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開発組織の陰の立役者に感謝を伝えたい!「たくさんイイことを言う会」を開催しました

こんにちは、freeeでDevBrandingを担当しているellyです。技術ブログや技術イベント等を通じて世の中にfreeeの開発組織(エンジニア、PM、UXデザイナーなど)をもっともっと知ってもらうための活動をしています。

今回は、1月に開発組織向けにオンライン形式で開催した「たくさんイイことを言う会」について、開催までの経緯や開催概要、当日の様子などをご紹介します。

開催に至ったきっかけ

1on1の中でのCTOの何気ない「大谷翔平選手がMVPとったの、なんかいいよね~」という呟きがきっかけでした。

ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手が2021年10月に大リーグ選手会の選手間投票で「年間最優秀選手賞」と「ア・リーグ最優秀野手賞」をダブル受賞しました。

実績・活躍を評した様々な賞を受賞している中でも、特にこの「選手間」というのは、頑張ったお互いを称え合う機会にもなっていて、freeeの開発組織にもそんな場があると面白いんじゃないかという話に発展していきました。

freeeの開発組織には陰の立役者がいる

freeeの開発組織でも、もちろん成果を共有する場は設けられています。Qごとに開催されている「成果発表会」は、組織図ベースでのチームごとに(プロダクト開発チームや基盤チーム等)追っているOKRに対してその成果を発表するもので、最も成果が出ていたと思うチームにそれぞれ投票し、見事選ばれたチームには賞金が出るという制度があります。この発表会の内容も非常に凝ったものになっているので、また別の機会に紹介したいと思います。

一方で、freeeには所属に関わらずひとりひとりの「やりたい!」という気持ちで取り組まれているものもたくさん存在しています。例えば、開発組織に複数存在している「委員会」はその代表例です。

障害対応を率先して取りまとめる「鬼殺隊」(こちらの記事で一部紹介しています)、フロントエンドの技術的負債と戦う「フロントエンド委員会」、巨匠制度運営開発合宿運営などの委員会があります。これらは組織図上のチームとは異なり、様々なチームの人達が有志で集まり、横串で組織を支えるような機能を担っています。私が所属しているDevBrandingチームもその委員会のひとつで、私以外はみんな「やりたい!」という自分の意志で参加している有志のエンジニアやデザイナーです。

DevBrandingチームで企画を始めた

改めて、そういったそれぞれの想いでfreeeに良いインパクトを与えてくれている人やチーム、委員会にフォーカスし、その活動をみんなに知ってもらう、その人たちへの感謝の気持ちを伝える、そんな会が実現できると面白いかもしれないと思い、具体的にDevBrandingチームで検討を進めていくことにしました。

なぜDevBrandingチームでこの検討を進めていったかというと「社内がワクワクしていることが最終的に一番のブランディングになる」と思っているからです。社員がワクワクしていると、自然と社内外問わず個々人の発信が増え、そのワクワクが世の中へも伝わっていく、そんなふうに考えています。普段は社外向けの発信を目的として活動していることが多いのですが、今回は上記のような理由で社内向けイベントを企画することにしました。

余談ですが、私がこの話をDevBrandingチームにはじめて相談したときも、「MVPとして誰かひとりを選ぶよりも、お互いに感謝を伝える場にしたほうがfreeeらしいんじゃないか」「オンラインでもみんなに参加してもらえるコンテンツが欲しいよね」とどんどん意見が出てきて、とんとん拍子で企画が進みました。私は2021年7月に入社したのですが、freeeのカルチャーである「ムーブメント型チーム」ってまさにこういうことなんだな、と身をもって感じています。

開催概要

DevBrandingチームで検討を重ね、最終的にこのような形で開催することにしました。

コンセプト

  • どんなことでもOKなので、直観的に「イイ」と思った出来事や活動をたくさん集めてみんなに知ってもらう(OKRや普段の業務とは関係ないことや個人的にこだわっていることにこそフォーカスを当てたい)

  • 個人やチーム、委員会など相手は誰でもOK、その人たちへ改めて感謝を伝えられる場にしたい

タイトル

「たくさんイイことを言う会」

freeeの中で起きているイイことを共有して「イイね~」とみんなでただただ笑いながら言い合えるような、そんなラフな場にしたかったので、タイトルもシンプルに名付けました。

開催方法

企画を始めた当初はオフラインでの開催を検討していましたが、コロナが再度感染拡大してきたことをうけて、オンラインベースに切り替えることにしました。具体的には、配信・登壇に関わるメンバーのみ十分な感染対策のもとオフライン会場から参加し、一般参加者には社内SNSであるWorkplaceでのLive配信を視聴してもらうという形式を採用しました。(DevBrandingチームにはfreee Tech Nightのリーダー兼全社のいろいろなイベントの配信を担当している@kemuridamaがいるのでとても心強い!)

当日のWorkplaceでの配信の様子
当日のWorkplaceでの配信の様子

コンテンツ

  • イイことLT大会

開発メンバー全員から身の回りで起きたイイことを話してくれる登壇者を募集し、それぞれ3分間のLightning Talks(短いプレゼンテーション)をしてもらうことにしました。

  • ありがとうを伝えるフォーム

個人やチーム、委員会など相手は誰でもOKで、開発メンバーからこの機会に伝えたい日頃の感謝の想いをGoogleフォームで集め、イベントのエンドロールムービーとして全体に共有することにしました。

イイことLT大会の様子

当日は7名の方が登壇者としてたくさんイイことを話してくれました。90名近くの方がLiveで視聴してくれて、Workplaceでリアルタイムで質問を受け付けながら進めていきました。LTの内容を一部ご紹介します。

巨匠運営 @macotasu

1カ月間通常業務から離れ自分の開発テーマに集中する巨匠制度の目的や歴史、メンバーが抜ける間支えてくれる他のチームメンバーへの感謝や運営の想いを話してもらいました。

巨匠制度の歴史をまとめたスライド
巨匠制度の歴史

さいきんのVibesとか @ymrl

デザインシステムVibesをどんな体制で開発しているのか、フロントエンドのプロフェッショナルtakumiさんが本気でVibesをさらに進化させたことについて話してもらいました。

Vibesのさらなる進化を紹介するスライド
Vibesのさらなる進化の紹介

たくさんfreee Tech Nightのイイことを言う @nobjas

freee Tech Nightの運営メンバーがどんな想いをもって、どんな役割で運営をしているのか、登壇してくれたメンバーへの感謝の気持ちを話してもらいました。

freee Tech Nightの過去実績をまとめたスライド
freee Tech Nightの過去実績

ニッチなドメイン知識でユーザを救うエキスパート @him0

交通費の自動定期区間控除という非常に複雑な経費精算のワークフロー設計に悩んでいたfreee会計の開発チームを、個人的に鉄道に異常に詳しいyukiさんが救った話。「レールの上を進んでいるけど、目的地は自分で選べる。鉄道は人生みたいなものです」という名言が生まれました。

鉄道エキスパートyukiさんの写真
鉄道エキスパートのyukiさん

たくさん届いた感謝メッセージ

ありがとうを伝えるフォームには

  • 障害対応や調査では経験に裏打ちされた安定感のある対応をありがとうございます

  • いつもプログラムの相談にのってくれたり、ドメイン知識の説明のための資料作成と説明ありがとう。とても助かっています。

  • よくリアクションくれたり困ってる時に助けてくれてありがとう!Pull Requestや社内Wikiを見る度に、説明が分かりやすくてすごいなと思ってます。

  • freee Tech Nightはボランティアベースの活動なのにずっと継続していて、コロナも乗り越えて、いつも興味深いテーマで、リスペクトです

  • 技術的負債にめっちゃ対応してくれて、大きなアーキテクチャ改善にもついに乗り出してくれた!

  • エンジニア側の急な要求に対して、リリース前のQAやデプロイ時のトラブル等、いつも柔軟に対応していただいてとても助かっています。

などなど、エンドロールムービーに収めるのが大変なくらい、実に135件もの感謝の言葉が集まりました。

イベントの振り返り

イベント終了後のアンケートでは、「社内でどんな委員会があるのかよくわかった」「他人が延々と褒めちぎられるイイ話を聞ける良いイベントだった」「会のコンセプトやLTの内容が最高だった」「配信のクオリティが高かった」と嬉しい声をもらいました。

一方で「LTで発表された内容以外のイイことももっと取り上げてほしい」「いまは我慢だけど、やっぱりこういうイベントはオフラインでわいわいやりたい!」といった意見もありました。

DevBrandingチームでの振り返りでは、良い点として「たくさんの人に参加してもらえた」「ひとつひとつのLTが感謝の伝わるとても濃い内容だった」「コロナの情勢で様々な制約がある中でも、安全かつ最良の方法でイベント運営をすることができた」などがあがりました。

改善点としては、「オフラインとオンラインを織り交ぜた形式での配信の配線図がとても難しいため役割分担できず、当日ギリギリまでバタついてしまった」「誰もいない(反応がない)会場で司会やLT登壇するのはやりづらい」などがあがりました。また、これだけたくさんの感謝のメッセージが集まったからこそ、社内で起きているイイことやスゴイことをもっと取り上げて広く共有できる仕組みも考えていきたいと思っています。

次回に向けて

現在、次回開催に向けてもっとみんなにワクワクしてもらえるようDevBrandingチームであんなコンテンツやこんなコンテンツを企画中です。 このような社内イベントについてもまたブログで紹介していこうと思います。お楽しみに!


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