Instrumentals 8の戯言
去る2018年4月29日、東京流通センターで開催されましたイベントM3-2018春、お疲れ様でした。ご来場いただいた皆様、当スペースまで足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。
あまり自分の楽曲のことを云々言うのは如何なものかと思う反面、制作の時のことを書き残すくらいなら良いのではないかとも思う。そういうわけで、以下、Instrumentals 8に関する戯言。
1. テレサ、微睡み、庭園にて ー 数年前に作った曲のリメイク。元は友人の映像作品に提供したもの。当時はMTR録音だったのをDAWで再構築した。著作権等の問題があれば連絡があるだろう。作品はこちらからhttps://youtu.be/28c2FxGjkeI
2. Mind MaP G pt.2 ー ミニマル音響系という括りか。それともドローン系か。そろそろネタが尽きてきた頃だから、新しい手法を模索しているが、この方向性ももうしばらく進めていこうと思っている。聴きながらとても眠くなるので、入眠にいいのかもしれない。もしくは瞑想。ともかくロバート・フリップが好きなんだな、ということがわかっていただければそれで良い。
3. 渚 ー On The Beachというタイトルで先行公開していた曲。土壇場で曲名を和名に変更。MinimoogVA(だったかな)というソフトウェア音源のアルペジエーターが面白かったので、それでセッションしているうちに方向性が固まっていった。ああいうのは時間の経過を忘れてしまう。
4. 家路 ー 今回の作品の中で一番難儀した曲。タイトルもなかなか決まらなかった。ぼんやりとした曲のイメージがあって、それに向けて曲を作ろうと思ったが、思ったほど寄せられなくて、模索した結果、イメージしていない場所に落ち着いた。不時着した地点が不毛な大地ではなく、それなりに豊穣だったようで、きちんと発芽し成長した。花は見えないようだが、それは見えていないだけで、ちゃんと咲いているはずだ。それにしてもHeliosはどうやって曲作ってんだ?
5. Circulation pt.2 ー 前回はアンビエントだったが、今回はミニマルもどき。反復しているだけなので、テクノに近いかもしれない。重要なのはそれがちょっとずつ変化しながら一周するというコンセプトであって、そのためなら多少長くなるのも止むを得ない。今回は13分ちょっとなので、まだマシだろう。ストリングスのフレーズはPenguin Cafe Orchestraに影響を受けているのが丸わかりだが、私はそれをリスペクトと呼んでいる。
以上の全5曲、楽しんでいただければ幸い、心に残れば尚幸い。