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【雑感日記】 「おかしな日本語(3)」

 サービス企業の研修では以前にも増して言葉遣いが徹底的に教育されるらしく、その中でとにかく徹底されるのが「やつ」「とか」「方」の3つの矯正だといいます。

「方」については以前触れたので今日は「やつ」について書いてみます。

 例えば書店などで…

あの、基礎英語の今月のやつありますか

 こういった使い方が大半であります。つまり「やつ」というのは人にも物にも用いる事のできるとても便利な代名詞なのです。

非常に便利ではありますが例文の意味はと言えば…

あの、基礎英語の今月号ありますか

 と言う意味なのでしょう。つまり「やつ」という代名詞を使うという事は相手にもそれが何かということがわかっている上で使う、相手に甘えた表現だとも言えます。だいたいの場合は「やつ」が何を指すのかわかるものですが、それにしてもあまりにも省略しすぎた安易な言葉遣いになります。

03書店

 また元来「やつ(奴)」が持ち合わせている意味とその印象の悪さが必ず追いかけて来ます。やはり相手によっては失礼な表現になってしまうでしょう。

 企業側が顧客に対して「やつ」を使うことはどうしても避けるべきでしょう。もし「やつ」をごく普通に用いている人は使う相手によっては失礼に当たる事くらいは知っておくべきだと思います■

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