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『24mm』

明るい広角レンズが欲しい。
最近そう思うようになってしまった。

最近、美術館巡りをしに東京へ行った。
その際、何ヶ所か撮ってみたい場所の中に
銀座の奥野ビルがあった。
靴の直しでお世話になった事がある『ユニオンワークス 銀座店』が入っているビルだ。

とても歴史ある建物、素晴らしい雰囲気。

しかし、全く撮れなかった。

機材は
Hasselblad SWC (Biogon C 38mm F4.5 T*) + TMAX400 (400TMY)
Leica M Monochrom (CCD model) + APO-Summicron M 50mm F2.0 ASPH.

美術館4展示を観終わってから向かった。

暗い。

夜だから当たり前だが、予想以上にビル内が暗い。

SWCだと暗すぎて、アポズミクロンだと狭すぎた。

ちょっと悔いが残った。
また撮りに行きたい。

次回、SWCはKodak TMAX400を増感するか、Rollei Cinestill 800Tを使おうか。
TMAX P3200がブローニーフィルムでも復活すれば良いのだが…

Mモノクロームはどうしようか。

Elmarit M 21mm F2.8 (1st) もSummicron M 28mm F2.0 ASPH. (1st) も手離してしまった。
Mモノクローム用のレンズはアポズミクロンで事足りると思っていた。
無人駅もあまり問題無く撮れていたからだ。

Summicron M 35mm F2.0 (6枚玉後期)もしくは、Hektor L 2.8cm F6.3
35mmだと狭い、28mmはギリギリか。

ズミクロンM28mmを買い戻そうか。
リニューアルした2ndは絞り羽が増え、光学性能も上がったらしい。

しかし同系列のレンズを買うのは、面白くない。
オールドレンズなら話は変わるが。

ライカの明るいレンズといえばズミルックス。

現行のズミルックスは画角は違えど描写特性は似ているように見える。
アポクロマートされているというSummilux M 50mm F1.4 ASPH.(FLE)は別にして。

Summilux M 35mm F1.4 ASPH.(FLE)
万能かなと思う。
あのビルの撮影では狭いと思うが。
使っている人が多いので情報も多い、評価も安定している気がする。
間違いない選択だろう。

Summilux M 28mm F1.4 ASPH.
Mマウントのズミルックスシリーズで1番新しい。
好きな画角であり、最も慣れている画角。
評価の書き込みが少ない。

Summilux M 24mm F1.4 ASPH.
Summilux M 21mm F1.4 ASPH.
同時発売のこの2本、21mmの方がインパクトのある写真が多かった。(撮っている方々が上手だったというのもある)

それにしても何故、21mmと24mmはエルマリートからズミクロンを飛び越えズミルックスに…

Elmarit M 21mm F2.8 ASPH. の写りにも驚いたが、ズミルックスM21mmは明るくなった上に性能も上がっている。

性能的にズミルックスM21mm、これが良いかな。

しかし21mm以上の画角、結局あまり使わないまま手離してしまった過去がある。
Elmarit M 21mm F2.8 (1st) とCarl Zeiss Distagon T* 15mm F2.8 ZM、
共に青がよく出る良いレンズだったが使用期間は短かった。
NIKKOR-UD Auto 20mm F3.5もまだまだ使い込んでいない。

Mモノクロームは、ほとんど無人駅撮影専用の様になっている。
無人駅で21mmは使わない。
Hasselblad SW (Biogon 38mm F4.5) があるからだ。
ニッコールUDオート20mmF3.5を使いあぐねている理由もここだろう。

旅に出ると、Leica SL(Typ601) + VARIO-ELMARIT-SL 24–90mm F2.8-4 ASPH.で撮る事が多くなった。
かなりの重量だが、それに見合う絵が撮れる。
そしてワイド側 24mmをよく使う。
道東での風景撮影でも京都や鎌倉での神社仏閣撮影でも。

今、無人駅撮影フィルム担当はElmarit M 28mm F2.8 (1st)と
Summicron M 35mm F2.0 (6枚玉後期)で安定だが、
思えば無人駅撮影、更なる面白さを発見したのは
NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8を使ってからだ。

24mm、自分にとっては、なかなか良い画角なのかもしれない。
もう一度 24mmで無人駅を巡ってみようか。

というわけで、
『Summilux M 24mm F1.4 ASPH.』と 24mmファインダー、
それと無人駅撮影には欠かせないNDフィルター(ケンコー)をオーダーした。

久しぶりの24mm、かなり広い。
いつも通り、試し撮りの相手はウチの猫だが、
最短距離で撮影してもかなり背景が入る。
そして初の開放F値⒈4 当たり前だがとてもボケる。
開放で室内を撮ると流石に四隅が引っ張られるが、
ピント面、絵の立ち上がりが凄い。

MモノクロームのCCD modelはISO1600がギリギリだと思う。
奥野ビルのEV値は約6。
F1.4で 1/125
ISO800で1/60
絞る余裕もある、多分これでいけるだろう。

銀座・奥野ビルの撮影も もちろん楽しみなのだが、
無人駅撮影の初心に帰る感じも悪くないなと思った。


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