Emily in Paris②

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アメリカ人らしいファッション

フランス人とアメリカ人では、装いが結構違います。
一番わかりやすいのは、このドレス。
アメリカ人はスパゲッティーストラップと呼ばれるこの細い紐のドレスを昼間でも着てますが、フランスでは下着っぽいからなのか、細い紐のトップスは、オフィスでは避けた方が無難です。街中でも、フランス人ではあまり見かけないので、一発で観光客だとわかります。
セクシーなのがダメというわけではなく、同じ肩出しでも、タンクトップやオフショルダーのほうが好まれます。下着っぽさが好まれないのかと。

ドラマにも出てくるパリの石畳はとても歩きにくいので、体幹が強くて相当注意深い人でないと、ヒールを傷つけずに歩くことは不可能だと思います。たまにモデルのような方が、フォーブルサントノーレ通りを15cmヒールで闊歩してて、振り返るときもありますが、それは例外ということで。
メトロに乗って通勤するような人はピンヒールを履かず、石畳の溝よりずっと太いヒール、ぺたんこ靴、そしてスニーカーの人もとても多いです。アディダスの白い靴を見ない日はありません。ピンヒールでパリの街を闊歩しているのはごく少数で、ピンヒールを履くのは車で移動して、高いヒールを傷つける道路をほとんどあるかな人のイメージです

フランス人は働かない?

エミリーがオフィスに行って8時半に行ったらオフィスが10時半まで開かず、揃ったときは11時半近く、みたいなシーンはさすがに誇張かな、と思いました。始業時間10時の会社は珍しくないと思います。秋のパリは日の出が8時台ですから、9時始業の会社の場合、家を出るときは暗いんです。
始業時間通りに人が集まらないのはフランスあるあるです。9時始業の会社で、9時にオフィスにいたのは台湾人の役員と私だけだったことがありました。ほかに8人くらいいたのですが、10分、15分くらいの遅刻は許容範囲という感じです。ちなみに、夫は8時半くらいに仕事をはじめ、テレカンなどの切れ目で10時過ぎにオフィスに行き、19時くらいに帰ってきます。夜ごはんのあと1-2時間くらいはメールや電話をしています。土日も必ず数時間は仕事をしていますし、ほんとに終日仕事をしている週末もあります。Cadreカードルと呼ばれるマネジメント層は、日本人と変わらず、勤勉に仕事してます。雇われる層の意識の違いが「フランス人は働かない」といわれる所以化と思われます。

ただ、バカンスのために生きているというのは本当だと思います。フランス人は、バカンスから帰ってきたら、次のバカンスの心配をします。従業員は会社に寄りけりですが、年に有給が3-5週間、それ以外にフレックスに使える休みが月1日付与されます。バカンス用の有給は使い切る民族なので、風邪とか弔辞のときに使える休みがないと困るので月1日付与されるようです。3連休にくっつけて旅行したり、保険で休みをためておいて、期限前にまとめて休みを取ったりしているようです。それに加え、日本の16日よりは少ないものの、フランスは祝日も11日はあります。休みが多くて、うらやましいといわれるのは当然ですよね。

ランチも、昔は2時間ゆっくり、ワイングラスも1-2杯ならOKだったとのことですが、さすがに効率が悪すぎると気付いたようで、毎日ランチで飲んでる人はいません。マックス2時間まで許容されるというだけで、普通のランチは1時間くらい、アルコールなしが現実です。特別な時は飲むこともあるようですが、サラリーマン的な人たちが、平日のレストランで飲んでるのは2割弱くらいです。uber eatsやパン屋さんでおいしそうなバゲットサンドを買って、オフィスでさくっと食べて仕事をしている人もいます。

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