
まっさきに死ぬのかななんて
思ったりもする。
思ったりもする。
長生きしたいと思わないのは
きっと、たぶん
守りたいものがないからなのかな。
あまり、世界に期待をしていない。
私は、私は。
未来を思うと辛いから
今を見ることにしている
将来を考えると頭が痛いの
馬鹿だから。
隠蔽だとか操作とか
仕組まれた戦略だとか
何かを訴えようとする世界で
でも、心が動いたのは
本当なんじゃないの?
大きな手のひらの世界で
生きる私の瞳に映る。
相変わらず桜は綺麗で
相変わらず夕陽は紅い。
ただ、それだけで
私はいいや。