絵馬に願ひを!大神再臨祭が終わって
絵馬に願ひを!大神再臨祭が終わった。
始まればあっという間で、計11公宴観に行った今の気分はというと、かなり複雑な気持ちのままでいる。
いかんせん、気軽に話せるローランの友人などはおらず(それでなくても気軽に気持ちを吐露できる友人は少ない)、なんとか自分の中で気持ちの整理をつけようと試みたが無理だったのでここに整理がてら吐き出す事にした。
A15周年記念祭に参加した時の日記も消してしまったので、この内容もいつか消すかもしれない。
PEを聴いた時、A15周年記念祭を観に行った時、そして配信を観た時からずっと楽しみにしていたFull Editionの公演。
FEの情報・コンサートの情報が出た時から今か今かと待っていた公演。
素直に参加した公宴どれもとても楽しくて、大事な思い出になっている。
参加していなかった日も、絶対聴きたいと思っていた曲が演奏され、悔しい気持ちになりながらも参加したローランが流してくれたレポを読み漁った。
ストコンとしては今までで一番参加した数が多いのが今回の大神再臨祭だ。
MärchenやNeinのコンサートだって参加したし、それぞれ特別な思い入れはある。
けど、今回は今までと違い音源が発売される前の公演だ。
全部一般大神だったので未公開曲が公開されていく成り行きを見守り、一喜一憂したり、
反省会で役者さんの人となりをより知っていったり、あの選択をすればああなるのではないか、
こうなるのではないかと想像したりして、とにかくこれまでとはまた異なる特別な思い入れが育っていくのを感じていた。
幸い自分は基礎となる曲については全部観ることができた。
だから発売までその思い出を繰り返し脳内で再生する楽しみがある。
歌い手の歌い方、ダンサーの挙動、役者の一挙手一投足、演奏者のパフォーマンス、記憶力が無いなりに思い返す事くらいはできる。
そして、思い返す度に「楽しかった」と思う。
でも、「楽しかった」と思うのと同時にやはり「寂しい」という気持ちが付き纏う。
自分は元来こういう「ロス」に陥りやすい性分ではあるけど、今回に至っては千穐楽の様々な出来事も相俟ってより複雑な感情になっている。
主宰のRevoさん本人からコンサートの円盤化は無い事が告げられた。
正直、絵馬に願ひを!の形式と、FEの規模、昨今のSHの状況からそんな気はしていた。
歌い手や語り手、楽器演奏者のパフォーマンスは目に見えずとも音として聴く事はBDでできる。
ただ今回悲しいのは、熱を持って取り組んでいたのを感じる役者・ダンサー陣の絵馬のパフォーマンスをもう観ることができない事だった。
特に子役達は成長もあるから余計に今だけだ(歌い手の水野君に至っても、それは当て嵌る)
ここまで出演者全員の名前と顔を覚えて愛着を持ったのはもしかしたら初めてかもしれない。
でももしかしたら、黒沢ともよちゃんのように、また違う形で出演してくれる未来があるかもしれない。
そう思う事で今は落ち着いている。
コンサートに出演していた子役が成長して、別の作品・別の役割で活躍を見せてくれる。
そんな夢が見られるのは、長く続いているからこそなのかもしれない。
子役だけじゃない、役者陣やダンサー陣だって、かつてモーションのみの出演だったけどボーカル参加した市川さんのように、今後歌い手で参加してくれる可能性だってある。
領拡のようなライブをやった場合、絵馬の曲をやって今回観たダンスをまたやってくれる可能性だってある。
今回のコンサートである意味注目を集めた塚越靖誠さんだって、アクションという強みを活かして、今後のライブやコンサートに表であれ裏であれ参加してくれる可能性だって無くはない。
MCでは金銭的な事を明かされ、今Revoさんは作品を作る上で厳しい状況に立たされているのかもしれない。
私も舞台周りは多少なりと関わった経験のある人間なので、機材が入らなかった事は理解できる。
更に言えばアプリ関係の仕事にも関わった経験があるので、FEのアプリの作成を簡単に開始できないのも、理解できるし、これに関しても多分そうだろうなとは思っていた。
でも、Revoさんは諦めていないだろうし、推測だけどローランに諦めて欲しいとも思ってないんじゃないかな、という気がしている。
(現実問題として「今回の」絵馬コン円盤化は諦める事を余儀なくされてはいるものの)
FEのアプリ化だって「今は」手をつけられていない旨の話し方をしていた。
何年後になるかはわからないけど、望んだ事を実現しようという意思はRevoさんの中にしっかりあるんだろうな、と昨日Revoさんの話を聞いていて思った。
だって前楽の日に望んでいた事が叶ったよと両手を上げて言っていたのだから、
願った事全てが叶う世界ではない、というのがSound Horizonであったとしても、
叶う事もある、もSound Horizonなんだという事を、絵馬コンで実感したはず。
私も別に盲信しているわけではないので、今回のコンサートで大なり小なり思う所はあった。
千穐楽だって因子が足りないのは理解しているものの、不完全燃焼な気持ちを抱えたのは確実だった。
理解できる事と感情は別のものなので、そこは仕方ないと思う。
ただそういった事は全部正しい言葉で、アンケートを書いて送るつもりでいる。
アンケートを読む相手も人間なのだから、丁寧かつ棘の無い言葉で綴れば、今後に反映してもらえるかどうかは別として、そういう思いを持った人間がいた事自体は飲み込んでもらえると信じている。
それこそ叶うこともある、なのだから。
もうあの公宴を、演者達の活躍を、演出を観ることができないのは寂しいし、多分長い事引き摺ると思う。
でも見方を変えれば、それくらい強い思い入れがある物が人生の中で増えたのはやっぱり素晴らしい体験なのかもしれない。
なので今後は堂々とその残念な気持ちを引き摺り倒してやろうと思う。
いつか、その気持ちが擦り切れて無くなった頃、また新しい地平線に辿り着いているかもしれない。
そこに、今回参加していた演者さん達が参加しているかもしれない。
今回の絵馬のように、かつて参加した人達は少なくとも、新しい出会いにまた強い思い入れができるかもしれない。
色んな「かもしれない」を見せてくれた絵馬に願ひを!大神再臨祭に感謝を込めて。
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