重岡銀次郎vsP・タドゥラン 兄弟に共通するストロングとウィークネス

重岡兄弟を初めて見たのは世界戦で、その印象は身体能力が非常に高い、ボクシングがあまり上手くない、の2点でした。

キャリアの浅い内は身体能力が高い方が勝ったりもする競技ですが、世界戦となるとそれだけでは続かないでしょうし、相手にも研究されます。

雄大くんが負けたジェルサレムも、今日のタドゥランも自信とモチベーションに満ちていました。
子供の頃からボクシングをしてきた彼らにとって、重岡兄弟は脅威ではなく、勝ち目があるチャンピオンだったのではないかと思える姿でした。

特に気になったのは彼らフィリピーナに共通するしなる体や筋肉から放たれる強打が重岡兄弟のそれとは対象的であること。
ボクシングのトレーニングのみで、ウェイトトレーニングもほとんどしてない類だと思います。

また、被弾時にはしなる体は威力を削ぐのも特徴であり(フィリピン人選手は当たる瞬間のずらし方、逃し方も上手ですね)、身体能力は兄弟の方が優れていると思いますが、ダメージはどちらがより多く与え、どちらがより多く耐えたでしょうか。

ですがそれはタイプの違いなので自分に合ったスタイルで戦うしかないのですが。

ボクシングが上手い方が勝つ。
銀次郎くんvsタドゥラン戦を前にした私の予想です

今後のことを考えると、ではボクシングをどのように上手くなればいいかということですが、具体的で色々な方法はあるかと思います。
私が思いつくのは特に優大くんに有益かと思うのですが、徳山昌守さんのボクシングから得られるものがあるのではないでしょうか。
空手がベースにある選手がボクシングでそれを生かすスタイルのひとつの完成形ですね。

チャンピオンになってから見てきましたが、成長を試合のパフォーマンスでなかなか感じられなかったので、そこが対戦相手の研究に追いつかれたのかな、という印象でした。

まだまだ強くなる要素が多分にある両選手だと思うので、このクラスで1番ボクシングが上手いと思われるオスカル・コリャゾとの試合も見てみたいものです。
今のコリャゾにも弱点がありますからお互いの期が熟した頃の対戦でもいいですね。

どちらが勝つか分からない、レベルの高い試合を今後も見続けていきたいものです。

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