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大好きだったラヂオ/AVANTI

先日東京に行ってきた。

大抵は、東京といえばトランジット地で東京経由〇〇へ行くことが多かったので、上野、東京駅、成田、羽田、たまに飛び出して浅草周辺しか行ったことがなかった。

あと、人が多いところが苦手なので、なるべく混んだところを避けてきた。

たまたま旅行会社のセット割で取ったホテルが六本木で、
翌日はちょっと時間があったので六本木周辺を回った。

なんで、こんな都市なのでまぁまぁ急な坂が多いんだ?
と思いながら、歩く。

歩いていて気づく、ここは歩く場所なのか?

大きな道から派生する脇道を見ても、すごく急な坂。

道も広いし、ちょっと建物建物ひとつひとつの間隔が遠い。

駅の路線乗り換えもまぁまぁ歩かせるよね、なんで東京にタクシーが多いか、ちょっとわかった。道もちゃんと整備されているし、車で移動した方が楽。

坂の街に住んだことがないので、新鮮だ。

私は山育ちなので山は得意なのだが、坂の街は未経験なので地形が感じられて面白い。

雨降ったら大変だなぁ、雪が積もったらアウトだなぁと思いながら歩くと

お洒落なレストランやBarが見えてきた。


なんか、もしかしてアバンティってこんなところにあるのか?と思った。


アバンティ/AVANTIとは、私が大好きで小学生の時から聴いていたラジオ番組である。
「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー」
土曜の夕方5時〜、教授が麻布十番のイタリアンレストランバーに行く。
そこで寄り集った人たちの話を盗み聞きするという番組。

番組の始まりは決まったセリフから始まる。

ひょっとして、AVANTIをお探しですか?

あぁ、良かったらご案内しましょうか。いえ、ね。私もあの店に行く途中なんですよ…

登場人物は常連客の教授、バーテンダーの人、など。

とにかく盗み聞きするトークも面白いのだが、Jazz音楽やグラスの中の氷の音など、とにかく耳からBarの雰囲気を十二分に感じられて心地よくて、本当に大好きだったのだ。

ちなみ、私の母に聞くと母もデートの時に聞いていたらしい。

人気番組だったので、私の世代から上の人たちは知っている人たちも多いかと思う。

夕方からBarに繰り出すという習慣がない子どもには憧れだった。
いいなぁ、Barに行ってそこで出会った人たちの話を聞けるなんて。

お酒も飲め帰宅時間も気にしなくて良い歳になった今、

そんな生活をしているかと言われれば、ちょっとかけ離れた生活をしている。

しかし、あの小学生の頃からは考えられないような経験をいっぱい
してきて、

これからもそうだ。

今からの私は、いかようにでもなれる人生を歩んでいける。

旅先でふとそう思ったことをここで綴る。






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