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英国オープン大学のキャンパスの行き方

イギリスのオープン大学(Open University)は日本でいう放送大学で、完全
オンラインの学部課程で知られている。

しかし大学院ではオンラインではなく対面で研究指導を受けることができ、キャンパスが存在するのだ!筆者は実験のため何度かこのキャンパスにお世話になっているが、あまりにも行き方についての情報が少なかったので記録しておく。

キャンパスはロンドンから電車で最短40分ほどの郊外の街、ミルトン・キーンズに存在する。このミルトン・キーンズ、かなりの成功を収めたニュータウンとのことで、街の歴史を調べてみると普通にけっこう面白かったりする。

ロンドンからはEustonからかなりの頻度で電車が出ており、Milton Keynes Centralまでのアクセスは悪くない。NorthwesternとAvanti west coastの二社が電車を走らせており、私はなんとなくいつもAvantiを使っている。(早く着くので。)まあだいたいいつも遅延してるけどな。朝9時半ころから使えるオフピーク料金で往復16ポンド程度。ピーク料金だとこれが24ポンド程度になるので大きな違いだ。

Milton Keynes Centralは普通に大きくて綺麗な駅で、M&S FoodやCostaもある。徒歩5分ほどで大きめのMorrisonsもあるのがお気に入り。


ミルトンキーンズセントラル駅の入り口

問題は駅からキャンパスへのアクセスだ。駅から8 km離れているので歩くことは現実的ではない。もともと学生のそんなにいないキャンパスなので、コロナ以降、キャンパス行きのバスを廃止したらしい。そんな馬鹿な。。。Google Mapなどでは無理やりバスを使うルートがサジェストされるが、40分もかかる上に、バス停からだいぶ歩かないといけない。

え、自転車?ミルトンキーンズに来てみるとわかるが、ミルトンキーンズは、車道と街がうまく分離された都市だ。つまり、車道は車がめっちゃ飛ばしている。しかもなんかけっこう複雑なラウンドアバウトだらけだ。車道のほとりに歩道もあんまりない。なので、よっぽどの自転車乗りでない限り自転車はおすすめしない。

というわけで、最も現実的な手段はタクシーだ。これがなかなかお財布には嬉しくないが、車だと10分で着くし、タクシーも拾いやすいのでまあ悪くはない。安くあげるコツはあるにはある。駅のタクシー乗り場からTAXIに乗るよりも、地元の認証車のシェアライドアプリ(?)Skyline taxisで車を手配したほうがだいぶ安い(片道4ポンドくらい違った)。

こちらのアプリをダウンロードしておき、カードの登録などを済ませておくと、支払いや配車などもスムーズにすむ。Uberのアプリほど使いやすくはないが、今まで困ったことは特に起きていない。ミルトンキーンズの駅を出て左側のロータリーはタクシー専用なので、こうした車は右側に来るようになっている。よく見ると同じように車を拾っている人がけっこういるし、そんなに大きくないので車を見落とすこともあまりない。

さて、駅からタクシーでどこに向かえばいいかというと、外来者はレセプションで名札を受け取らないといけないので、レセプションのあるビルの前までいくといいと思う。ちなみに、ミルトンキーンズは、住宅街が林の中にうまく隠されている(?)街なので、道中はめっちゃ何もないように感じる。これがけっこうびびる。あとタクシー、普通にだいぶ飛ばすので、ギリギリ酔ってないくらいのところで毎回降りる羽目になる。

「Main reception of Open University」と言えばだいたいの運転手はわかってくれる。メインの道路からもそんなに遠くない。この写真のビルで車を降りたら、橋を渡るとレセプションだ。

レセプションに通じる橋


レセプションでは名前と訪問先を告げると名札をもらえて、訪問先に電話連絡してくれる。迎えが来るまではゆったりソファーで待つことができる。Eduroamも通じる。Free wifiもあるらしい。


レセプションの待合

帰りはレセプションに名札を返却し、ふたたび車を呼べばいい。ちなみに、Skylineのアプリを入れていなくても車を呼べるボタンが設置されており便利。けっこうすぐ来る。


Skyline taxiの配車ボタン

キャンパス内は普通に綺麗だが、あまり人気(ひとけ)がなくなんだか不思議な雰囲気である。(実験設備はかなり充実しているので、大学院にもかなり力を入れていることは感じられる。)一応学食もあるらしく、5ポンドでテイクアウトボックスを買えるらしいが、私はいつもお弁当持ち込みだ。

学生さんは近くに住んでいる人が多いらしいが、あまり学生用物件が多くはないのでちょっと苦労するという話も聞いた。(まあイギリス全部そうな気もするが。)それにしても、完全に車があることを前提とした街の作りなので、皆さんがどうしているのかは気になる。こんなところで大学院生活を送るのはどんな気持ちなんだろうと、来るたびに想像が膨らむのである。


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