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オタ芸コラム:2024年私的オタ芸ソング年間ベスト授与式

 砂塚ユートです。年末なので今年も独断と偏見から野外アニクラで盛り上がったり、高まったりしたオタ芸楽曲の年ベスを発表したいと思います。(※なんかの権威付けとかではなく100%個人の趣味です)

主な選考基準

 原則として2023年11月~2024年12月の間にリリースされた楽曲を中心に据えつつ、その他、現場で新たに発掘されたり、再評価された楽曲等も含めて各部門ごとで個別に表彰していきます。以下に一応の基準を設けていますが、つまるところすべて私個人の恣意的な選定です。そのため異論は認めますが、くれぐれも鍵引用で叩くのだけは勘弁してください。心が折れます!

・Shazamで拾った回数
・X(Twitter)のインプレッション(イベントハッシュタグ等)
・オタ芸マンの悲鳴
・俺が気持ちよかったもの


サンダースネイク部門

・Fantasia for the Girls/アイドルマスターシンデレラガールズ

 講評:今年の「デレステ」アニバーサリー楽曲。あの「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」に連なる系譜がオタ芸でない訳がない。個人的に久川颯ちゃんがセンター取ってるのが嬉しぅてしょうがない。現場ではまだそれほど回収出来ていませんが、ゲイマンのリクには入りがちなので期待を込めてのノミネート。

・Hesitation snow/fripSide(※)

 講評:アニソンのオタ芸を語る上では外せないfripSideが今年もノミネートです。もはや存在がアンセム。とりわけ記録の上でも記憶の上でも、なぜか今年はこの「Hesitation snow」を拾う機会がやたらと多かった。3代目名義はversion2024となっているので便宜上は今年の曲として扱っていますが、やはり原曲の方がよく拾っている気はする。

 打ってみると分かるんですが、実はこの曲のサビは技尺で言うと0.5技(アサルトロマンス)なので本来はサンスネロマンスが入りません。しかし今年はラスサビに飛ぶ事が非常に多かったので、リスペクトも兼ねて名誉サンダースネイク楽曲として受賞とさせていただきます。おめでとうございます!

・アパレル店員/Literation feat. SHUNA

 講評:今年流行ったネタ寄りの同人楽曲。というのも歌詞の元ネタが全編X(Twitter)で横行したスパムアカウントの怪文書であるため。この手の一発ネタみたいな作詞に往年のfripSideを思わせる力強い四つ打ちを曲として合わせるとイコールオタ芸になるので、結果的に野外アニクラで流行ります。作曲家の皆さんはご参考までに。そして実は、もう一曲あります。

・花粉症のテーマ/Xceon

 講評:上記の「アパレル店員」と同様のジャンルで、リリース順ではこちらが先。野外アニクラではちょうど春の花粉シーズンに現場で鳴りまくってました。歌詞に共感した! 徹頭徹尾において曲名通りの内容ながら、異常に強度があるデジタルJ-POP。

・†命短し恋せよ乙女†/黒猫(花澤香菜)

 講評:「俺妹」から黒猫のキャラソン。曲自体はクラシックもいい所ですが、今年に至ってオタ芸としてのポテンシャルが周知された印象。六連突きが音ハメみたいで気持ちがいい。このように野外では毎年なにかしらのキャラソンが新たに脚光を浴びているので、まだまだディグの甲斐はありそう。

・ドラクレアの殲律/しろさきあや

 講評:昨年の関東打ちアンセム「此岸花」に続き、アニクラ界隈要注目のしろさきあやさん。今年秋のM3でリリースされたアルバムの中から特に「ドラクレアの殲律」が早くもオタ芸マンの間で擦られ始めています。自分がいる西の現場はTRCから物理的に隔たりがあるためまだ試せていませんが、ラスサビ3技転調なので、場合によっては”ドラグーンスピアの殲律”を奏でることも……?
 まったくの余談ですが、去年、僕も現場でサインを頂きました。

・Blue Wind/田中友紀

 講評:10月にリリースされたばかりのシャニマス声優・田中友紀さんのソロデビューアルバムの収録曲。彼女自身はアニメメメのハロウィン回などアニクラでのゲスト出演の機会もあり、そういう意味でも期待の一曲。今のところはクラブのオタ芸イベや野外とはやや雰囲気が異なる、第三のジャンル”公民館系”の打ちイベで注目されている様子。今年というより次にくる一曲か。書いてから来年に取っておけばよかった、とやや後悔しています。

お笑い”芸”人特別賞

・いま注目のジャンル。芸人さんはやはり”芸”にも長けているのが道理。

・運命のリビルド/椿鬼奴

 講評:僕の周囲のオタ芸マンは、とりあえず曲調がオタ芸に適していればジャンルは不問という柔軟性のある態度なので毎年このような記事を書けて助かっています。
 という訳でお笑い芸人のオタ"芸"曲。こんな曲調に仕上がっているのは「超空のギンガイアン」という架空のロボットアニメの主題歌という体から。何から何までひとえに椿鬼奴による妄想の産物であり、Wikipediaに記載された誕生の経緯を読むとそれなりの狂気を感じます。

・E!G!A!エヴォリューション/江頭2:50 with ブリーフ団

 講評:今年配信されたエガちゃんの曲。なんかやたらに音が強いと思ったらパチ曲だった上、蓋を開ければ畑亜貴×まふまふのバケモンコラボだった。

・珠代ベスト~パンティーテックス~/島田珠代

 講評:オタ芸でこそないものの、お遊戯会注目の一曲。最近は「ラヴィット!」を始め全国ネットでも出演の機会が増えている、関西ではお馴染み「吉本新喜劇」の島田珠代姐さん。どこがサビなのかさっぱり分からん!

・ずっとずっとトモダチ/芦田愛菜

 講評:”芸”能人という事でこちらに……。全然流行りでもなんでもないんですが、アニクラ終了後の歓談においてこの曲の話題で盛り上がったのが面白かったので、備忘録的に取り上げておきます。いまや女優として大活躍の芦田愛菜ちゃん子役時代のシングル2枚目。調べたところ「ジュエルペット」4期のエンディングらしいので、れっきとしたアニメタイアップですね。オタ芸としては正直まぁ打てなくもないかな……くらいの感じで改めて聴いてみたら、ラスサビの跳びポが本当にデカくて爆笑しました。

関東打ち部門

・Whiteout/OFF White

 講評:ナナシス発、待望の関東打ち芸ソング。「流行らせコラ!」と強面のナナシスDJおじさん達からオタ芸マンに叩きつけられた挑戦状でもある。まさかの浅倉大介サウンドが郷愁を感じさせる。野外で大活躍しているあのDJもこのDJも実はみんな支配人なので、意外と真面目に現場でも擦られてます。

・冠菊/初星学園

 講評:今年のスマホゲーム市場に留まらず、楽曲コンテンツ市場でも空前の勢いで天下に覇を唱えた「学園アイドルマスター」から「冠菊」をノミネート。やはり和の楽曲には芸が映える。

・Enishi/羽衣小町

 講評:今年のデレユニットツアー石川公演でぬるっと生えてきた「羽衣小町」の新曲。こちらも和風の芸曲。IPがあまりユニット売りに積極的ではないため最近まで死蔵されていましたが、遥か以前にクッソ速い3技芸曲がリリースされていました。

・交通安全パラダイス/少女フラクタル

 講評:僕自身はまだ拾ったことないんですが、関東のアニクラではこの曲で打つ時に結構面白い光景が見られるというので上げてます。早くこれになりたい。

2技部門

・運命の旋律/CRベルサイユのばらIV ~革命への序曲~

 講評:「運命の旋律」と書いて「さだめのメロディー」と読みます。個人的には今年知った中でぶっちぎりで強かった2技楽曲。オタ芸楽曲を真剣に掘り下げていくといずれはパチンコに行き当たるので、そういう意味でも”打ってる”人は多い。残念ながら昨年でメーカーが廃業したため音源の配信は絶望的。CDは1~2万くらいします。

・君色サブリミナル/幽閉サテライト

 講評:昨年末から今年にかけて色々あった幽閉サテライトでしたが、奇しくも同時期にオタ芸マンの間では東方アレンジの芸曲が再評価期に。「色は匂へど散りぬるを」や「月に叢雲華に風」などカラオケランキングの王道は勿論ですが、特に跳ねてたのは「君色サブリミナル」かなという印象。2技って知らないと本当に尺迷うし知ったかぶりもバレやすいので、伸びるオタクはここで差を付けているなと日々感じます。

・アップルスマイル/西尾夕紀

 講評: 2 技 ( 迫 真 )
 九州を中心に展開されるドラッグストアチェーン「ドラッグストアモリ」のテーマソングらしきもの。曲の解説は以下のリンクに任せますが、Aメロの進行とかWin98の泣きゲーかと思った。関西で言うところの「ラ・ムー」みたいな感じ。不用意に流すと遠征勢から「お前ドラッグストアモリ行ったことあんのかー!」とのマウントまがいの野次が飛ぶことも。

 ・アニクラは次のステージまで来ています。

ドライブ部門

・2技より打ち尺が長いものを記載。

・North child/内田真礼

 講評:内田真礼の最強アルバム「PENKI」より発見されたノンタイトル。オタ芸の合間にツーステップを交えた「ツーステスネーク」の課題曲で、最近ではどういうわけか、海を渡ってインドネシアでもアンセムと化しています。
 こないだちょうどリリイベでお渡し会に参加する機会があったので、まあやたそ本人に「North child大好きです!!」と直接伝えてみたところ、「ありがとう~、また(ライブでも)やるねー」と色好い返事を頂戴しました。希望あります!

・More Super Love/小野大輔

 講評:X(Twitter)を見る限りなんの前触れもなく、いつの間にか関東方面で流れるようになっていた、小野Dの「More Super Love」。ラスサビに飛んで3技が主流。要所要所で公式の振りコピが入るのがツボ。声優界の及川光博とでも評するべきか。

・FAKE SELF×TRUE SELF/星井美希

 講評:よく流れる割には、サビの構成がプリズムドライブ対応のいわゆるアルカナ尺(2.25技)である事が未だに認知されていない感のある「FAKE SELF×TRUE SELF」。今年はなぜか「Day of the future」なども合わせて、どの現場へ行っても星井美希ソロの回収率が異様に高かったんですが、この曲に関してはあの「肉フェス」でも拾えたのが個人的に印象深かったです。

・FUNBARE☆RUNNER/777☆SISTERS

 講評:本格的にナナシスを始める以前に、アフロヘアーの支配人から教わって唯一知っていた3技楽曲。shazmを見返すと支配人DJが各所で擦った形跡が残されていた。今年の「肉フェス」でも確かライブレボルトの人たちがこれ流してたんですが、オタ芸打ってるのは自分だけでどうにも泣いちゃった。ラスサビ言い直し転調なので覚えて帰ってください。

・EMOTION/ミーア・キャンベル

 講評:元祖「信じてるからな!」ソング。打ちイベではもともとアンセムとして知られていたサンスネ楽曲ですが、いつの頃からか野外のオタクがラスサビに飛んで3技になる事を確信し始め、祈りが通じた結果、直近の野外現場では概ねその通りになってきました。以下は模範回答の飛び方。

 ・しかし他方、世の中には「過ぎたるは猶及ばざるが如し」との格言もあって……、途中でもう何技か指折り数えるのも嫌になったので、暇な人は数えてみてください。多分10技くらい入ってます。

特殊スネーク部門

・今年は新規に特殊スネークがたくさん出来たと知ってはいるのですが、担い手と属するコミュニティが違ったりしてなにがなんやら分からなくなってしまったため、とりあえず分かるやつだけ載せてます。

・滋賀学園スネーク

 講評:今夏の甲子園を盛り上げ、大いにバズっていた滋賀学園の独特な応援をそのまま取り入れた「滋賀学園スネーク」。佐賀が舞台であるにも関わらず、滋賀スネークの課題曲として定着して久しい「徒花ネクロマンシー」と同じ理屈でフランシュシュの楽曲で擦られた様子。この回以降は見かけなくなったので、セミの命さながらひと夏の思い出という事で供養。

・くるりんぱスネーク

 講評:かつて「飛行スネーク」や「姫高宗きゅーん」など、今に続く特殊スネークを数々生み出してきた「よこ一派」(2024年現在は壊滅状態)に伝わる「くるりんぱスネーク」が復活。どうやら若者の間で当時のオタクですら打ち方を忘れた、古の技を発掘しては共有する闇のグループがあるらしく、担い手不足が懸念されていた特殊スネーク界隈がここ一年で急速に復興を遂げています。はっきり言って、俺なんかより余程詳しいので代わりにnote書いてください。

ステップ・スカダン部門

・野外に限って言えば、なんならオタ芸よりも注目されていた節のあるステップ(ツーステ、ドラムンベースステップ)やスカダンス楽曲。

・Hypernova/アイドルマスター ミリオンライブ!

 講評:界隈からは”今年最強”との呼び声が高い「ミリマス」の新譜。イントロから破壊の限りを尽くしている。イントロからツーステの始動までに若干の猶予フレームがあるので、鳴り始めてから最前で踏みに行ってもワンチャン間に合うのが好ポイント。DnBステップもまとめて踏めるので入門にはうってつけ……なのか?

・変革Delight/大橋彩香

 講評:声優アーティストにして野外アニクラの女王・大橋彩香がもたらした今年の高火力ノンタイトル。本人の音楽趣味がロック系という事も手伝ってか、イントロツーステからスカダンに移行するという先見の明が光る。シンクロニシティ……。あらためて今年の野外を振り返ってみると、この曲のリリース以前と以降で傾向が変わる潮目だったような気さえします。

・Cara Tesoro/エマ・ヴェルデ

 講評:現場でも踏めるオタクが増えてきた事で、流行の機運が高まっているDnBステップことドラムンベースステップ。ちなみに僕はまったく踏めません。この曲で言うとサビで踏めるみたいです。音楽ジャンルの見識が甚だ浅くて申し訳ない! ……ラスサビ跳びポもあるよ!

・アイデンティティ (104期NEW Ver.)/みらくらぱーく!

 講評:2024年下半期の野外アニクラでは空前のスカダンブームが到来しました。そんな中、これまた特に界隈と癒着の事実は無いのに示し合わせたかのごとく、みらくらぱーく!の「アイデンティティ」が新入生の加入によってまさかのスカアレンジに変貌を遂げました。ちなみに下記が原曲というか、去年のバージョン。これが蓮ノ空の伝統か。

跳びポ部門

・跳びポ~~~!!今年は本当にマリオかと思うくらいジャンプした記憶しかありません。

・アイヴイ/月村手毬

 講評:「学マス」より再びのノミネート。同じ学マスだと「Fighting My Way」も相当に流れていましたが、やはり単純に跳びポのデカさを比較した場合はこちらに一歩譲るか。重複するので省きますが、この「アイヴイ」に関しては後述するラスサビ転調部門でも受賞に値するので、個人的に二冠を差し上げます。
 そもそも跳びポとはなんぞや、とよく聞かれるのでおさらいしておくと、曲中で思わずジャンプしたくなるような独特の間(ブレイク)を指します。「アイヴイ」でいうと2:46~の辺り。あくまでオタクの共通認識による造語でコンポーザーの間では特に浸透している訳ではないらしい。だとしたら一体どういう意図と認識で曲書いてるのか、興味が尽きません。

 かの有名な「此頃都ニハヤル物 転調 強盗 ラスサビ跳びポ」との落書の通り、今年の野外アニクラではオタ芸に次ぐ関心事として、跳びポの有無が非常に重要視されました。ひとくちに跳びポといっても種類があって、曲によっては1番のサビから跳んだり、4連続で跳んだりするなどの類型がありますが、とりわけ「アイヴイ」のようにラスサビで狙い澄ましたようなタイプは”クソデカ跳びポ”と呼ばれたりします。
 ちなみにイントロから断続的にぴょんぴょん跳ねてるのは「マサイ」と呼ばれる別の行為なので混同に注意しましょう。跳びポのポは「ポイント」なのであくまで一点集中です。

・レディバグ/DOLLCHESTRA

 講評:蓮ノ空には乙宗梢さんという、それはそれは跳びポが大好きな上級生が在籍しておられるために、そもそもの絶対数が多くて絞り込むのに困難を要しました。ただ、強いて一曲選ぶなら今年はこれかなというところ。
 この曲はもうひとえに劇中で明かされる作曲の経緯が文脈的に非常にデカく、本編を踏まえた上で聴くと泣きながらのジャンプが不可避になります。新入生の徒町小鈴(かちまちこすず)さんの奮闘ぶりたるや語り得ぬほど。その存在の大きさゆえに一部の界隈では、”デ徒町大鈴(でかちまちおおすず)”とも呼称されているほど。
 皆さんも活動記録を読んで、顔になりましょう。まだ間に合います。

 ・バアドケージ/DOLLCHESTRA

 講評:ただし跳びポ、文脈の両面から真の一曲はこれとの説も。現地のオタクはみんなこの曲で泣きながら跳んだらしい。終始に渡って伝聞調なのはこれを書いている現在の僕自身は、まだ正面からこの曲と向き合えていないからです。年末やっていきます。

・永久パラダイス/B-PROJECT

 講評:2技の伝道師こと志倉千代丸プロデュース「B-PROJECT」の掘り下げが進んだ2024年。昨年から注目されている男性ボーカルのオタ芸曲(俗称:ゲイのゲイソング)でありながら、なおかつサビから跳びポが連続しているフルコースみたいな一曲。ただしオタ芸に真剣なオタクからは「サビに跳びポがあると芸の純度が下がってしまう」との懸念の声もあり、僕自身その意見にとても共感を覚えながら、サビで思いっきり跳んでます。

・Butterfly wave/オンゲキ

 講評:音ゲーでオタ芸。この曲のリリース自体はかなり前になりますが、今年ついにサブスクが解禁されたということで盛り上がりを見せています。それ以前は高級音源として入手難度が高かったために、流せるDJも少なかったことが背景にあるか。オタ芸部門でも入賞の余地がありますが、この曲もやはり評価の軸はラスサビ跳びポだろうとの事でこちらで紹介。

・栄光の架け橋/ゆず

 講評:今年開催の跳びポオンリーアニクラで流れた、珠玉の一曲。楽曲の認知度だけで言えば、もはや「国民的大跳びポソング」の域に達しています。実際のところは分かりませんが、ゆずの現場だってジャン禁でなければみんなこの曲で跳んでるんじゃないかと思いますね。本当に5連もあるかというとそこは微妙ですが。

ラスサビ転調部門

・転調したああああああ!!「跳びポ」と並んで2024年の野外アニクラを象徴する一大トレンドでした。

・白線/葛城リーリヤ

 講評:野外で一番流れた学マス。あまりにも転調しすぎて「転調するぞ!ラスサビ転調!」というMIX(転調逆転調MIX)まで出来てしまったり(「アイヴイ」のリンクを参照)、「転調したあああああああ!!」と絶叫するオタクが現れるなど、今年一番荒れてました。

 ・ちなみに箱イベの方だと今年のアイマスオンリーで一番流れたのは、ぶっちぎりで「Fluorite」でした。次点で「光景」辺り。

・オー!リバル/ポルノグラフィティ

 講評:ラスサビ転調の中でも特に重視されていたのは、直前の歌詞を反芻した上で転調する「言い直し転調」でした(3:59~)。挙げ句、言い直し直後にクソデカ跳びポがあるため、まさしく2024年を象徴付ける一曲です。

・羞恥心/羞恥心

 講評:アラサーのバイブスが上がる平成の名曲にして、ラスサビ言い直し転調ソングその2。オタ芸の尺は2技です。本人に届きました!

・Singapore/2plus1

 講評:2024年上半期における野外アニクラの最先端。千葉の秘境で人知れず開催される、選ばれしものだけが足を踏み入れることが許される神秘的なDJイベントで参加者……もとい”入山者”が持ち帰ったとされます。つまるところ昨年の「deva mahadeva」と出自を同じくする楽曲ということ。そろそろ来年に向けて新たな何かが胎動を始めている頃……かもしれない。

クラシックオタ芸部門

・最近聴くようになったとかではなく、もともとそれなりに流れてたけど、それにしても今年はよく拾ったね~……なオタ芸曲。

・Resonant fragments/彩音

 講評:体感的にもなんかよく流れてたな~と思ってshazamを見返すと、思ってた倍くらい拾ってました。他所のイベントタグを見てもわりと動画が上がってたので、どうにも同じDJが擦ってるのでもないっぽい。不思議! この曲は過去記事で散々擦ってきた、"彩音×志倉千代丸+ひぐらし=2技"の公式に当てはまらない貴重な例外です。(サンスネロマンス)

・Gimmer(feat. 祈Irony)

 講評:打ちイベでは体感アンセムとまでは言わないまでも、一定程度は流れるくらいの立ち位置でしたが、それにしても今年はよく見かけたし拾っていた。音ゲーみたいなジャケ写ですが、中国の3DCGアニメ「納米核心 NANO CORE」の主題歌との事で、名実ともにアニソン。しかも作曲はBEMANIのオタクなら誰もが知るkors k。道理で懐かしさを感じるわけだ。日本語版も存在しますが、流れるのはだいたい原語版です。
 如何せん自分で回収出来ていないのでノミネートは見送ったものの、現場で先を行くゲイマンは他言語のオタ芸曲も貪欲に取り入れています。

・透明なエモーション/Tatsh feat.RUNA

 講評:音ゲーでオタ芸。今は亡きリフレクより「透明なエモーション」。私的に通ぶり楽曲だったものの、去年からちょくちょく野外でも拾うので尺がバレてきた。なんだか少し寂しいぜ。この曲は性質上、ラスサビに飛ぶ飛ばない以前に事実上のフル尺である-Original Extended-が流れる事はまずないので、ムラマサ→アストロドライブの決め打ちで問題ないです。しかしリフレクやってた当時はこんな光景、想像だにしてなかったな……。

ベスト・オブ・ゲイ(芸)賞


そりでゎ、今年も最強ソングを発表いたしまつ……


2024年、マジで「お前、芸だろ!」と思った曲は……


ドゥルドゥルドゥルドゥル……




デン




 ・フラガリアメモリーズの「EVER RED」に決定!!
  おめでとうございます!!

 講評:これは流石に異論を挟む余地なく受賞にふさわしい、今年一番のゲイソングだと確信しています。あまりにもオタ芸過ぎる。しかもこの完成度でラスサビ跳びポ(3:13~)まであるとは末恐ろしいです。今夏のアニサマでも無事にこの曲が披露されたのですが、まさかのラスサビカットでオタク一同、真剣に憤っていました。ちなみにこの曲が強すぎるあまりまだ注目されていませんが、他にもオタ芸曲が多く、目下、フラガリアメモリーズというコンテンツそのものがゲイ(芸)である疑いが濃厚です。


終わりに

 これにて今年のアニクラ関連記事は年納めとさせていただきます。基本的には自分が関西方面のイベントにしか足を運べていないので、実際は地域によってトレンドにも大きく差があると思います。もし偏って見えていたら申し訳ないです。それでは良いお年を。


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