第15回 医師とふるさと納税について考える

こんばんは。ようやく秋らしくなってきたと言っていたら、もう11月になり、2021年も終わりが見えてきました。

年の瀬も近づいてきており、今回はふるさと納税について考えてみようと思います。

ふるさと納税とは

ふるさと納税について医師の方なら、やったことは無い人はいても、聞いたことがないという方はいないと思います。

ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。
手続きをすると、寄付金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除が受けられます。
あなた自身で寄付金の使い道を指定でき、地域の名産品などのお礼の品もいただける魅力的な仕組みです。 (ふるさとチョイスHPより引用)

ふるさと納税自体は多くの節約系サイトで解説されているので、返礼品が貰えてお得!などの普通のことはかきません。

医師目線でみたメリット・デメリットを紹介してみようと思います。


たくさんの返礼品が受け取れる

普通のことは書きません!とかドヤったくせに、やっぱり1番目は返礼品です。

ふるさと納税は所得が多いほど、多くの自治体に寄付可能となるため、その分多くの返礼品を受け取ることが出来ます。

僕は研修医の頃からふるさと納税を行っていますが、その頃の収入はサラリーマンの平均年収くらいだったので、寄付額は数万円が上限でした。

数万円だとお肉と果物とお酒くらいで、すぐに上限に達してしまいます。しかし、所得が1000万円を超えてくると寄付額の限度額が20万円以上となり、選択肢が圧倒的に広がります。

数万円程度ですと「良いお肉を頼んで、たまの贅沢を楽しんじゃおう!」となりますが、数十万円分あると贅沢ではなく生活の一部となります。

そのため返礼品は、高級かどうかより、コスパや日常遣いが可能かどうかという選び方が重要になります。

ふるさと納税だけで、お米、飲み物、野菜、肉、海産物、ティッシュペーパー…etcと、生活必需品がある程度賄えるようになります。

そのため高額所得者の医師の皆さんにとってふるさと納税は、たくさんん税金を納めた代わりに、生活必需品を揃えることが出来る制度と言い換えても差し支えないのではないでしょうか。

冷凍庫に入り切らない…

限度額に余裕が出来てたくさん注文すると、ふるさと納税でありがちな悩みである「一度にこんな届いても食べきれない…」「冷凍庫に入りきらない…」という問題が生じます。

どんな良いお肉も一度に5kgとか届くと、食べきれず冷凍庫の肥やしになってしまうんですよね。

こまめに一万円ずつ各自治体に寄付すれば良いのかもしれませんが、医師の皆さんは日々忙しい生活を送っており、そんな暇はありません。

そんな悩みを簡単に解決してくれるのが、定期便という選択肢です。

定期便は、お米やお肉、ビールなどを3ヶ月や6ヶ月などの単位で毎月定期的に小分けにして送ってくれるシステムです。

返礼品を消費するペースの計画が立てやすい上に、まとめて寄付出来て手続きも楽チンという願ったり叶ったりな返礼品です。

鮮度が重要な野菜や、保管場所が必要なビールやお米をよく頼む方には特にオススメです。

ポイントがめっちゃ貯まる

僕は楽天ユーザーであり、一部ポジショントークなのですが、楽天ふるさと納税を行うことでポイントがとても貯まります。
(最近は楽天経済圏の没落が囁かれていますが、まだまだ他所に乗り換えるほどではないと考えています。)

楽天ふるさと納税であれば、楽天市場で普段通り買い物する感覚で申し込めます。

お買い物マラソンやスーパーSALEなどの期間に合わせて寄付すれば、寄付額の10-15%は安定してポイントバックされます。

楽天ふるさと納税は、高いポイント還元率のために、他のポータルサイトで扱っている同自治体・同寄付額の返礼品と比べて量が少ないと言われています。

これは一見「少ないならコスパ悪くない?」と思う方もいるかもしれませんが、僕はむしろメリットと思っています。

ふるさと納税は、限度額が増えれば増えるほど、その額を使い切ることが大変になってきます。定期便を活用したり、色々な生活必需品を返礼品で置き換えようとしても、やっぱり大変です。

その際に返礼品の中身は少なめだが、ポイントで還元してくれるとなれば、どうでしょうか?

限度額を使い切る労力は下がるだけでなく、一方で返礼品という現物の一部がポイントになったとも解釈出来ます。

得られたポイントの使い道は、返礼品に無いような趣味のものや、旅費、最近では投資など選択肢は圧倒的に広がります。

少額の寄付であれば気にならない差だとは思いますが、20万、30万と増えてくるとスケールメリットが効き、返礼品が貰えてお得!だけでなく、単純計算で数万ポイントが付与されることになります。

限度額が使い切れない!という方こそ、楽天ふるさと納税がおすすめです。


デメリットはないのか

ふるさと納税の加熱化とともに、「居住地の自治体に納税すべき!」という意見もよく聞くようになりました(個人的には国が定めた制度である以上、活用するしかないのではないかと思います)。

デメリットとしてよく言われるのが、確定申告です。

どうせ確定申告するから問題ない

寄付先が5自治体以内などの条件を満たせばワンストップ特例が適応されますが、6自治体以上に寄付を行うと確定申告をする必要が出てきます。

高年収サラリーマンの一部には、確定申告の手間を懸念し、ふるさと納税から距離を置く方もいるかもしれません。

しかし、多くの医師は、①アルバイトなどで複数の職場から給与を貰う、②年収が2000万以上のいずれかに合致し、そもそも確定申告が必要なはずです。

ふるさと納税のためだけ本来不要な確定申告を行うことは確かに面倒ですが、そもそも確定申告が必要な状態であれば手間はほとんどかかりません。

おわりに

医師目線で見たふるさと納税ですが、活用しない理由は無い制度だと思います。
自治体への寄付の期限は12月31日までであり、あと1ヶ月半以上あります。

今年の収入も大体読めた頃でしょうし、始めるなら今しかありません。

やったことない人は是非活用してください!

では次回に乞うご期待!





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