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秦野市国際交流フェスティバル2024
2023年に秦野市の国際交流協会に入会しました。
学生時代にも入会していた時期があったのですが、どういうわけかお知らせも届かず、知らぬ間に退会になってフェードアウトしていました←
今回はそんな風にはならないぞ!と、事務局の方に色々聞くようにして、お手伝いにも参加させていただいています。
今回は、1月28日(日)開催の秦野市国際交流フェスティバルのお話です。
概要
市のお知らせリンクはこちら↓
タウンニュースでの広報はこちら↓
コロナ禍を乗り越えて、昨年は文化会館で開催していたそうですが、今年はイオン横の本町公民館で開催されました。
開催報告の記事をどこかでみつけたらここに貼ろうと思います!↓
(リンク予定)
スピーチコンテストをはじめとして、各国や団体の展示ブース、茶道体験が同時に展開し、スピーチコンテスト後はメイン会場が立食パーティ仕様になって交流会が行われました。尺八の演奏発表など、ステージも盛り上がっておりました。
感想
規模と来場者層
『いつもどれくらいの方が来場するんですか?』
と会員の方に伺ったところ、200人くらいはくるかな〜とのこと。
え?!まじ?!そんな来るの??!
で、いらっしゃいましたよ〜そんなにたくさん!!
主に、日本語教室関係の生徒さんやスタッフさんが多かったようです。
ただ、来てる層はかなり偏りがあるように感じました。
スピーチコンテストには小中学生も出ていましたが、その友達が応援にくるというよりは家族・知り合いのみ。私のような子育て世帯もほぼいなかったので、子どもの参加も当事者くらい。
基本的には高齢の方が多く、学生ボランティアさんもいましたがそれ以外に高校生・大学生で「遊びに来たよ〜!」って感じの人も少なく…
もったいないなぁ…
と思いました。
事務局(市役所の方々)も協会も、とっても気合が入っているように感じたし、集まってるブースや立食パーティのお食事提供してくださったところも秦野ではかなり有名どころが多かったのに。
松本市で恩師が運営するNPOが主催している「こいこい松本」のように、大きなイベントに育てるにはどこにテコ入れをしたら良いのだろう。2023年の開催実績をググってみたけど、ちょっと前のしかひっかからない…。こちらも運営大変なのかな…。
こいこい松本Facebook page↓
ついでにCTNのインスタも貼っちゃう(応援してね)↓
広報活動の難しさ
以前、関係者の方に『あんまり国際交流フェスティバルの情報が私のところに流れてきてないんです。』という相談をしたことがありました。実際、タウンニュースや市の広報誌、ホームページには小さな記事が載っていたのですが、意識してアンテナ張ってないと見落とすレベル。
私の平日の生活圏は通勤の関係で小田急線の渋沢駅や秦野駅と、子どもたちの通う保育園のみなのですが、そこでもお知らせを見ることはなく。見聞きしないまま過ぎることも容易だったと思います。
ただ、市役所内に事務局がある関係だったか、逆で事務局が市役所内にあるだけで外部の団体という認識だったからか(記憶が曖昧…!)、広報誌にあまり大きく紙面が取れない事情もあったようです。
各小学校や日本語教室へのお知らせはしているとのことでしたが、………うーーーん…市民全体へ広める気はあまりないのかなぁ…と感じてしまったのも事実です。
広報活動、なんでもバンバン打ち出せばいいじゃないか!と思っていましたが、色々難しいのですね。
思わぬ出会いも!
参加したからこその、交流会の良さも感じることができました!
実はこの会を通じて、以前はだの創業塾でご一緒した方と再会することができました。うれしい!
当時、連絡先をうまく交換できなくてそのままになっていたのですが、「あ!お久しぶりです!!」と声をかけたら向こうも嬉しそうにしてくださり、改めて連絡先を交換、今度お茶しようね〜、なんて約束をすることができました!
この方のお店が開店するようになったらぜひ宣伝させてください!
また、秦野市で上智短期大学勤務の多文化コーディネーターさんにも会うことができました。
そういうお仕事がある、というのは知っていたのですが、どのように繋がったらいいのかやどこにいるのかも皆目見当もつかない…というかんじだったので、今回お声がけすることができてとっても嬉しかったです!
何より、この方が話題にしていたのが「母語・継承語の大切さ」。もう私の課題意識とドンピシャで、ついつい興奮してしまいました。
こういう交流会の良いところは、こうした思わぬご縁が転がっているところなのですよね。
スピーチコンテスト
最後に、スピーチコンテストの感想です。
お手伝いをしていた関係で初めの何人かは聞き逃してしまったのですが、子どもから大人まで、様々なバックグラウンドの外国籍市民の方のお話が聞けてとても新鮮でした。
外国籍市民から学ぶ母国との向き合い方
1番印象的だったのが、どの方も自分の国や家族に誇りを持っているということ。母国のことを知ってもらおうとフリップを使って説明する女の子、セールスマンか?!と思わせるほど短くわかりやすく陶磁器の魅力について語った留学生、両親が日本に来た背景や現在苦労していることを知った上で家族といる今が幸せという男の子、日本での生活になれるまでの苦労とここにくるまでに助けてもらった人のことを語る大人の方などなど、夢を語る人も苦労を語る人もみな国や家族に対する愛を感じました。
この帰属意識というか、愛国心というか、こうした感情や認識って現代日本人に大きく欠けてる部分じゃないかなと思うのです。日本に住んでいながら、しかも海外に済む気も毛頭ないながら、日本国内の出来事に否定的。否定的ならまだしも無関心。伝統は古くさくて残さなくてもいい、海外の動向に憧れかぶれてしまったままの感覚。ネガティブなことは言うけれど、代替となる生産的な発言は控えめか無いに等しく、自分と対峙する発言を見聞きすれば攻撃のしあい…。
小学校高学年〜高校生がこうした気持ちをもったり言動をしたりするのはアイデンティティを確立するうえで必要な過程と理解はしますが、そこから抜け出せていない大人の多いこと。
外国籍の方が入ってくることによって、改めて「日本」という国について考えさせられる。そうした経験を大人も子どもももっとしていくべきなんじゃないかなと思います。
秦野の多文化共生への道のり
また、いじめの体験談が思ってた以上に多いことも気にかかりました。見た目の違いや言語文化の違いでいじめは起きる。これは人間が集団の中で生きる生き物として本能的にする防衛本能でもあるのかなとは思うのですが、「共生」「インクルーシブ」、こうしたキーワードが浸透しているのはまだまだ街中だけなのかなぁという感覚もあるのです。
正直、秦野でなんの意識もせず暮らしていると「外国籍市民?いる?いなくない?」というくらい、コミュニティどころか個人にも出くわさない。でも、数値上は市内の外国籍市民は増加傾向にあるそうです。
これは、ある意味分断されてるからかなぁとも思います。
別に無理に関われとは言わないし、無理やり交流することが正しいとは思いません。でも、その存在を認識し、無いものにしないことは必要なんじゃないでしょうか。
市民間での交流だけでなく、コミュニティの存在の認知、市役所等での手続きの簡略化や多言語化(点字や筆談含む)、全てを置きかえるのでなくてもフレキシブルに対応できる心構えや準備、それこそ「思いやり」を少しずつできたら、お互い助け合っていく未来に向けて歩めそうなのに、とも思うのです。
取り止めもない話になりましたが、やはり交流協会に参加するようになって良かったです。内輪に留まるだけじゃ見えないこともあるし、考えも止まってしまうし。
常に新しい刺激を得るためにも、積極的に参加していこうと思いました。
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