ギターについて知ろう(ネック編)
皆さんおはようございます。
GWもあと少し!
自分は休みボケ対策で今日は午前だけの出勤です。また明るく楽しい職場を作っていきます〜
さて、GW特別企画「ギターについて知ろう」、今回は第2回でネック編です。
ボディーについては前回をご参照くださいね〜
1.ボディー部(前回)
1-1 構造
1-2 ボディー材
1-3 ピックアップ
1-4 コントロール部
1-5 ブリッジ・テールピース
2.ネック部(今回)
2-1 フィンガーボード(指板)とネック材
2-2 フレット
2-3 ネックシェイプ
2-4 ネックジョイント
2-5 ナット
3.ヘッド部(次回)
3-1 形状
3-2 ペグ
2.ネック部
2-1 フィンガーボード(指板)とネック材
楽器屋さんやギターのカタログ等を見ると、ボディーだけでなく、ネックも様々な色や柄がのモデルがあるのがわかります。
まず、ギターを前にすると、フィンガーボード(指板)に2種類の色があるのがわかります。黒っぽいのと白っぽいのですね。
①ローズウッド
黒っぽいやつの代表格とでも言いましょうか。最近はワシントン条約改正に伴い、パーフェロー(ボリビアンローズウッド)と言う赤色に近い木材を代替的に使うケースが多いです。
ローズウッドは音が柔らかく、パーフェローは少しアタックが強くなっているようです。指板に塗装がされていない場合が多く、お手入れはほぼ要らないと言っていいでしょう。
②メイプル
こちらは白い指板の代表選手です。後述のネック材でも登場する材で、「そもそも指板と(材質が)違う必要ってあるのか?」と言うフェンダーの発送により生まれました。生産性を向上させ低コスト化を実現するのは、この会社の得意とするところです。
音質は硬くアタックが強いです。他方、施されている塗装が剥がれてくると、寧ろローズウッドよりも柔らかくなるようです。塗装が剥がれた部分が目立つ事から、お手入れは欠かせません。
これに熱を加えて加工した「ロースデッドメイプル」というのもあります(色は黒っぽくなります)。高級モデル等に使われ、音はメイプルよりも柔らかいようです。
③エボニー
クラシックギター等にも使われる、高級志向の指板材です。ハイエンドモデルにしか使われ無い上に、今後さらに手に入れにくなりそうです。
色はローズウッドよりも更に濃い黒で、音は硬いです。塗装がされており、手入れを怠ると割れたりします。
ネック材についても、ここで触れておきますね。
①メイプル
エレキギターでは、最も採用されている本数は多そうです。
先述の指板のメイプルと同じもので、とにかく頑丈なため、傷みにくいという強みがあります。やっぱり音は硬くなります。
②マホガニー
アコギやギブソン系のギターで主に使われています。
赤い材で、材質も音も柔らかくなります。音がリッチな反面、脆くて折れやすいという難点を持ちます。エレキギターのマホガニーネックは、大抵ボディーカラーと同色に塗装されている場合が多いです。
2-2 フレット
フレットとは、指板に打ってある「音程を決定するワイヤー」です。
高さが高いと、速弾きやベンディングが容易になり、低いとボトルネック奏法(スライドバーを左手指に嵌めて音程をコントロールする奏法)に向きます。
速弾き系のギタリストは一般的に、高さのある大きいフレットで、尚且つ弦高を低くします。
弦を錆びたままで弾いたり、弾き終わったあとのお手入れを怠ると、フレットの減りが激しくなります。フレットは消耗品ですが、打ち替えるとコストが発生します。長く大事に使いたいですよね。
2-3 ネックシェイプ
フレット同様、弾き心地への影響が大きいのが、ネックの形状です。
指板側が平らだと速弾きがしやすくなります。逆に盛り上がっていると、コードが押さえやすくなります。最近は「ローポジションは少し盛り上がっていて、ハイポジションにいくにつれて平らになっている」ものもあるようです。
また、ネック裏の形状が薄いか太いかも大きな要素となります。薄いとストレッチがやりやすく、太いとベンディングがやりやすくなります。
アイバニーズなど、速弾きに特化したモデルは、全体的に平べったいネックを採用するケースが多いです。
2-4 ネックジョイント
ネックがボディーに装着されている手法です。
①ボルトオン
デタッチャブルとも言います。
ネジ止めされて固定されているタイプです。交換が簡単に出来て、修理などの対応もラクになっています。また、ネックとボディーを分けて生産したりできる事から、生産性が高いです(これまたフェンダーの発明です(笑))。
難点として、「長く弾いているとボディー側の付け根の塗装が割れてくる」「お手入れしていないと、固定するネジが錆びてくる」「ハイポジションの弾きやすさを犠牲にする」といった点が挙げられます。
②セットネック
アコギやギブソン系で採用されています。
ネックとボディーが接着剤を用いて取り付けられているタイプです。
音の伸びがいい反面、強度がボルトオン程強くなく、生産性も高くは無いです。弾きやすさは、若干ボルトオンに優っていると言っていいでしょう。
③スルーネック
ボディーからネックまで、同じ木材でつながっている形状です。高級ベース等でよく見かけます。
とにかくサスティーンがいいのですが、ほぼオーダーメイドに近いかたちで合わせているため、非常に高価で生産性は低いです。弾きやすさは、「ジョイント自体が存在しない」わけですから最強です。
2-5 ナット
ナットとは、指板の(ヘッド側の)最終フレットで、言い換えれば「0フレット地点」となります(稀に、0フレットのあるギターもあります)。
通常はプラスチックや牛骨であったりします。長く弾いていると傷んできて交換が必要になるのですが、中には金属製のものもあり、半永久的に使う事ができます(その代わり、音が金属的になったり弦が切れる事があります)。
フロイドローズトレモロユニットは、ここに上から鉄のパーツをネジ止めしてしまう為(「ロックナット」と言う)、激しいアーミングをしてもほぼチューニングが狂いません。他方、操作に手間がかかり音が金属的になる傾向が強いため、好まないギタリストも多いです。
現在はロックペグがだいぶ普及してきましたが、その昔はその時代なりの知恵を絞って対策を立てていたのですね。
今回は以上になります。いかがだったでしょうか。
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では、残り少ないGWを楽しんで!😌
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