鬱気者(うつけもの) #7

私の花粉が目にくるようになった頃。


梅雨明けが待たれる。雨は嫌だ。
梅雨が明けると夏である。夏は私の敵だ…。
暑い。溶けそう。溶けてしまいたい。
消えてなくなりたい。


旅行の計画を立てるとき

私は何も主体的に動かなかった。
まともに動けなかった。
奮い立たせる気力すら、なかった。

「○○については、どう?」と聞かれて、やっとギアが噛み合い、考え始めた感じ。
話を短くまとめることができなくて、
「…つまり?」と言わせたり。

「せっかくの誕生日だからディズニー行きたい」の思いは素晴らしいと思うし、
由咲ちゃんの計画力はさすがだと思う。
私がお供させてもらっていいのかな、ってくらい。

地図見て歩けて、計画できて、休みとお金を工面できる。
むやみやたらに金だけある私とは大違いだ。

元気がない。元気があったら、朝早く起きられたら、新幹線の時間を早められるのに。


由咲ちゃん
友達
社会人として働いている
身体も精神も健康そう
地図を見て歩ける(私はスマホ見ながら歩けないだけで、スマホ見ながらなら歩けると思う) ※負け犬の遠吠えでないことを祈る。


いいなあ、すごいなあ



嫉妬とか羨望とか、起こらないくらい
「私とは住む世界が違う」から。
「ありがとう」とただ感謝を重ねることしかできない。
あまり重ねないほうがいい(くどい)けど、感謝が足りないよりはいいのかなって思う。


わからない。


由咲ちゃんはどうして、私なんかに誕生日を費やしてくれるのか。
ありがたい、ありがたいけど、申し訳ない。

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