【雑感日記】 「おかしな日本語(11)」
これまで比較的話し言葉を中心におかしな日本語の例を書きまたけど、今日は書き言葉にのみ登場するおかしな日本語について書きます。
まずは例文です。
またメールちょうだいww
おはようっ!!!!
ぉやすみ。
今日ゎ日曜日。
これ以外にもネットのログを見ているとへんてこな表現が氾濫しています。しかしこれらの大半はいずれ下火となるのはわかっているので特に取りざたしてどうのこうのというつもりはありません。例文で言えば3つ目などはまさにそんなものだと思います。4つ目にいたってはあまりにバカそうに見えるので以前ほど使う人は減っているように思えます。それに対してすっかり定着してしまったのが1番目だと思います。
1つめの例文の「w」は口の形らしく、文字では表現しづらい心境を1文字で表現していますが、人によってはその数によってバカにしているのかと受け取る事もあるらしく、定着しているとはまだまだ言いがたいところがあります。文字そのものに音ではなく意味を持たせる使い方は漢字を用いる文化圏ならではのアイデアと言えましょう。絵文字が欧米でも「emoji」と呼ばれるのはこのようなアイデアが日本から始まったことの表しでもあります。
例文の中でちょっとおかしい、問題ありだと思えるのは二つ目の例文です。このネットが普及した世の中、テキストの量は昔に比べたらはるかに増加した事は確かです。そんな中でこんな事を書くのもなんですが、知っておくべきだとも思います。
そもそも日本語には!(感嘆符)と?(疑問符)というものはありませんでした。つまりこの二つの符号というのは外国語から伝わってきたものであります。
しかし現在では文章そのものを強調させたりめりはりをつけるために感嘆符を用いたり、疑問文であることをよりハッキリとわからせるために疑問符を用いる事が多くなりました。話し言葉でなら語気を強めたりイントネーションを変えれば良いことも、本来の日本の書き言葉ではこれらの符号がないためどういう表現なのか見ただけではわからないことが多々あります。そこでこれらの符号を用いることでどんな表現なのか明確にさせているのです。
そんなわけで新聞などでこれらの符号を見かけるかといいますと、一般のニュース記事では見かける事はありません。スポーツ新聞などはどうだかわかりませんが、普通の新聞の普通の記事にこういった感嘆符や疑問符は用いないのです。それはもともと日本語にはこれらの符号を用いる習慣が無かったからです。
この原点に返って考えてみると、最近の文章には不要な感嘆符が多いようにも思えます。まず感嘆符を2つ以上連続させる事は実際にはありません。この感嘆符の数だけ文章は幼稚に見えてきます。同時に疑問符も同じ、本来は2つ以上は連続させて使いません。いずれも日本語にはなかったものですが、それでも便利なので使っているだけです。この感嘆符や疑問符、一つだけで十分です。
特に感嘆符をたくさん語尾につける事は、それだけ感情を強く表現したいのでしょうが、そんな小細工で表現するより文章の内容で表現できる程度の国語力は必要なのではないでしょうか。感嘆符、疑問符が日本語に導入される事は言語としては進化している事にもなるでしょうが、誤った使い方は途端に文章を幼稚にさせることも同時に知っておいても良いかと思います■