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北欧大学院への挑戦〜申請編4〜
みなさんこんにちは!Elsaです。
(またまた長らく更新ができておりませんでした、、、)
この度、無事フィンランドに入国し、授業の履修登録等も終えてひと段落しましたので、記事の更新をさせていただきます。
※入国審査や入国後の諸手続きでは少し戸惑うこともありましたので、気をつけるべきことなどは別の記事でまとめて紹介しますね。
申請書類について
今回の記事では、北欧大学院への申請の際に必要となる書類の作成についてまとめています。
必要な書類は大学やプログラムによってもちろん異なりますが、ほとんどの大学で下記書類の提出が求められます。
卒業証明書
成績証明書(場合によっては高校の卒業証明書)
交換留学時の成績証明書(学部で交換留学を行った場合はその大学から直接成績を入手)
語学スコア(TOEFL もしくは IELTS)
志望理由書(A Motivation Letter, A Letter of Motivation)
卒業論文の要約 (1)
研究計画 (1)
奨学金申請書
ID(パスポート)のスキャン
(1)は大学によってあったりなかったり、志望理由に含まれていたりします。
上記書類の提出方法は大学によって異なりますが、申請サイト内のWebフォームに直接入力するものや、指定された字数の文書ファイルをWeb上にアップロードするタイプのものがありました。
また、事前に文章の作成が必要なもの(志望理由など)は、必ず別のドキュメントで作成・保存しておいて、フォームに入力する際はコピペで済ませましょう。
下記にそれぞれの書類に関する詳細を記載しています。
卒業証明書
大学から卒業証明書をもらいます。英文、和文両方を取り寄せ、スキャンをしてPDF化して持っておくと便利です。原本が必要な場合もありますので、複数枚取り寄せておくと後々困らずにすみます!特にお盆や年末年始は大学の事務室もやっていなかったりしますので、前もって準備しましょう。
成績証明書
卒業証明書と同じ要領で、英文と和文の両方を入手しました。高校の卒業証明に関しては、フィンランドの大学に応募する際の出願要項からは必要の有無を判断できなかったため、念の為入手することにしました。私は母校の県立高校へ直接電話で連絡(自治体によっては申請フォームがあるとか…)をして、担当の先生に英文で作成した原本を郵送してもらいました。
交換留学時の成績証明書
私は米国大学に約1年の交換留学をしていたため、その期間の成績は現地の大学から直接入手しました。こちらは大学が利用している成績転送システムを通して、データ(PDF)でもらうことができました。
語学スコア
こちらに関しては、各テスト機関で受領するスコアの証明書があれば問題ありません。私は紙でもらったものをPDF化してデータとして保存していました。
【余談】私はもともと米国の英語に慣れていた + 受験経験があったため、この度の出願ではTOEFLの勉強に力を入れていました。しかし、普段から英語を使う機会のない社会人が独学でアカデミック英語の試験で高得点を獲るのは並大抵のことではなかったので(何よりスピーキングが難しい!)これ以上続けるのは無謀だ、、、と判断しIELTSを受けることを決意。IELTSの問題集を1冊購入し、NetFlixで英国のドラマと映画、YoutTubeで英国のNewsを視聴し続けること2週間…。私がIELTSを受験した感想は「こっちの方が断然難易度低いんじゃないか?」でした。無事この試験で申請要件をクリアすることができました(留学を終えたら一度TOEFLにリベンジをしたいとは常々考えています!!!)
行き詰まったら他の試験を視野に入れてみることをおすすめします。
志望理由書
こちらは作成に一番時間を要しますし、選考の過程で最も重視されるものの一つではないかと思われます。プログラムごとに含めなければならない要点が複数提示されますので、それらを踏まえて文章を構成し、指定字数以内にまとめるという作業が必要です。
私の場合は英文で作成したものをプロの方に添削依頼するという方法で完成させました。
構成の例としてはこんな感じで、各パラグラフに1トピックというアカデミックライティングの基本ルールに忠実に従いました。
大学院(学部時代と異なる分野)での研究を志すに至った背景
学部時代の研究との関連性
このプログラムを選んだ理由
将来のキャリアとの関連性(卒業後に成し遂げたいこと)
このプログラムに自分が貢献できること
初めから英語で作成することが難しい場合は、日本語で作成→英文に直すというやり方でももちろん良いと思います!
この度利用した添削サービス
私が利用したサービスはココナラです。こちらの方(https://coconala.com/services/1471486?ref=profile_top_service)に依頼をしました。添削依頼した文章は奨学金申請書を合わせて6点、費用は計8万弱でした。今までこうしたサービスを利用したことがなかったため不安でしたが、こちらの方は文章をアカデミックな構成に添削してくれるだけでなく、添削や修正に関するメッセージでのやり取りもとても丁寧にしてくれました。サービスへの満足度は☆5点満点です!何より添削していただいた内容で出願したところには全て合格をいただきましたので、本当に感謝しています。
近くにアカデミックライティングに精通しているネイティブの方がいればその方に依頼するのがベターですが、確実に経験のあるプロの方にお願いするのも一つの選択肢としておすすめします。
卒業論文の要約
Short scientific textというお題でしたので、私は卒論の要約部分を英文にてまとめ直す(→添削依頼する)という方法で作成しました。
出願時にはこうした学術的な文章の提出が求められることが多いですが、卒論を書いた方はその文章を利用するのが良いのではないかと思います。特に、出願先の分野と卒論のテーマに関連性が有る場合は自分の修士での研究との一貫性を示せるのでラッキーです。(大学によっては卒業論文を作成しなくても卒業できる学部もありますが、こういった時のためにもぜひ卒論に取り組んでほしいです!)
研究計画
志望理由書に含まれることが多いですが、個別での作成を求められるプログラムもありました。私自身、初めは人文学系の「研究」ということがどういうもになるか、正直よくわかっていませんでしたので、まずは「研究」がどういうものかを自分なりに調べ、ネット上にアップされている研究計画書(日本語のものも含む)に目を通してみました。
こちらが私が作成した研究計画書(英文)の各段落の内容です。
テーマを簡潔に記述
問題提起
研究で明らかにしたいこと
学部時代の研究から考える本研究テーマに対する仮説
研究対象となる地域、指標
また、自分の専攻する分野での先行研究や文献に目を通してみるのが良いと思います。(一般の方が無料でアクセスできる文献は限られていますが、それでもある程度の情報は入手できるからです)研究テーマに対するアプローチの方法(研究手法)のヒントを得られるからです。
また私の場合は専攻分野で用いることになる分析手法(定性分析、定量分析)についても事前に調べました。出願先プログラムのシラバスに授業(分析手法)の内容も掲載されているためチェックしましょう!
奨学金申請書
大学によってはプログラムの出願と同時に奨学金の申請書を提出する必要がありますので、こちらも合わせて作成します。これも志望理由書と同じく、回答を文章に含めなければいけない質問が提示されますので、指示を満たすように文章を構成します。内容は概ね志望理由書と同じようなものになります。
大学によっては合格通知をもらった後に奨学金の申請を行う場合もありますので、事前に質問内容がわかる場合には前もって文章を作っておくといいかもしれません。
ID (パスポート)のスキャン
こちらに関しては顔写真と旅券番号の記載されているページをきちんと「カラー」でスキャンしてPDF化し、データとして保管しておけばOKです。(どのプログラムでも必ず提出が求められますし、今後の在留カード申請等にも利用できます)
また、必ず有効期限内のパスポートを用意してください!
その他:注意して欲しいこと
大学やプログラムによっては、成績証明書や卒業証明書の原本を郵送しなければならないというトンデモなプログラム(フィンランド)もありました!(ほとんどがWebへのアップロードなので安心してください)
郵送となると、国際郵便になってしまうため到着までの時間も読みづらいです。早めの準備を心がけてください。
また郵送時の注意点として、年末年始やクリスマス休暇では国によってサービスが休みになることがあるため、これらのホリデー期間よりも前に、早めに準備をしてください!私はこの年末年始期間にバタバタと準備をしていたため、郵便物の到着が期限に間に合うか、本当に到着しているかが不安で2度も同じ書類を郵送しました、、、。(なんとか間に合ったみたいです)
また出願期間は大学側も忙しく、書類を受け取った旨をこちらにすぐに教えてくれるわけではありません。問い合わせても回答まで数週間、なんてこともざらにありました。とにかく前もった準備を心がけましょう!
出願ページに「郵送時には必ず追跡できるサービスを利用すること」といった注意書きがあったのでUPSなどの利用も考えましたが、地方には収集拠点が無く、お金も時間もかかることが引っ掛かったため私はEMS(https://www.post.japanpost.jp/int/ems/)を利用しました。こちらも問題なく郵送してもらえました。
まとめ
ざっとここまで申請書類についてまとめてきました!
これからまた来年度入学者向けの各種奨学金やプログラムへの出願が始まりますね。私もそうでしたが、お仕事を続けながら取り組まれる方は本当に大変だと思います。休日返上、ということもあると思いますが、どうか自分が「楽しい」と思える時間を0にすることはだけは避けてくださいね(心と体の健康をきちんとケアしましょう!)。
同じ目標をもって取り組まれる方に、エールを送ります!
ファイティン!
また近々、私の専攻する分野やフィンランドに関する記事をアップしていきたいと思います。
それでは、あんにょん!