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ホロスコープ上で力の強い天体

こんにちは、アメミヤエルナです。
今回は西洋占星術のお話。

先日、一通のマシュマロをいただきました。

ホロスコープ上の天体の強さ。
西洋占星術を勉強していると高い確率で当たる壁のように感じます。
かく言う私もそうでした。。
これについて、今回私は以下のように回答しました。

品位、吉星との良いアスペクトが多い、チャートルーラーである、アンギュラー・ハウスに存在する、ファイナルディスポジターである

あくまで一例です。他の条件を重視する占術家さんもいらっしゃいます。

その上で今回、上記の回答を補足する形で、アメミヤ的にホロスコープ上で影響力の強い天体を見極める方法を記していきたいと思います。
以下の中で複数条件に当てはまる天体こそが、ホロスコープの中で最も強い天体!……かも。

check1:品位

品位はざっくり言うと、天体サイン(星座)の相性を示します。
代表的に「居所」「高揚」「障害」「転落」の4種類があり、それぞれのサインにおける天体の居心地の良さを示す指標となっています。(実はこれ以外にももっと細かな分類があるのですが、ここでは説明を省略します。)

品位の表については以下のページにわかりやすくまとめられていますのでご参照ください。

さて、上記の4種類について私なりに特徴をまとめてみます。

居所 ⇒とっても居心地がいい。実家。良くも悪くも私らしさ全開。
高揚 ⇒テンションが上がる。遊園地。全能感がある。
障害 ⇒居心地が良くない。落ち着かない場所。私らしさとは?
転落 ⇒いつもの調子が出ない。気を遣う場所。自信を持ちづらい。

この表記からもわかる通り、「居所」「高揚」にあるサインにその天体を持っていれば、単純にその天体の力が強いと判断するわけです。
(ここで言う強弱はあくまでホロスコープ全体への影響力についてであり、例えば「障害・転落があるから駄目、悪い」というわけではないことをご留意ください。)

例えば、天秤座にいる金星は「居所」なのでとても居心地がいいのです。
金星に関する分野について疎外感や疑問を覚えることは少ないため、自然と扱いやすく、結果的にホロスコープの中で強い影響を持ちます。
学校のクラスの中でも、学級委員長を任せるならやはり落ち着きと自信があるひとがいいですよね。そういったイメージです。

さて、以上からチェック項目を書き出してみます。

□check1:品位が「居所」「高揚」となっている天体

check2:アスペクト

天体どうしにはアスペクトの概念が存在し、ソフトアスペクト/ハードアスペクトの2つに大別されます。(0度=コンジャンクションはどちらにも属しません。)

占星術を学んでいると「天体が傷ついている」という表現に出くわすことがありますが、アスペクトの観点からこれを説明すると、

・ハードアスペクト(主に90度、180度)がある
・凶星(火星、土星、天王星、海王星、冥王星)とのアスペクトがある

このような特徴が挙げられます。
「ハード」「凶」という言葉から想像できるとおり、天体にとってそれらから影響を受ける状態は好ましくない…ということです。
とはいえこれも「ありのままを発揮することが難しい」に留まるものであり、努力し続ければむしろ人生を切り拓くきっかけともなり得るものです。

その上で、この反対の「天体が傷ついていない」(かつ吉星から支援を受けている)状態では、純粋に天体が力を発揮しやすい状態であると言えます。
同じようにまとめるならば、

・ソフトアスペクト(主に60度、120度)がある
・吉星(太陽、月、金星、木星)とのアスペクトがある

このようになります。
これは単純に、その天体に対する支援者が多いから動きやすいというイメージ。
またまた学校のたとえになりますが、クラス内で選挙をするとなれば人気者が票を集めやすく、動くための力を得やすいということです。

□check2:傷ついておらず、吉星(太陽・月・金星・木星)からアスペクト的に支援を受けている天体

check3:チャートルーラー

チャートルーラーとはアセンダント星座の支配星を指します。
意味は言葉のとおり、チャート(そのホロスコープ)を支配する天体。
アセンダント星座はその星空を描いたとき東の地平線にあった星座。
チャートのいわゆるであり、第一印象を決定づけるため、その支配星である天体もまたチャート全体に対して影響を持つと考えられるのです。
以下に、アセンダント(以下ASC)星座と支配星との関係を簡単にまとめてみましょう。

ASC牡羊座 ⇒ 火星
ASC牡牛座 ⇒ 金星
ASC双子座 ⇒ 水星
ASC蟹座  ⇒ 
ASC獅子座 ⇒ 太陽
ASC乙女座 ⇒ 水星
ASC天秤座 ⇒ 金星
ASC蠍座  ⇒ 冥王星
ASC射手座 ⇒ 木星
ASC山羊座 ⇒ 土星
ASC水瓶座 ⇒ 天王星
ASC魚座  ⇒ 海王星

とはいえ、個人的な意見ですが、この条件だけでは確実に「ホロスコープいち強い天体である」とは言い切れない感はあります。
キーとなる星であることに間違いはありません。しかし代表選手としては、天体そのものの状態もよく吟味したいところ。
複数の条件を組み合わせることではじめて存在感を発揮するのかなと考えております。(これは他の条件についても同じですが!)

□check3:チャートルーラーである天体

check4:ハウス

12ハウスは以下の3つのグループに分けることができます。

アンギュラー・ハウス(1室、4室、7室、10室)
サクシデント・ハウス(2室、5室、8室、11室)
カデント・ハウス  (3室、6室、9室、12室)

3ハウスずつ、アンギュラー⇒サクシデント⇒カデント…と繰り返していく構図です。
中でもアンギュラー・ハウスは、(ハウス方式によって違いはありますが多くは)ASCICDSCMCという重要な占星点=アングルと接しており、ホロスコープ上で強い影響力を持つとされています。
もう少し詳しく見てみましょう。

アンギュラー・ハウス
1室・・・自我を司る。ASCと接する。牡羊座と対応。
4室・・・家庭を司る。ICと接する。蟹座と対応。
7室・・・他者との交流(1対1)を司る。DSCと接する。天秤座と対応。
10室・・・社会的達成を司る。MCと接する。山羊座と対応。

上記の通り、12星座との関係では全て活動サインと対応しています。
活動サインは春夏秋冬、季節の始まりの星座です。
これらのハウスも3つずつに分けたときの玄関口であることから、各グループでの切り込み隊長的な役割も担っています。

これらのことから、アンギュラー・ハウスに存在する天体はそれだけで力が強い(=目立つ存在)と考えられるのです。

☆カルミネートしている天体
ホロスコープ上でMCにもっとも近い天体を、西洋占星術では「カルミネート天体」と呼びます。
MCはホロスコープ上で「天頂」を表し、最も輝けるポイントです。
先に説明したように、多くのハウス形式でアンギュラー・ハウスの10室はこのMCと接しています。
よって、カルミネート天体もまたホロスコープ上で強い力を持つと考えられます。

□check4:①アンギュラー・ハウスにある天体 ②カルミネート天体

check5:ファイナル・ディスポジター

ディスポジターとは、その天体の支配星を辿ることでエネルギーの流れを探る手法です。
と言えば簡単なのですが、結構頭の中でこんがらがりやすい概念でもあり。
以下に例を挙げてみましょう。

例:ホロスコープ上で射手座冥王星の力の流れを見る場合

射手座の支配星は木星です。
そこで木星を見ると、木星は牡羊座にいました。
牡羊座の支配星は火星なので、今度は火星を見ます。
火星は天秤座です。
天秤座の支配星の金星は、牡牛座に居ました。
牡牛座の支配星は金星なので、これ以上はもう辿れません
ここまでの流れをまとめると、
冥王星⇒木星⇒火星⇒金星
というつながりが見えてきます。

ホロスコープ上では、このように星々がつながってエネルギーが流れていると考えます。
必ずしも一方向ではなく、元の場所に戻ったり(ループ)、2つの間で支配星の交換が起こることもあります(ミューチュアル・レセプション)。

このようにひとつのホロスコープ上で支配星を辿っていって、最後に辿り着いた天体をファイナル・ディスポジターと呼びます。
ファイナル・ディスポジターはいわばエネルギーの終着駅で、他の星々のまとめ役を果たすことがあります。
(上に記しましたが、途中でループが起こったりして、ファイナル・ディスポジターが存在しないチャートもあります。反対にこれが複数存在する場合もあります。)

ファイナル・ディスポジターの天体は、常に居所のサインにいます。
つまりこれが存在すればそれだけでcheck1の条件を満たすということ。
以上のことから、この天体はホロスコープ上で強い影響力を持つのです。

□check5:ファイナル・ディスポジターである天体

まとめ

以上、とても簡単ではありますが、ホロスコープ上で力の強い天体についての基準を考察してきました。
ここに改めてまとめてみたいと思います。

アメミヤ的*ホロスコープ上で強い天体チェック

□check1:品位が「居所」「高揚」となっている天体
□check2:傷ついておらず、吉星(太陽・月・金星・木星)からアスペクト的に支援を受けている天体
□check3:チャートルーラーである天体
□check4:①アンギュラー・ハウスにある天体 ②カルミネート天体
□check5:ファイナル・ディスポジターである天体

先に申し上げたとおり、これらはあくまで私アメミヤが参考にしている基準であり、他の占術家さんが挙げる基準とは異なる可能性があります。
ぜひ色々な書籍・Webサイト等と見比べながら、あなただけの解釈を見つけていただければと思います。
ちなみにアメミヤが自ホロで強いと判断している天体はcheck1・3・4-②・5の条件を満たしています。。(余談です)

いかがでしたでしょうか。
ホロスコープ上では様々な星たちがいまもひしめき合っており、どれが一番と簡単には言い切れないものです。
ここまで書いておいて何ではありますが、無理に決めなくたっていいと思うのです。
それでもほんの少し、貴方だけのホロスコープのの部分を見つめるために、当記事がお役に立つことがあればと願います。

本日もお読みいただきありがとうございました。
みなさまに素敵な星の導きがあることを祈って°˖✧˖°˖✧˖°

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