川の近くにいるときに頭に置いておきたいこと
最近天候が悪い日が続いていますね。
ここ数年は毎年のように7月初旬に大雨になっています。
関係各者様の尽力には頭が下がります。
さて、そろそろ夏本番ということで、川の近くにいるときに頭に置いておくべきことを記そうと思います。
要は、天気が崩れたら川から出ましょう、ということなんですが、その理由をつらつらと。
まず、皆様は「流域」という言葉の意味をご存じでしょうか。
川の水は山に降った雨が地表に出てきたものです。
そして、山の谷や尾根等地形の高低差の関係で、Aの場所に降った雨はA川に、Bの場所に降った雨はB川に、というように、場所によって雨水が流入する河川は変わってきます。
各河川が持つこの場所(範囲)を流域と言うのです。
この流域の存在により、晴れていても川が増水する、ということが起こります。
今いる地点が晴れていても、遠く離れた流域のどこかで雨が降っていれば、必ず川は増水します。
長期間しとしとと降り続けるタイプの降雨なら、川の水位は徐々に上がるので、ヤバいと思ってからでもなんとか川から脱出できる可能性はあります。
(そもそも天気が崩れている中で川に近づくことはないとは思いますが。)
しかし、短期間で一気に降るタイプの降雨なら、川の水位は一気に上がります。
気付いたら超危険な状態になってどうしようもない、なんてことが起こりえるのです。
これがいわゆる鉄砲水です。
もしそれが遠く離れた山奥の流域だった場合、降雨の存在すら確認できないまま河川の増水に巻き込まれる可能性があるのです。
なので、川の近くにいく時には川の源流方向での天気を確認してください。
今は雨雲の動きをネットで簡単に確認できるので便利です。
僕がいつも見ているのは↓↓↓
ちなみに、昨今いろんなところで降水量○○mmといったニュースを目にすることがありますが、異常な降雨の指標としては、1時間20mm以上、24時間で80mm以上という値がありますので、参考までに。
カクヨムで連載中の異世界土木コメディ、おかげさまで大好評です。
ありがとうございます!
お時間がありましたらぜひ。