看取り介護とは何か

看取り介護という言葉が最近よく聞かれるようになっている。看取り介護は看取りケアとも言われているが、人生の最期を迎えようとしている人がなるべく穏やかに最期を過ごせるよう、苦痛を緩和しながら支援をしていくことだ。「看取り介護」は特別なことをするわけではなく、通常の介護と同じように、食事介助や排泄介助、入浴介助などを行う。

看取り介護を行っているのは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、そして有料老人ホームである。ただし、すべてのこれらの施設が看取りを行っているわけではない。介護の仕事に興味があり、施設で働きたいと考えているなら、看取り介護を行っているかどうかは確認しておくと良いだろう。

介護の現場で行う看取り介護とは、具体的にどのようなことをするのだろう。利用者のケアは、本人の希望を尊重しながら栄養や水分を補給していく。食事は利用者の意思に合わせることが大切だ。生きて欲しい、元気になって欲しいからと、本人が嫌だと言っているのに無理に食べさせるのは看取り介護とは言わないのだ。

排泄ケアでは、排泄物の状態や回数、量を確認し、記録を取るようにする。排泄が困難なら医師に相談し、適切な対応を行う。そして清潔の保持は、最期まで人間らしく過ごすために重要なことである。普段と変わらず頭髪ケアや口腔ケア、洗顔などいつも通りに行う。

苦痛の緩和も看取り介護で重要である。体位の調整や体温調節などを行い、苦痛を感じないようにケアすることも忘れてはいけない。また、利用者の家族に対しても配慮を忘れてはいけない。家族の精神的なサポートも看取り介護の一つなのだ。

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