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ココ最近の海晶乙女についての所感

こんにちは、えるくぅと申します。
    (´・_・`)
    ヽ ノ)
       」」

今回は日本選手権エリア代表戦辺りから、その後の構築の変遷や海晶乙女を使用して感じたことを綴っていこうと思います。


1.エリア代表戦とその後の構築について

今回はエリア代表戦で使用した構築、最近使用しているおもちゃのつもりが意外と勝ててしまい、メインになりつつある構築の2つについての紹介します。

エリア代表戦で使用(2023/06/25)
おもちゃ寄り構築

・クシャトリラ・フェンリル

エリア代表戦から今までの間での一番大きな変化は、まず≪クシャトリラ・フェンリル≫が禁止になったことです。

遺影がイエーイ

単体で妨害として機能する他、≪六世壊=パライゾス≫からサーチする択の一つであったり、オーガをサーチすることで手札に水属性モンスターを供給してくれるカードであったりと、役割の多いカードでしたがこの度なんと禁止となってしまいました。

元々≪海晶乙女コーラルトライアングル≫との制約と喧嘩する為、必ずしも出すことが正解というカードではありませんでしたが、禁止になってみると存外ダメージがあるという印象。
まず、元の構築ではパライゾスからのサーチ先がオーガのみとなってしまいます。
これにより、既にオーガを引いている状態での《六世壊=パライゾス》のカードパワーが今までよりも大きく減少しました。
オーガは高い攻撃力を有していますが、盤面に干渉する効果は有していない為、どちらかというと先行寄りのカードです。

後手があまり得意ではない海晶乙女としては、召喚権を使用しない後手捲り札の一枚として重宝していたと言うのが個人的な所感です。
よって、フェンリル+パライゾス+≪テラフォーミング≫のパッケージを使用した後手捲り札をサーチする動きが取れなくなった為、今までより後手が若干苦しくなったという印象を受けています。

・御前試合

次の変化は、御前試合の有無についてです。

刺さる対面には強い激キモロックカード

下記は、ココ最近出場したCSについてです。

見ての通り、御前試合で苦しむ対面が全く居ません。(試行回数が少ないだけでは?という正論パンチの効果は無視するものとします)
こういった体験が多いことや、実際にR-ACEやラビュリンスのような刺さりが悪い対面が環境に存在していることを考慮し、採用枚数を減らしました。

海晶乙女には水属性モンスターしか採用されていない為、実質デメリットが一切存在しないロックカードではあるのですが、逆にメリットも少ないのであれば採用する価値も低くなるといった印象。

・カイザーコロシアム

代わりに近い立ち位置のカードとして、現在は≪カイザーコロシアム≫を採用しています。

お前も涙のカイコロオーガエンドをやらないか?

役割は御前試合と同じようなロックカードですが、このカードと御前試合の大きく異なっている点は、メタカードへの受けになれる点と後手でも機能する点です。

メタカードへの受けになれる点についてですが、このカードは≪原始生命態ニビル≫をケアすることが可能なカードです。

飛んでくると憤死するカードランキング上位

カイコロが発動されている場合、「自分・相手フィールドの表側表示モンスターを可能な限りリリースし、このカードを手札から特殊召喚する」という一連の処理を行うことができません。※壊獣各種や≪溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム≫は特殊召喚可能なので、そこは注意しましょう。
裁定がかなり特殊なカードなので、裁定周りの話は可能な限り覚えておいた方が問答にならずに済むと思います。
例えば、コントロールの変更は「自身のフィールドにモンスターを出す事」ではない為、≪三戦の才≫は発動可能という点であったり≪S:Pリトルナイト≫のようなお互いのフィールドにモンスターを戻す効果は、「相手フィールドのモンスターの数が0体であれば、お互いのモンスターがフィールドに戻り、1体以上であれば、自分のモンスターだけがフィールドに戻る」という点など。

海晶乙女では処理する方法が少ないのでとても辛い

後手でも機能する点についてですが、このカードはラビュリンスのような相手ターン中であっても展開や妨害の追加を行うことができるテーマに対しての抑止力となります。

はっちCSで姫様にライストを抜かれました、憎い

カイコロを張った時点で相手はこちらの展開を一切許すことができなくなるので、ここでウェルカム罠等を切るしかなく、海晶乙女が苦手とする着地狩りの危険性を減らすことに繋がります。

≪抹殺の指名者≫以外の貴重なニビルケアカードでありながら、海晶乙女の最終盤面と嚙み合っている点が個人的に好感触。

・深淵の獣

そして好感触が故に考え出すのはカイコロと相性の良い、所謂相手ターンでも特殊召喚のできるカードについてです。
真っ先に思い浮かぶ相手ターンでも出せるパワーカードと言えばやっぱり深淵の獣でしょう。

実質フリチェなのが本当に凄い、非常にバケモノ

水属性しか存在しない海晶乙女とは全くシナジーがないと言っても良いカードですが、シンプルに高いカードパワーが魅力的です。

海晶乙女としてよく直面するのが、打点問題です。基本的に闘海によるパンプアップかジーランティスによる除去を介さなければ、ワンターンキルを行うことが非常に難しいテーマであり、緩い条件で出せる2500打点と言うだけでも一定の価値があります。

また、波動のサーチに失敗した際、《アクセスコード・トーカー》や《閉ざされし世界の冥神》によって盤面を除去され、そのままワンターンキルされることが良くある海晶乙女としては、相手ターンに出せる壁と言うだけでもかなり偉いです。

相手が光闇を使わないテーマだとしても、《エフェクト・ヴェーラー》をフル採用している上に《D.D.クロウ》や《幽鬼うさぎ》も採用しており、スプリンガールによる墓地肥やしもあるので腐ることはあまり無いです。

現環境において腐る機会が少なく、シンプルにカードパワーが高い点やカイコロを採用している現構築と噛み合っている点が好感触。

2.尖った思想とその要因

次は、現在の海晶乙女というテーマについての所感を語ろうと思います。

現構築ですが、純海晶乙女を組んだことがある人からすれば、非常に尖った構築をしていると感じると思います。

現在このような構築になっている訳は、海晶乙女モンスターの被り引きまたは合わせ引きをした際に弱すぎるという点が一番の要因です。

どういうことかと言うと、例えば下記のような初手を引いたとします。

・純海晶乙女としては一見理想的な手札

強そう

こちらの手札は、先手後手問わず比較的理想札に近いものだと思います。
破壊を伴わない除去が飛んでこない限りは、ある程度の妨害を踏みながら盤面展開を行うことができる手札です。
毎回こういう手札を握ることができれば快適に遊戯王を楽しむことができるのですが、現実はそう甘くないありません。

・海晶乙女モンスターを被り引きした手札

渋い顔になる

例えばこちらの手札。2枚目のブルータンが完全に死に札となっており、闘海の素引きも余り強いものではないので、実質2枚程の死に札を抱えている手札となります。
個人的に闘海の素引きが許容できるのは先行時のみであり、後手で引いた際は本当にどうしようもない札としか言えないと思っています。
ココ最近のカード達と比べて、お世辞にもカードパワーが高いとは言えないようなカードが多数ある海晶乙女としては、死に札を抱えているような余裕はありません。
ただし、ブルータンは3枚採用が必須の枠になるので、どうしようもないという割り切りが付く分まだ心にゆとりを持てる被りと言えるでしょう。パスカルスを被せ引きした際なんかはもう目も当てられません。
この手札で後手を引き、Gが通らなかった場合は非常に苦しいゲームを強いられることでしょう。

・そこそこ展開できそうに見える手札

海晶乙女モンスターを沢山引いていてよく動けそうに見えるぜ

例えばこちらの手札。Gが飛んでこなければ一見かなり展開できそうな手札をしていますが、最終盤面は意外としょっぱく、完全耐性アルゴノート単騎+波動かバブルリーフ2体+波動といった感じになるでしょう。
現代遊戯王のカードパワーを持ってすれば、波動をサーチできなかった場合はそのままワンキルされかねません。
また、先行時は手なりで動けば問題ないですが後手の際が非常に苦しく、通常召喚権以上の展開を可能とする札がありません。
この場合、パスカルスに対して無効破壊等の妨害を食らった瞬間に、ブルータンもマンダリンも死に札と化してしまいます。
このように、海晶乙女モンスターは基本的に召喚権を行使しない限り展開できないものが多く、被っても強いと言えるカードがスプリンガールくらいしかありません。
その為、最近は可能な限り合わせ引きや被せ引きを減らすようにしたいと感じることが多くなりました。
オーガや深淵の獣、夢幻泡影によって相手の妨害を吐かせ、その後に伸び伸びと海晶乙女の展開を行うのが現在の構築での理想的な動きです。
現在は海晶乙女モンスターを1.2枚素引きし、残りは手札誘発等の汎用札を握ることが理想的だと考えています。

3.最後に

同じような構築をしている人が全く居らず、尖った思想をしているのだろうなとは感じているのですが、このテーマで現代のパワーカード達と渡り合おうとするとこうならざるを得ないのではないか、とも思ってしまいます。
環境は依然として険しいものですが、筆者はこれからも海晶乙女というデッキを握って遊戯王を続けていくつもりです。

ここまでの読了、ありがとうございました。
また新しい発見があった際や、やる気になった際に記事を更新していく予定です。それでは、またお会いしましょう。

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