ライトムーン王国物語 1−3
家族の会話
「()」は独り言を表しています。
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「それで、さっきのはなしですが、どういうことですか?」
「あぁ。魔力量や適性は人それぞれ違うんだ」
「なるほど…だからはかったらおうけやしんでんにほうこくするのですね」
「あぁ。それに魔力量や適性によっては平民でもいい職に就くことができるからね」
「まりょくそくていというのはたいせつなのですね!へいみんにとってもきぞくにとっても!」
「そうだね。魔力量が平均よりも低かったら貴族社会だと舐められるしね」
「はい!まりょくりょうがおおかったらいいな!」
「フフ。それも全て明日には分かるよ」
「はやくあしたになってほしいです!」
「そうだね。だけどその前に朝食を食べに行こうか。母上や父上を待たせるのは良くない」
「そうですね!はやくいきましょう!お兄様!」
「フフ、はいはい。(本当に僕の妹は可愛いな)」
「?いま、なんと?」
「イヤ、何でもないよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーダイニングルーム
「おはようございます。父上、母上。」
「おはようございます。おとうさま、おかあさま」
「あぁ、おはよう。セシル、リア」
「おはよう。セシル、リア。リアはこちらへおいで」
「はい。おかあさま」
「ふふ、いい子ね」
「セシルはこちらへおいで。王宮の授業での話を聞かせておくれ」
「はい。父上」
「それでは朝食を頂こう。今日も一日家族の平和と領民の頑張りに感謝して頂きます」
「「いただきます」」
「それで、セシル。授業はどうだね?」
「はい、とても楽しいですよ。特に王太子殿下が凄いです」
「ほう?凄い、とは?」
「頭の良さは勿論のこと。剣術や魔法に関しても飛び抜けています。これからの国がとても楽しみですよ。ずっと傍で見ていたいですね」
「ほう、セシルにここまで言わせるとは。王太子殿下は本当に凄い方のようだな」
「というか父上、何故、僕にこの質問を?父上が一番知っているでしょう?」
「なに、お前の見る目があるかどうか判断したかっただけだ。気にするな」
「それで、僕は父上の試験には受かったのでしょうか?」
「あぁ、合格だよ。さすが私の息子だ」
「ふふ、腹黒さとかは旦那様に似ていますからね」
「な!?セバス、お前は余計な事を言わなくてもいいのだ!」
「これは失礼致しました旦那様」
「イヤ、良いのだ」
「ありがとうございます」
「それでは私は仕事があるから先に失礼するよ」
「それでは僕も。授業があるので失礼します。父上は今日、王宮ですか?」
「あぁそうだが…?」
「それでは、一緒に行きましょう!」
「あぁ、分かった」
「ありがとうございます!」
「それでは私も。これからお茶会ですの」
「またね。リア」
「大人しくしておるのだぞ?リアよ」
「作法の授業頑張ってね。リア」
「はい。いってらっしゃいませ」
「えぇ」