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偏財は封神演義の「太公望」-通変星のイメージキャラ

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四柱推命の占いでは、人それぞれに現れる"星"の関係を見ながら、その方の性質を読み解きます。

人の行動や思考のパターンを

比肩/劫財/食神/傷官/偏財/正財/偏官/正官/偏印/印綬

の10種類に分けて捉えております。
ここでは、10種類それぞれに対する私のイメージを漫画や映画などのキャラクターで書いていこうと思っております。

セルフ鑑定をされる方は、
「中心星」と呼ばれる通変星を見るのがおすすめかな、と思います。
中心星は、パブリックな場所で出やすい性格と言われております。

さまざまなサイト様でご自身の命式を調べることができますので、
命式が分かりましたら、中心星の場所を↓でチェックしてみてください。

占い師さんに相談するまででもないけど、
ちょっとだけ占いの知識を使って、

・考えていることが良く分からない、けれど大切な人
・苦手だけど、上手く付き合っていかないといけない人
・意外に分からない自分自身

など、誰かをなんとなくゆるい目線で理解して、そこそこ付き合っていくヒントにお役立てください。
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通変星のイメージキャラクターについて

今回は偏財。
この星かっこいいなあ!と思った私の憧れの星。

【偏財のキーワード】

・サービス精神旺盛
・気づかい
・人脈
・現実的、合理的
・多数へのコントロール
・臨機応変


「偏財」のイメージキャラクターは封神演義の「太公望」。

太公望にしか出来ない独特の主人公像が、偏財っぽいなぁと思うですが…つかみどころがない!


太公望のニュアンスが、封神演義への熱い思いと一緒に伝わればと思います!


20年くらい前に少年ジャンプで連載されていた封神演義。
久しぶりに読み返しましたが、本当面白い。

ストーリーは、人間界で悪さをする妲己はじめ妖怪仙人たちを封じる旅にでる、というお話です。

仙人で、策士で、なまけものな主人公、太公望。

少年マンガって主人公が闘って勝つ姿がかっこいい!ってなると思うんですけど、
この封神演義の闘いの名シーンって、太公望自身が闘って印象的な場面、少ないんです。
良く負けてますし。

どちらかというと、主人公以外のキャラクター達が魅せてくれます。
本当にキャラクターが多い作品なんですが、ひとりひとり活躍しており、
それでもちゃんと太公望が中心にいるので、物語が破綻することもなく。
他のキャラクターに花を持たせた結果、

太公望すごい!

って思っちゃう。

自分が闘って行動して、その姿で感動、でないんです。
でなく、仲間の力や効果を引き出すことで、1人では為せない大きなものを為します。

太公望の目指す先は、「仙道なき人間界を作ること」。
苦しむ民を見て、世の中を良くするために、自分が子供の頃に抱いた"大志"です。

妲己にこてんぱんに負けた太公望は、大志の為にはたくさんの仲間が必要だと分かり、仲間を増やす旅にでます。
旅をする中で、どんどん仲間が増えるんですが、連れ立って行動はしない。たぶん「だから」たくさんの仲間を作ることができた、んでしょう。

太公望の人望って変則的で、太公望のために闘うってキャラクターほとんど出てこないですよね。

それでも、なんだかんだと慕われ、信頼されている。
敵からも嫌われてない。
妲己にしろ、聞仲にしろ、申公豹にしろ、
立場で争うことはあっても、太公望・憎し、ではない。

そして、大きなことを為すには、犠牲がでてしまうことも太公望は分かっているんですよね…
目標達成のために、仙界大戦編では大事な人も失ってしまう。

太公望には、遥か昔、別の自我があったのですが、目的のためのシビアな判断に、原始天尊さま(太公望の師匠)と燃燈(伝説の仙人)は、声を荒げました。

大きなことを為すために、それよりは小さな数の犠牲がでるものだと承知しているんです。

かと言って、決して心の冷たい人ではない。
しょうがない、で自分の気持ちまでは割り切れない。

封神演義で1番好きなシーンは、
たくさんの仲間を犠牲にした仙界大戦が、全て終わった後に、
太公望が、岩の上で小さくなって1人声もなく泣くところ。


たくさんの信頼する仲間に囲まれた太公望。


そんな彼は、
人知れずたった1人で涙する。


偏財さんには、このシーンが特におすすめです。

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