【ぶらり温泉旅】渋温泉 歴史の宿金具屋に泊まる。 1日め
先日誕生日を迎えまして、そのお祝いも兼ねて長野県の渋温泉に1泊2日の旅行に行ってきました。
渋温泉は私にとって、めちゃくちゃ大事な、そして大好きな場所なので、記事を書くのも実は若干緊張しています。この場所の魅力を私の全力を持ってお伝えしたい・・!!という謎のセルフプレッシャーです🥳ヒューヒュー(セルフヤジ)
初めて訪れたのはおそらく20代半ばごろ。親友とのこの温泉地への旅行は訳わかんないくらい楽しい思い出で、今でも思い出話で笑っちゃうくらい。
そしてこの時に歴史の宿 金具屋に泊まってから、私はこの宿以上に心を揺さぶられる宿に出会っていないのです。
温泉旅が好きになったのは渋温泉のおかげ、温泉宿が好きになったのは金具屋のおかげ、と私の温泉旅行好きの地盤を固めた地です。
長文かつ写真の量も半端ないと思いますが、少しでも魅力がお伝えできたら嬉しいです。
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渋温泉は長野の上の方、中野市にあります。
今回私たちは松本から車で向かったんですが、渋温泉に行く前にすごく楽しみにしている場所がありました。
それがこちら、湯田中駅から車で2分ほどの場所にある関英ドライブイン!!
こちらは前回の渋温泉来訪の際に寄ったお店で、あまりの美味しさに我々夫婦の中で伝説的な位置付けとなり、今回も絶対に寄ろうと決めていたのでした。
前回はカツ丼と冷麺(季節限定)を頼んだんですが、カツ丼は「こういうのが食べたいんだよ」って想像する味の模範解答みたいなちょっと甘めのしっかりした味付けで、冷麺もすごく美味しかったんですよね。
今回はカツ丼の気分ではなかったんだけどカツは食べたいな、ってことで私はカツカレーを注文。
関英ドライブインは正しいドライブインの有り様と言うか、しっかり甘めでしっかり味が濃く、しっかり量があります。
カレーはこっくり甘くてカツはサクサク、焼肉も甘めでしっかりした味付けでご飯が進む感じですごく美味しかったんですが、カレーは私には量が多すぎて食べきれなかった・・。後から見たらご飯の量は普通で300gと書いてあったので、よく見て小盛りにして貰えばよかったなあと反省。
でも久々に来れて相変わらず美味しくて大満足でした。
あとここの良いところは女性の店員さん達がキビキビ働いていて、とても接客の感じがいいところ!!
さてそこから車で5分ほど走り、湯田中温泉郷を越えて渋温泉に到着です。
金具屋には私はこれで4回目の宿泊。渋温泉には5回目の来訪です。
(一度違う宿にも泊まったんですが、やっぱり金具屋の方が・・ってなってしまった)
もし初めて行ってみたいという方がいらっしゃる場合、そしてもし金具屋に泊まってかつ渋温泉自体も満喫したい、と思った場合、ちょっとご注意があります。
1泊では金具屋と渋温泉を満喫し切るのはなかなかにハードです。
できなくはない。私も初回は友人と頑張ったので。でもめっちゃ疲れた。笑
なぜなら渋温泉には9つの外湯があり、外湯めぐりの手拭いを買ってスタンプを押しながら全て巡った後、階段の上の渋高薬師へ参詣すると「九労が流れ、ご利益がある」とされる「九湯巡り」のイベントがあるのです。
もちろんやりたい人だけやれば良いんですけど、これが渋の醍醐味と言っても過言ではないので、是非1度参加してみて欲しいです。
外湯は渋温泉の住人の方々の浴場でもあるので、巡ってる最中に湯船で住民の方とおしゃべりとかも楽しいんですよね〜。
ただ外湯は22時までの利用なので、全て1日で回ろうとするとなかなかに忙しいです。5分入って、はい次!みたいな😂 笑 体育会系のノリでこなしてゆく。
そしてお湯に入りすぎて手がカッサカサになったりもしたな・・
しかしそのおかげで温泉街には外湯を巡る浴衣の方達がたくさんカラコロ歩いていて、とても良い雰囲気なんですよ〜。
そして1泊だとハードな理由2つ目は、金具屋にも浴場が8つあるからです😂
つまり全て回りたい場合、17つの浴槽に入らなければいけない。
体力と時間管理が必要になります。宿のご飯の時間とかもあるからね・・
私は最近は外湯はまわらず宿の温泉のみ堪能してます。いや、外湯も行きたいんだけど、昔のように体力がないんだ・・・
渋温泉の良いところは、一見街が廃れているように見えるけど思ったよりは元気があるところだと思います。これは私が来はじめた頃からそんなに変わっていない。
SNS映えを狙ってキャピつくわけでもなく、ひたすらに昔ながらの方法で存在し、こちらを楽しませてくれるわけです。
他にも射的のお店とか、無料で使わせてくれる卓球場もあったりします。
意外と温泉街っぽいものをちゃんと浴衣で体験できる場所ってないと思うんですよ🤔それができちゃうのが渋温泉!!ありがたいですね!
さて、いよいよ今回宿泊する歴史の宿 金具屋さんのご紹介です。
千と千尋の神隠しのモデルになったとも言われていて、雑誌などでもよく紹介されているお宿です。昭和初期に完成した木造4回建ての斎月楼と130畳の大広間が登録有形文化財に指定されています。
今まで新明の館に2回、潜龍荘に2回泊まりましたが、正直なところ今回の部屋は今までで一番残念だった・・かなあ。
トイレがものすごく狭かったのと、洗面台が玄関?のようなところにあるのでいちいちスリッパを履いていかなければならなかった。後冷蔵庫が古すぎてちょっと飲み物を入れるのをためらった 笑
でも、この上の写真の窓の雰囲気はものすごく良かったので・・うーん、難しいけど、それでも次はこの部屋じゃない方がいいかなあ。
部屋ごとに結構作りが違うのでなんとも言えないし、私は高い部屋には泊まったことないからそこはわからないけど、古いお宿なので設備が綺麗で整ってる!ってわけではないと思うんですよね。
でも、それを越える魅力がこの宿の造りにはあると思うし、なんせ全て趣の違う貸切風呂が5つあり全て予約不要で無料、そして大浴場のあの素晴らしい雰囲気、そして自家源泉が4つあり全て厳選かけ流し、って他にそんな宿を知らないので・・毎回お値段分は満足して帰ってきています。
でも初で今回の部屋だったらちょっと落ち込んじゃうかもな〜😞
でも、どの部屋も多分部屋ごとの景色や作りの良さはあると思うので、それを楽しみに!って方だと気が楽かもしれません。
さて、今回4回目の宿泊にて初めて参加してみたものがありました。
宿の9代目が案内してくれる金具屋建築ツアーです。今までぼんやりと「すごいなあ」と思ってただけだったので、きちんと知る良い機会だと思って。
毎日夕方に無料で行われています。
結論から言うと、めっちゃ参加して良かったです。9代目の説明はとても聞きやすくて面白かったし、聞けば聞くほど昭和初期にこの建築物を今の形に建て直した「6代目」何者なの!?って思ってしまう。
この地域の宮大工数十名を連れて全国に建築を学ぶ旅行をし、そこで観た建築を随所に盛り込む。って、宿の当主ができるかなあ、王族のする行動では・・笑
説明を聞いて面白かったのが、「部屋ではなく家のように感じてもらえるように、部屋の入り口にひさしを付けて家の入り口のようにしている。それも一部屋ごとに屋根の作りを変えている」と言うことや、「建築の際に取り壊した水舎小屋のパーツを地面や壁に埋め込んだりして使っている。」と言うこと。
部屋から出た時の景色にも気を配ったり、どう考えても職人の意地でしょう。という言われないとわからない技術が盛り込まれていたり。
話を聞くにつれ、職人達と当主で面白い意見をどんどん出し合ってどんどん取り入れてやってみよう、という現場だったんじゃないかなあと想像してしまうんですが、それが昭和初期に実行できる実行力と資金力・・やはり・・王族・・😗
そしてその歴史のあるとんでもない建物を継いで行く方々の大変さもあるんだろうな、と感じました。
メンテナンス代とかも考えたら、宿泊費は決して高くはないと思うのですよ・・
食べ終わったら夜のライトアップを見にちょっと外へ。
ちょっとご注意があるのですが、金具屋の中に飲食物の売店や自動販売機はありません。(冷蔵庫の中に飲み物が入ってて買える部屋もあるのかな・・?今回私が泊まった部屋にはありませんでした。)
それは「是非温泉街に買いに出てください」と言う金具屋なりの温泉街への配慮。その説明文を読んだ時にすごく感動してしまいました。自分たちだけでなく、みんなで渋温泉を守っていくっていう気持ちが伝わってきます。
散歩し終わった後は宿のお風呂へ。素晴らしいんですが、写真撮れないのでパンフの写真で失礼します。
そんなこんなで1日目終了。
文字数に自分でもびっくり😳