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オーストラリアのウミガメ=ヒラタウミガメ ~種ごとの特徴⑥

ウミガメは世界に7種います。
日本で産卵→3種類(アカウミガメアオウミガメタイマイ
日本に来遊→5種類(上記3種+オサガメヒメウミガメ
日本に来ない→2種類(ケンプヒメウミガメ・ヒラタウミガメ)
・・・の、合計7種です。
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今回は、日本ではあまり馴染みが無い&情報が少ない🐢ヒラタウミガメ(英名Flatback Turtle/学名Natator depressus)🐢について、特徴や特筆すべきことをまとめてみました!
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■ザックリ概要&特徴
オーストラリア近海でのみ見られる種類で、平べったいのでヒラタウミガメ(Flatback)です。甲羅の縁が少し反り返っているのも特徴!
1回の産卵で産むのは50卵ほどと少なめ。赤ちゃんの色は、淡い灰色が特徴的で(写真見て!)、サイズも他のウミガメより大きいのが特徴。
他のウミガメと異なり赤ちゃんの時期も浅海で過ごすため、天敵からの捕食を避けられるように大きいと推測されている。

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写真:Monreposのタートルセンターにて。

甲羅の大きな鱗板の枚数は、真ん中の縦列(椎甲板ーついこうばんーと言う)が5枚、その左右に各4枚(肋甲板ーろっこうばんーと言う)。アオウミガメと同じですね。

餌は雑食性で、ナマコ、クラゲ、ソフトコーラル、エビ、カニ、軟体動物、魚、海藻など

【その他の生態情報】
大人サイズの甲羅サイズ:80-95cm
色:オリーブグレー
産卵:通年(1年の中頃が最盛期)
産卵地:クイーンズランドMonrepos~北西オーストラリア
餌場:沿岸、60m以浅の浅い海を好む(オーストラリア、インドネシアやパプアニューギニアあたりまで)
天敵:大人サイズはワニなど。(小さい頃は色々な生物に食べられます)
生息地など詳細なマップはこちらのリンクをどうぞ(オーストラリア政府のサイトに飛びます)


■絶滅危惧???
本種以外のウミガメは絶滅危惧種ですが、ヒラタウミガメはどうでしょうか?
実は、ヒラタウミガメは個体数の変動(増減)については比較できるデータが無いため、明らかになっていません。なのでIUCNレッドリストでは「情報不足」の位置づけです。
一方、オーストラリア政府はvulnerable(危急種)と見なしており、アオウミガメやアカウミガメ等と同じ程度に絶滅の怖れもあるとみなせそうです。


■ヒラタウミガメの骨格
骨格を見ると、その生態の特徴を垣間見ることができます。
ヒラタウミガメの骨格を見たことある人は少ないのではないでしょうか?私は、オーストラリアのモンレポスにあるTurtle Centreで見る事が出来ました。MonReposはクイーンズランド州にあり、ヒラタウミガメの産卵地の一つです。

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じゃじゃーん、こちらがヒラタウミガメの骨格です。

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頭を真上から見ると、横幅はアカウミガメやヒメウミガメのような感じ。でもアカウミガメのようながっしり分厚い感じは無い。下顎はどれかって言うとアオウミガメと似た感じですかね。ヒメにも似ているけど、アオと同じような位置に歯のような突起の列が見られますね。ヒメと同じような餌も食べるけどアオと同じく海藻も食べるから突起があるのでしょうか?
アオのような鋸歯状のギザギザがあるのか、口の中を見てみたいですね。

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写真:モンレポスの産卵海岸(ヒラタ以外も産卵に来るらしい)




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