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「たのしい」をテーマに再スタート
長野県塩尻市で「塩尻大門マルシェ」をやっていますが、最近やっとこさ「なんのためにやるのか」が自分の中で固まりましたので、noteに残しておきます。
マルシェの始まりはなんとも些細
2020年10月から「塩尻大門マルシェ」を事業としてスタートしました。
といっても、大門マルシェ(塩尻大門マルシェが正式名称ですが、通称は大門マルシェです)のスタートは、「なにかイベントを一本やらなければならない」という、なんとも思いのないことから始まっていて。「どうせやるなら自分がやりたいことを」と考えた結果、立ち上がったものです。
もともとは自分でビニールにくるまれていない野菜を販売する予定だったのですが、一人でやるのもつまらないなと思い、周辺の事業者さんに声をかけていったら、マルシェができあがりました。(結局運営でバタバタで、自分ではブースを持ちませんでした)
でもやってみたら、まぁ楽しくて。
知り合いがわざわざ足を運んでくれたり、道行く人に声をかけたり。さらに「どうやったら出店できるんですか?」「毎月やってほしい」という声もいただいて、おや、なんだか続ける流れなのか?という気持ちになってきたので、続けているというなんとも些細なスタートです。
それでも後々「自分がやりたいこと」「楽しかった」という、このシンプルな思いが大門マルシェの根幹となりました。
大義名分や事業化が迷わせる「やる理由」
毎月開催するかと決め、協力するよと実行委員会もできあがり、補助金も取りに行き。なんだか段々とおおごとになってきました。
「なんのために大門マルシェをやるんだっけ」
「どうなったらいいんだっけ」
そんな問いが私の中でグルグルグルグル回って。なんだか凄いことを、社会的にインパクトのある、事業として大いに立ち上がることをやらなければならない。そんな思いに頭がギュウギュウと締め付けられて。本当にこれがやりたかったのか、自分のリソースをかけるに値するものにするには、なーんて、ヘンテコな焦りでいっぱいいっぱいになってきました。結局、2ヶ月くらい悶々悶々としていたように思います。
その間に、コトトバという朝1時間対話をする企画でマルシェ・マーケットをしている方にお話を伺ったり、事業化するための壁打ちをしていただいたり。このことについて、たくさんいろんな方の時間もいただいて、考えることができました。
そんな中、出店者さんと打ち合わせしていて「僕は楽しいことをしたいんです」と言われて、「たしかにそうだ」とパァッと視界がひらけた瞬間がありました。
「みんなにとって」「まちにとって」「社会にとって」という、自分がカッコつけたいがために考えていた大義名分ではなくて、「私にとって」といういちばん大切な根本で考えていこうと。
そして、みんなそれぞれが「私にとって」を考えて、楽しいことをやる。その「私にとって」はどっかの誰かと重なり、さらに楽しくなる。そのうち、「え、自分もこういう楽しいことやりたいんだけど」というものが集まって、もう、めっちゃ楽しい感じになる。
これだ。
大門マルシェは、たのしいことをやれる場所。
たのしいことをやれるマルシェから日常へ
「たのしい」を集めるマルシェ。それは一般的な出店だけじゃなくて、なんでもいい。音楽を演奏してみてもいいし、囲碁をしてみてもいいし、絵を書いてみても、なにかものづくりをしてみても。
出店する人は「これいいでしょう!ここの◯◯がね……」「本当にオススメなんだよね!これを作った人はね……」と、商品への愛とかちゃんと話せるといいな。(スキとたのしいは、とっても近いところにいるよね)
とはいえ、もちろん全員がそんな熱っぽく語るわけではなかったり、自分でなんで好きなのかうまく認識していなかったりすると思うので、そこはヒアリングの力でうまく引き出していけたら。
もちろん、マルシェだけで留まらない。マルシェを盛り上げることが目的ではないし、どんどん日常に溢れ出していって、なんかこのまち、ほんといいよねってなってくれたらいい。
私は、お酒を飲んで、知り合いがまちの中にいっぱいいて、やっほー!って声をかけて、そうやっていられたら本当にたのしい。
たのしいだけではいられない現実にも向き合うよ
なにが正しいのか、本当にわからなくて不安になる。
(正解なんてないんだと脳みそでは認識してても、心がついていかない)
でも、みんなが集まって、たのしいね、たのしいねって言ってるのは、間違いじゃないはずだし、間違っててほしくない。
もちろん、そんな簡単にずっとたのしいわけじゃない。たのしむためにも、後ろっかわにある、グチャグチャとした黒い塊に向かい合わないと行けないときもあると思う。そこは、別に勉強会やイベントを企画したり、私が普段いる思いのある人を応援する施設スナバを活用したりして、別枠で解決していこうと思う。
なんしか、マルシェはたのしいことだけ。それが大切。
つまり。
みんなのたのしいこと、やろう。
スペシャルサンクス
この結論にいたるにあたって感謝をもうしあげたい。
ありがとうございました!
しんくん
赤羽さん
大前さん
末永さん
まりのちゃん
澤田さん
だいちゃん
あみちゃん
コトトバ(=たっきー)
大門マルシェ実行委員会のみんな