本帰国 家の売却
本帰国する場合、持ち家は売るか貸すか、の二択になりますが我が家の場合は売却一択でした。
ニュージーランドでは最近大家に厳しい方向で賃貸に関する法律が変わり、築60年近い我が家はかなり手をいれないと最近の賃貸物件条件を満たさないし、日本から賃貸物件管理会社を通してあれこれと手配・管理するのは大変すぎると思ったからです。
家が売れない状態での帰国は避けたかったので、最近家を売却したという人に利用したエージェントを聞いて紹介してもらい、比較検討することもなくその人に全てお任せしました。
時間があれば数社比較検討して、時期も練って少しでも高値で売却したかったですが仕方ありません。
売却方法はエージェントのおすすめにしたがってテンダー。
テンダーとは家をマーケットに出してオファーを待ち、集まったオファーを検討して最も良い条件をつけてくれた人に売却する、入札方式での売却です。
一番高値で入札した人を選べば良いというわけでもなく、ローン審査が通ったら購入します、という人よりは多少金額が下がってもローンが既に通っていたり現金一括購入の方が安心ということもありますし、今すぐ入居したいとか、ここを直してほしいなど買い手にも要望があったりするので、それぞれのコンディションを比較検討して誰に売るかを決定します。
担当エージェントが高値で売却するために、ペンキを塗り直せとか庭を綺麗にしろとか様々なアドバイスをしてくれ、電気上下水道含むビルディングチェックの手配など親身にしてくれるのですが、どれもそれなりに費用がかかりました。
不動産エージェントとの契約、バイヤーとの契約に問題がないか確認してもらうための弁護士費用もそこそこ高額で、家は買う時はもちろん売るのもお金がかかるなと思いました。
週末ごとにオープンホームという内覧会を開催するのですが、オープンホームのたびに家を綺麗に整えるのが大変すぎて前夜は毎回外食だったし、カフェに行ったりした(買い手とは基本直接接触しないので売主はオープンホーム中家を出る必要がある)のも、地味にお金がかかりましたね。
我が家はステージングという家具全ていれかえて見栄えよくする、ということまではしなかったのですが(準備は大変ですがステージングは効果抜群。できたらやるべし!)見て見ぬふりをしてきた部分を修繕し、不用品を捨てたり隠してオープンホーム用に小綺麗に整えると今まで以上に家に愛着がわいてきて、寂しい気持ちになりました。
不動産会社一社とのみの専属契約でしたが、その会社の担当者以外のエージェントもお客さん探しをしてくれ、最終的に契約に至ったのは担当者とは別の人が連れてきた人でした。
取り分が折半?になってしまうので、色々してくれた担当者さんにはちょっと申し訳なかったです。
高く売れたわけではないのですが、ぎりぎりまでここに住みたい、というこちらの希望が叶い、不要な家具家電などすべて残したままで構わないという、我が家にとってはとても都合がよいオファーがあってラッキーでした。
なるべく早く売却確定したいけれども、本帰国の日程は数か月先。
短期の賃貸物件、モーテル、Airbnb、家を売った後数ヶ月間住むところについて色々検討してはいましたが、自宅ではない場所に住むのはお金以外にも駐車場や洗濯など不便なことが多くて、ぎりぎりまで住み慣れた家にいられたのは本当によかったです。
ただ、売却から引き渡しまで時間があるということは、その間に家に不具合が生じると最悪売買契約が白紙になってしまうので、最後のインスペクションが終わるまでずっとドキドキでした!