お酒を飲んだ友達はいつも可愛くて羨ましくなる。
ベランダで洗濯物を干していたら
セミが隣のベランダで暴れている音がした。
田舎育ちの影響なのか
虫はあらかた平気なのだけど
セミだけは幼少期のトラウマで
どうしても苦手で
すぐ部屋の中に逃げ込んだ。
最近休める時間がある時は
部屋の中に籠りがちだ。
ご飯を作る気力も起きず
今日も一日一食しか食べられなかった。
プライベートは空っぽで
人と出かける気にもなれず
かと言って誘う気力も起きず
適当にいろんな事務作業を
通常の三倍かけてこなしている日々。
疲れている訳でもないし
病んでいる訳でもないけれど
考えなくていい時間は
なるべく何も考えたく無くなる。
8月になってしまって
やらなきゃいけないことは
山のようにあるのに。
先日、窓の外から
夏の音が聞こえた。
花火の音。祭囃子の音。
近くで祭りがあるなら
外に出ようかと思ったけど
1人だったから出ることを諦めた。
昔から、人混みが苦手で
知り合いと人混みに飲まれると
反射的に相手の腕とかカバンの紐とかを
掴んでしまう。怖くて。
相手が異性だった場合は
気まずくさせそうで悪いから
咄嗟に我慢するのだけれど
この前飲まれた時は
女性だったから思わず腕を掴んでしまった。
普段私から近づくようなことは
一切してこなかったので
相手はさぞ驚いていた。
「ごめんー」
と、ヘラヘラ謝った。
そのような理由(人混みが苦手)で
池袋が特に苦手だった。
まだ、都内に慣れてない頃に
人混みに飲まれた時に
知らない人に何回か
声をかけられて絡まれたことがあったので
トラウマとして植え付けられて
サンシャイン通りを歩くだけで
呼吸が苦しくなることが何度かあった。
今はもう慣れたので平気だけど
池袋で人混みに飲まれると
未だにドキドキはしてしまう。
たまにはここにも
嬉しかったことを書きたいのに
なんでか嬉しかったことは書けないな。
思い返せば
「嬉しい」とか「楽しい」とか
日常生活でも
あんまり顔に出せないからだろうか。
友達と遊ぶ時に
眠そう、だとかつまんなさそうだとか
そんなふうに見えるくらいには
テンションが上がりにくいからかもしれない。
友達がついてる状態で
推し活をした時、
(ちなみにその友人はただの付き添いで
推し仲間でもなく、
私の推し活の内容も知らない)
内心はとても
テンションが上がっていたのだけれど
テンションが上がってる姿を観られるのが
恥ずかしくて
無表情で展示品を眺め、写真を撮り
グッズを選んで帰った時に
「楽しめた……?」と、
不安がられたことがあった。
服を買う時に人がいるのも苦手なものだから
友達とショッピングモールに行っても
友達が入りたいアパレル店を選びつづけ
私はそれにただ着いていくだけ、
ということが多かったりする。
あまりにも意見を言わないからか
「大丈夫……?」と言われることが
本当に多い。
たとえ恋人関係の相手でも
その傾向があったので
多分誰でもそうなんだろうと思う。
秘密主義者なのだろうか。。。
まぁここに書いてる時点で
それとこれとは違うかと思うけど。
お酒を飲んだら割とハッピーになれるけど
そこに到達できることがほぼないし
ましてや友人と飲む時でさえ
割とセーブする。
飲んだとしてもハッピーになれるほど
酔わない時の方が多い。
なんでこういう時だけ酒に強いのだろうか。
この前、お酒の席の帰りで
ベロベロになった女友達が
抱きついて、離れなくなって
力ない笑顔でにへぇと笑いながら
「凛ちゃんは大人でしっかりしてて
私の相手もしてくれるし
頼れるお姉ちゃんだよねぇ〜」
と、褒めちぎってきた。
(その人は私のひとつ上だけど)
終電もギリギリだったので私は
「可愛いこと言うじゃん」
と、半ば引き摺りながら
駅へと向かっていた。
その道中で
「凛ちゃんって(性格が)男前で
かっこいいから好き〜」
と、急にでかい声で告白された。
その場では「知ってる」と、だけ返したけど
内心は
私はあなたみたいに可愛い子になりたいよ。
と、思ってた。
「知ってる」という返しに対して
その人は
「そーゆーところがイケメン!!」
と、よく分からないことを言っていた。
私も沢山酔えたら抱きついたり
できるのだろうかとか考えたけど
そもそもパーソナルスペースが
クソデカ女なので
多分無理だろうな。
最後にテンションが上がったのはいつだろう。
あんまり覚えてないや。
おわり。
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