第11回 医師とマネーリテラシー 後編

こんにちは。マネーリテラシーの後編です。

前回は夢のマイホームに対して夢のない話ばかりしてしまいました。
今回は車と保険についてです。

②自家用車

僕も学生の頃は「医者になったら外車に乗るんだろうな〜」と夢をみていました。
確かに医師になってみると、確かに買おうと思えば外車を買える経済状況ですが、実際は中古の国産車に乗っています。

また慎ましい生活をして目指せFIRE!(笑) かよと思われた方もいるでしょう。

前回に引き続き、僕はそのような話がしたい訳ではありません。

有名な話ですが、年収1000万円程度ではそこまで贅沢な生活は出来ません。
賞与の差はあれど、月の手取り換算は50-60万円くらいが多いのではないでしょうか。

そんな中で一例として700万くらいの新車の外車を全額ローンで購入したとすると、金利1%で5年のローンで計算しても月々の支払いが12万程になります。

駐車場代、ガソリン代、車検・整備代…etc なども考慮すれば、手取り月収の20-25%と家計を大分圧迫します。
外車のメンテナンスコストは高く、またそこらのカーショップで対応してくれないことも多々あります。

薄々気付いている方もいると思いますが、新車や高級車は社長が経費で買うものです。間違っても給与所得で購入するものではありません。

車が何よりの趣味で学生の頃から寝食を忘れて車のことだけを考えていた!という方以外は身の丈にあった自家用車を検討された方が良いと思います。

③生命保険

生命保険に関するTipsはいくつかありますが、結婚して専業主婦と子供の扶養家族がおられる医師の皆さんは基本的に保険が必要な層だと思いますので、生命保険なんて不要!健康保険で十分!!とまで言うつもりはありません。
(とはいえ、付き合いで保険に入っているという医師はその保険の必要性について考え直された方が良いと思います。)

しかし、外貨建て保険だけは別です。

「あれは貯蓄だから」「保険で貯蓄も出来るから、あなたもやったら〜?」
という同僚、先輩の声を沢山聞いてきました。

正気ですか?

なぜわざわざ貯蓄を保険を介して行っているのですか?
その保険の仕組み分かっています?
手数料がいくらか知ってます?

そんな人に限って言うんです、「株は怖いから

保険も立派な金融商品です。

ネガティブな意見ばかりになってしまいましたが、実際仕組みも分からずフ○ルデンシャルの餌食になっている医者を数多く見てきました。

普段はMRの薬剤説明会のことをとやかく言うくせに、自分の保険は営業マンの言いなりなのは、いかがなものでしょうか。
研修医にいつも偉そうに言っている批判的吟味(笑)を、ぜひご自身の生活でも行って欲しいところです。

終わりに

前後編でマイホーム、車、保険についてのマネーリテラシーというか、ネガティブな要素ばかり書き連ねてしまいました。

医師は良くも悪くも皆と同じことをするのが好きです。
医学部の6年間でしっかりと叩き込まれた習性です。

社会に出てからも、自分の行動原理が「皆がやってるから」というのは、いかがなものかと思います。

先輩の声を参考にせず、自分の人生を見つめ直すとお金だけでなく、新たな道が開けるでしょう。


次回に乞うご期待!


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