フルーティストが好きな元素
フルーティストが好きな元素といえば、最近はこれでしょうか?114番元素のフレロビウム、元素記号”Fl”!
そしてもちろん、フルートの素材である銀Ag。
金Auのフルートや、
プラチナPtのフルートもありますね。
実は、これらのプレートは地面に埋め込まれています。埼玉県和光市にある理化学研究所がニホニウムを発見したことを記念して、和光市が元素番号1番の水素から118番のオガネソンまでのプレートを和光市駅から理研までの道に設置しました。その道はニホニウム通りと呼ばれています。
ちなみにニホニウムの作り方は、亜鉛30の原子核を重イオン線形加速器RILACで加速し、
標的であるビスマス83原子核に衝突させ、(30+83=113)、核融合させてできた113番元素の原子核を気体充填型反跳分離器GARISで分離抽出しました。
アメリカ・ロシアグループも113番元素の合成に成功しましたが、理研のチームは、3回合成に成功し、3回目の合成ではより長く分裂を続いたのが決め手となって、日本初、アジア初の命名権を得ることができました。(補足すると、ニホニウムのような超重元素は、合成後すぐに原子核を放出しながら分裂します。理研の合成ではモリブデンという既知の元素まで6回分裂できたことが確認されました)
和光市にお越しの際は、ぜひニホニウム通りを歩いてみてください!下を向いて歩くことになるので、車にはご注意を!