見出し画像

お盆で寺に行ったら、自分のことがわかった話

タイのバンコクに住んで1年経ちそう。
前のnoteで友達はいないって書いたけど、
親戚はいるし、母はよく私の部屋の冷蔵庫に夕飯を作り置きしてくれる。
今日は私のタイの家について、色々とびっくりしすぎたので話す。

私の家柄は結構謎で、インド系のでっかい家に住んでいるじいちゃんと華僑のでっかい家に住んだおばさんがいる。金持ちすぎて、芸能人のお坊ちゃんの家とかふーんって顔で見れる。
特にじいちゃんちには番犬が10匹以上、猫3匹、鳥しかいない部屋2部屋、さらに鳥お気に入り選抜を勝ち抜いた人間の言葉を喋る鳥2羽、庭には錦鯉がいっぱいいたので大好きだった。でも私は中国人でもインド人でもない。

謎が解けたのはソンクラーン(4月)、タイのお盆。
そこで知ったのは私の本当の実家は「寺」だったってこと。
つまり本当のおじいちゃんは僧侶!
おじいちゃんの親友だった僧侶さんから話を聞いた。
おじいちゃんの親友は仏壇の奥から怪しげな自家栽培のマリファナが入ったやばい色のジュースを飲んでた。長生きの秘訣だという。


お母さんたち姉妹はお経をフルで詠唱していたし、儀式に詳しかった。
さすが宗教者としての英才教育を受けている。
私たちは白い糸だらけの空間(聖域とか結界みたいなもの)を作り、邪気を祓う。
別の白い糸を腕に結びつける。
お札に当時病気だった父の名前を書き、腕にに巻き付けた白い糸の反対端ををお札を入れた器に巻きつける。
仏具の蝋燭に火を灯す。
そしてワイ(手のポーズ)をし、お経を唱える。
僧侶がカンカンと甲高い音がする打楽器のリズムに合わせて水を掛ける。
締めには「サートゥ」という。

儀式が終わった後、
母が「日本のお盆は、床に座ってるだけで参加型じゃないし効果なさそう」と言って笑った。
確かにアニメや漫画でしか見ないような儀式だった。
日本も昔はもう少し大袈裟にやってたのかな。

おじいちゃんが還俗した話


昔、アイドルがまだなかった時代、お坊さんは今で言う「推される」対象だった。うちのじいちゃんはガチのイケメンだったらしくてファンクラブがあった。
1人過激なオタがいて、じいちゃんはその子の猛アタックに撃沈、
還俗して結婚したってわけ。つまり推しと結婚したのよ、おばあちゃんは。

でも世俗にイケメンのお坊さんを解き放つと碌なことはないよね。
めっちゃ不倫したし、めっちゃタバコやった。
幼少期からダメよダメよって言われると大人になって爆発するじゃん?
多分それ。イケメンを檻から出したらそうなるわな。
で、おばあちゃんは家を出ていって、別で家庭を作った。
私の母さんはじいちゃんの不倫相手に育てられたんだけど、
これはタイだとあるあるなのよね。
だからお母さんは家を出ていったおばあちゃんのことは責任持たない人だから嫌い。不倫相手のことは大好きなの。
私はこの不倫相手の人のことを本当のおばあちゃんだと勘違いしてたことを知った。

ちょっと複雑なんだけど、私が世話になってたお金持ちの家は支援者みたいな感じで、母の姉妹の中には養子になった人もいるみたい。
我が家って複雑ね〜笑





いいなと思ったら応援しよう!