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ライトムーン王国物語1−5

(セシル視点)

ーーーーーーーーーーーーーーーー魔力測定 当日

「いよいよだね、リア」
「お兄様…」
「?緊張しているのかい?」
「はい…」
「クスクス。リアなら大丈夫だよ」
「なぜですか?」
「うーん…根拠は無いけど何となくそんな気がする」
「そうですか。ありがとうございます、お兄様!緊張がやわらぎました!」
「そう。それは良かった。でも、気をつけるんだよ。特に男にはね!リアは可愛いからお兄様ちょっと心配だよ。変な虫がつかないかどうか」
「?魔力測定日には変な虫がつきやすいのですか?」
「あぁ、そうだよ。だからね、気をつけないといけないよ?特にリアにはつきやすそうだからね」
「分かりました!気をつけます!」

あ、これ。分かってないな…まぁ、いいか。僕と父上が許さないだけだしね。ふふふ。今日もリアは可愛いな。さて、魔力測定ではどんな結果が出るか楽しみだ


(ツェツィーリア視点)
ーーーーーーーーーーーーーーーー教会到着

「わぁぁ!ここで魔力測定をしているんですね?」
「あぁ、そうだよ。じゃあ、リア。頑張ってね。僕はここで待っているよ」
「はい!お兄様!行ってまいります!」
「フフ。行ってらっしゃい」

よーし!頑張るぞー!

「只今より、第56回目の魔力測定を始めます。お集まりの皆様はお名前を呼ばれたら前へ出てきてください」
「まずはエリー・クラヘード。前へ」
「はい」
「手をこの水晶にかざして下さい」
「はい」

パァァー!

「魔力量は25、適性は…火、ですね」
「おぉぉ!素晴らしい!」
「では次は…マリー・ベルッセル前へ」
「はい」

どんな結果が出るんだろう?魔力量は多めがいいなぁ。適性はなんでもいいけど…あぁ、楽しみだけど少し怖いなぁ…

「…次はツェツィーリア・ラナ・アルテミス様。前へ」
「はい」
「手をこちらの水晶にかざして下さい」
「はい」

パァァァー!

「これは!」
「?何ですの?」
「あ、イエ。魔力量は…えー…その…」
「はやくおっしゃってくださいな」
「オホン。では、改めまして。魔力量は555、適性は水、火、風、地、光、闇、無の全てです」
「…はい?」
「「…え?」」

えーと…これは…早めに帰った方が良さそう?

「ありがとうございました。それでは失礼します」
「あ!お待ちを!ステータスと言えばご自身でも見れますので!」
「はい。ありがとうございました」

「!リア!どうだった?」
「…お兄様。それが…」
「?取り敢えず、馬車の中で話そうか」
「はい」

「それで?何があったんだい?」
「…魔力測定をする前までは良かったのです。だけど私の魔力測定結果が発表された時に…」
「それは、結果が悪かったということか?」
「いえ、恐らくいい方だとは思います…」
「結果を申してみよ」
「はい。魔力量が555、適性が水、火、風、地、光、闇、無の全てです」
「「…は?」」
「…オホン。ステータスを見せてはくれぬか?」
「はい。ステータス」
「「……!?」

ーーーーーーーーーーーステータスーーーーーーーーーーー

【名前】 ツェツィーリア・ラナ・アルテミス
【種族】 人間族
【年齢】 5
【称号】 アルテミス公爵長女 神童
    5人の神々の寵愛を受けし者 全属性持ち
【レベル】3
【体力】 500/598
【魔力】 1,555/1,555
【能力】 D
【スキル】無属性魔法レベル10
     火魔法レベル10
     水魔法レベル10
     風魔法レベル10
     地魔法レベル10
     光魔法レベル10
     闇魔法レベル10
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「…これは…」
「…まずいな…」

?そんなに不味かったの!?顔を青くさせるほど!?


「はい…」
「どうするか考えないとな…」
「はい…」
「旦那様、セシル様、お嬢様。到着致しました」
「あぁ」
「お帰りなさいませ。旦那様、セシル様、お嬢様」
「あぁ、今帰った。リアは部屋へ戻っていなさい。セシルは私と共に来い」
「「はい」」

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