「レオパの誤飲」に関して、思うこと。
閲覧ありがとうございます。
ミル・エスカマスと申します。
趣味として爬虫類の飼育から、爬虫類販売店に就職、独立を視野に退職し、現在業界への貢献を考えて模索中です。
このnoteでは、爬虫類飼育という趣味の世界をちょっと変わった視点から書いていきます。
SNSで、よく「レオパが誤飲した」という投稿を目にします。
ソイルなどの土由来のものから、ココナッツの殻を使ったものなど、爬虫類、さらにレオパの為に販売されている床材は多くあります。
人工飼料などは、そういう床材が付着して口に入る事なども多く、多くの飼育者を悩ませています。
大量に食べてしまい、腸閉塞などの原因になり手術をする事も多い、非常に怖い問題です。
経験則ではありますが、人工飼料に付着する分の床材では、腸閉塞などのリスクはあまりありません。
便に巻き込まれて排泄されます。
怖いのは、大量に食べる個体の場合です。
では何故、彼らは床材を食べるのか
もともと、野生のレオパは土をよく食べる生き物であるそうです。
野生のレオパは、摂取する虫からでは量が補えない、ミネラル分を土を食べる事で摂取すると言われています。
実際に、人間でも土をたべてミネラルを補給する文化を持つ所もあります。
つまり、もともとレオパは土を食べる生き物である。
産卵前のレオパのケージに、ダスティング用のパウダーを入れて置くと、自分で舐めることがあります。
これは卵を作る際に足りないカルシウムなどを補う為と考えられています。
そんな生き物が、意味もなく床材をモリモリ食べるでしょうか?
私が考えているのは、
足りない栄養素を補いたくて、床材を食べているのではなかろうか
という事です。
我が家にも沢山のレオパが居ます。すべて床材飼育です。
今の所、腸閉塞を心配するような誤飲は起きていません。
沢山飼育している方ほど、匂いの問題や普段の維持管理を楽にしたい目的で床材を使用して飼育している方は多いですが、誤飲による腸閉塞はあまり聞きません。
誤飲の投稿を見ると、人工飼料や冷凍餌を使用して飼育している方が多いように感じます。
「動いていない餌に慣れた個体が、間違えて床材を食べてしまった」という意見が多いですが、
私を含め、沢山のレオパを飼育しているブリーダー様などは、活コオロギなどを与える際、コオロギを〆てから動かなくしてから与える方は多いです。
手早く給餌を終わらせたいが、口内炎等のリスクを出来るだけ少なくしたいという意図があります。
なので、沢山飼育しているが誤飲の無い飼育者のもとでも、餌は動いていないんです。
人工飼料、冷凍餌。栄養価には、生産者のお墨付きがありますが、幼体、生体でも、要求する栄養価は変わってくると考えます。
餌が多様化してきた昨今だからこそ、今一度与えている餌についてしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。
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