＃5 初夏
梅 大量
あっという間に梅の花が咲いてから小さな梅の実が付いた。そして、日々大きくなっていく。私がばあちゃんちに行けるのはせいぜい、1週間に1回位。
でも最初の頃は1か月に1回ペースだった。
10本ある梅の木。小梅が2本。すっかり実を取るのを忘れて、今まで1回も収穫せぬまま。
物置の前の梅は、収穫時がわからず気が付いたら実が割れ、実が黒くなっていた。とても取ろうという気にならない位。
そして、一番南側の隣との境界付近に植えてある梅が一番実が大きい。
イマイチ、いつが取り時なのかがわからないのが不安ではあるが、とりあえずは落ちた完熟梅はジャムに。
木になっているものは、収穫し梅干しや梅酒などに加工してみた。
今までこの手の加工はしたことがなかったので、ネットで調べてつくる。
梅酒や梅ジャムにものすごい量の氷砂糖や砂糖を使うのにおっかなビックリだったが、いかんせん梅がすっぱいので踏ん張って入れる。
赤しそは、畑に生えてくるが時期が遅いので、市販品の加工済みを買った。
量がよくわからず、最初の年は2瓶仕込んだ。
取り切れず、地面に落ちて腐っていく梅が多数。それもいたし方ないと思うが、とても残念な気持ちになりながら、1年目の季節は夏に移っていった。
梅雨って・・・
梅雨期到来！
南国の梅雨入りは早い。沖縄が梅雨入りしたと聞くと身構える。
1か月以上、太陽が出ない日もあり、暑くはないがうっとおしい。
雨が続くとばあちゃちの作業は何もできないので、行けない日々が続く。
やっと雨が降らない土日ができた！ばあちゃんちに行ってみると．．．
何じゃこりゃ～～～～～～ジャングルが出現していた。
草はバンバン伸び放題、細い竹がボンボン生え、通路のワダチの真ん中は草がボーボー。
去年、こうだったー！！思い出してきた。
ばあちゃんちの敷地は、道路から斜め上がっていく。南側との高低差は1.5m。
10m位はコンクリートが打ってある。その先が草ボーボーだ。
とりあえず、2人で草を刈る。半日かかって、とりあえずの見た目の所を整える。
湿度がかなりあるので、汗びっしょりになりながら草刈りを終える。
が、しかし全部の面積はいっぺんにはムリ。
次は、伐採。
最初の頃はロクに道具もなく、折りたたみ式のノコギリのみで伸びきった要らぬ枝なんかを切っていく。
私は、切った枝を敷地奥の焼き場にズルズルと引きずってもって行く。
何回も往復するので、次第に疲れていく。
結構キツイ作業であったが、終わると成果が目に見えてわかるのでやった感が満載だ。
時を経るごとに、変容するばあちゃんちに次第にとりこになっていく私であった。
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