スタートアップ企業って何?
みなさんは「スタートアップ企業」というのを聞いたことはありますか?
ざっくりと、新しくできた企業のことをスタートアップと呼んでいる方もいるかもしれませんが、スタートアップにはきちんと意味があります。
もし、起業される方やスタートアップに就職、転職をされる予定の方は、その意味をしっかり知っておきましょう。スタートアップという名前はいろいろと誤解されています。
スタートアップ ≠ 起業
まずは、スタートアップ = 起業と思っているパターンです。スタート + アップという単語から起業という単語を連想しやすいので、勘違いしている方が多いですが、違います。スタートアップは確かに、起業した企業の集合のうちの一部を指します。スタートアップになるかどうかはその企業の内容によって変わります。
起業の多くはスモールビジネスと呼ばれるものです。では、スモールビジネスとスタートアップの違いをいくつか紹介します。
違い 1 : 成長方法
スタートアップの成長曲線は、スタートと同時にはじめは落ち込んでいき、そこから一気に急上昇する二次関数のような成長が見られます。爆発的な急成長によって、成功した暁には巨額のリターンを狙うことができます。
一方でスモールビジネスは、一次関数のような徐々に成長していく曲線になります。スタートアップのように巨額のリターンが一気に入ってくるわけではなく、ある程度の安定したリターンが継続的に得られます。
違い 2 : 市場環境
スタートアップの場合、市場が存在していない不確実な環境(いわゆるブルーオーシャン)を対象としてビジネスを展開します。そのため、差別化ということをあまり意識する必要がない場合もあります。なぜなら、競合と呼ばれる他社がそもそも存在していないケースが多いからです。事業が成功すれば、その市場を独占することも可能であるため、巨額のリターンにも繋がるというわけです。
スモールビジネスの場合、すでに市場が存在しておりその起業が参入することによる市場の変化は比較的小さいと言えます。成功するためには、既存の競合他社との差別化を図る必要はありますが、需要がある程度見込めているのでスタートアップに比べてリスクは少ないと言えます。
違い 3 : スケール(事業拡大)への姿勢
スタートアップの場合、初期は少数のユーザ(顧客)しかいないが、ある規模を超えた瞬間に一気に市場を席巻して二次関数的もしくは指数関数的に成長することができます。
スモールビジネスの場合、すでに市場が形成されているので、ユーザが望んでいるプロダクトに対して事業拡大を行うのでスケールさせることよりも、採算性を高めることに注力します。これさえ達成できていればリスクをかけて無理にスケールを起こす必要がありません。
まとめ
どうでしたか?スタートアップのイメージが少しでも変わったでしょうか?
今までなかったものが突如現れて急成長が期待できるものをスタートアップと言いますが、我々が知るのは十分に世に知られた後なので、あんまりイメージしにくいかもしれません。
スタートアップだった例としては、Uber, Facebook, Airbnb, メルカリなどです。