見出し画像

ザンクトフローリアンへの行き方

ザンクトフローリアン修道院に行くには、地球の歩き方等のガイドブックでは「リンツ駅から410番のバスで30分」と書かれています。ザンクトフローリアンにバスで行ったというブログをいくつか見つけることができますが、時刻表、バスの大きさ、バス停の場所等、想像するのはかなり難しく思いました。

2019年9月に初めてザンクトフローリアンに行って以来、半年もたたずに5回行き、修道院に5泊したので、行くのはもう慣れました!バスで自力で行きたい方のために、さまざまなハプニングも含めてご紹介したいと思います。随時アップデートします。なお、旅行会社にツアーをアレンジしてもらったり、レンタカーを借りていくこともできます(駐車場はたくさんあります)。お友達に連れて行ってもらえるなら、それがベストです!

時刻表

ÖBBのサイトやアプリから検索するのが一番良いように思います。レイルジェットだけでなく、バスの接続なども調べることができます。

画像7

ドイツ語・英語で検索できます。

行きはAb/dep(出発): Linz/Donau Hbf  An/arr(到着): St. Florian b. Linz

で検索します。帰りはAb/depとAn/arrを逆にして検索します。St. Florianと入力するとたくさん候補が出ますが、St. Florian b. Linzで大丈夫です。

検索結果の中にはバスの乗り換えが必要で1時間2時間かかるようなものもありますが、「バス1本で行けて時間が23~25分くらい」のものが410番のバスです。英語での検索も可能です。

平日は行き帰りともに30分~1時間おき、土日祝日はぐっと少なくなって1日5本程度になります。

もしリンツ中心部(Hauptplatz)に行くのであれば、観光案内所(Tourist Information Linz)でバスの時刻表をもらえます。通常のミサのスケジュール、ガイドツアー・オルガンコンサートの情報も掲載されています。しかし、土日の時刻表が少し微妙かなと思いました。

もちろんリンツ駅のバスターミナルには時刻表があるので、それを見るのが一番正確です。

リンツ駅バスターミナル

リンツ駅のバス乗り場方面のエレベーターで上るとすぐにバスターミナルがあります。バスの停車場はA, B, Cの3レーンありますが、真ん中のBレーンの一番奥のB8が410番の乗り場です(この写真はB8からリンツ駅方向を撮りました)。電光掲示板に行先も掲示されています。時刻表は乗り場ごとにあります。410番はSierning Busterminalが終点です。

画像1

切符の買い方

切符券売機はAレーンの真ん中くらいのところにあります。タッチパネルで多言語対応です。最初の画面はリンツ市内のみ有効の切符になりますので、「そのほかの行先」のボタンを押し、行先を入力します。「S」と入れるとSから始まる行先のアルファベットのみ表示されるようになり、提案される行先も絞られてきます。SANKT FROLIANと名前の付くバス停がいくつかあり、SANKT FLORIAN EINSATZZENTRALEを選びますが、SANKT FLORIANとついていれば、どれを選んでも値段は変わらないと思います。

バスの中でも買えますが、券売機で買うよりすこし高くなります。券売機のタッチパネルの反応がとても悪いので、イライラしたらバスで運転手から買ったほうが良いと思います。片道か往復かも選べます。片道4Euroくらいです。

画像2

どこで降りる?

St. Florian b. Linz Einsatzzentraleで降ります。バス停の標識はなくて、道路わきに降ろされます。少し離れたところに同じ名前のバス停がありますが、これはリンツ駅に向かうほうのバス停です。

そこから坂道を上ります。700メートルくらいある、なだらかな坂です。しばらく歩くと修道院が見えてきます。

画像4

途中にキリストの像もあります。

画像5

あるときリンツのバスターミナルで410番のバスを待っていたら、「410ではないけどザンクトフローリアンに行くよ」と言われたことがありました。その時は、Einsatzzentraleは通らず、Marktplatzの近くで降ろされました。なぜか「お金はいいよ」と言われました。そしてすごく急な坂道を上って修道院に行きました。バス停の名前にザンクトフローリアンとついていれば、どこで降りてもなんとか行けると思います!

帰るときは?

修道院を出て右側を少し歩くと「Stift」というバス停があります。帰りも410番のバスを待ちます。行きはEinsatzzentraleからStiftには行きませんが、帰りはStiftの次にEinsatzzentraleを通ってリンツ駅に向かいます。

リンツ行きのバスは平日は30分~1時間おきに夜の9時半まであります。土日祝日は1日5本程度になります。

5月から10月まであるオルガンコンサートは2時半から30分あります。日曜日にオルガンコンサートを聴くと、2時のバスには乗れず、次の6時のバスを待たなくてはなりません。日曜6時のバスは小さいバスで、満員だと「次のバスに乗ってくれ」と言われてしまいます。日曜の午後なので、修道院内や周辺のレストランはクローズしています。そして、次のは8時で、最終です!

バスの大きさ

この写真は「Stift」バス停の時刻表です。平日は普通の大きさのバスですが、土日祝日に小さいバスの時があります。土曜日Samstagと日曜祝日Sonn-/Feiertagの時刻表で「車」マークがついているのが小さいバスの印です。小さいバスは定員8人と20人のものがあります。

画像3

前にも書きましたが、大きなスーツケースを持って日曜6時のバスを待っていたら、小さいバスで満員でした。乗車を断られましたが、どうにか押し込んで乗ったこともあります。

昨年2019年の12月、アドベントコンサートに行きました。この日は日曜で、コンサートは6時過ぎに終わったので6時のバスには乗れませんでした。夜7時からRorateamtというアドベントの特別なミサがあるのは知っていたので、それに参加しながら8時のバスを待っていました。7時50分くらいにミサは終わり、無事に8時のバスに乗ることができました。大きなバスでほっとしました。私のほか2名くらいしか乗客はいませんでした。そもそもバスでアドベントコンサートや夜のミサに行くような人はいないようでした。

なお、写真の「Stift」の時刻表で、平日は410番以外の番号のバスも止まります。しかし、「Linz/Donau Hbf (Busterminal)」行きのバスに乗らないとリンツ駅に行けません。ほかのバスは一つ先のEinsatzzentraleや、Ennsというザンクトフローリアンの小教区行きだったりします。

ブルックナーフェスティバル

毎年9月から10月初めにブルックナーフェスティバルがあります。会場は主にリンツ市内のブルックナーハウス、旧大聖堂、新大聖堂ですが、ザンクトフローリアンが会場の時もあります。

ザンクトフローリアンが会場の公演のチケットを買う時に、ザンクトフローリアンへのシャトルバスも一緒に予約できます。無料です。もちろん往復です!コンサートの一時間前にブルックナーハウスからバスが出ます。写真は2019年のブルックナーフェスで、ミュンヘンフィル、ゲルギエフ指揮で、ブルックナー6番、7番の演奏会です。

画像6

最後に

ザンクトフローリアンに行く前はすごく遠い所だと思っていましたが、一回行ってしまえば、あとはなんとでもなります。今年(2020年)2月に行ったときは、深夜1時半に羽田を出発し、ウィーン国際空港に朝6時に着いたあと、直接ザンクトフローリアンに行きました。到着したのは午前10時でした。すごく近く感じますよね!

もし初めて行くようであれば、いろいろ調べて十分準備をしても、何か起こると思います。でも、神様が守ってくださいますので、安心してお出かけください!