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【JSAI2024参加レポート】Elithの論文発表やブース出展などに関する報告

株式会社Elith 広報担当です。
Elithは、2024年5月28日(火) ~ 5月31日(金)に静岡県浜松市で開催されたJSAI2024 (第38回 人工知能学会全国大会) にプラチナスポンサーとして参加いたしました。
本noteは、ElithがJSAI2024の期間に行った、論文発表/インダストリアルセッション登壇/ブース出展/懇親会についての活動報告となっております。ぜひご覧ください!


論文発表

Elithは、JSAI2024で本田技術研究所様と共同で2本の論文を報告いたしました。これにより、Elithの技術力と研究開発の成果を広くアピールすることに成功しました。具体的な発表内容は下記になりますので、ぜひご覧ください。

◾️GIS データと街路画像を用いたLLMによる交通リスクの説明

概要
運転支援システムや自動運転技術における交通リスクの考慮は、交通事故防止において重要であり、交通リスクは画像情報に多く含まれていると考えられる。しかし、画像情報のみから走行シーンに含まれる交通リスクを説明することは困難であり、この分野の研究はまだ十分に進展していない。本研究では,GISデータと街路画像を組み合わせた、交通リスクを説明可能なマルチモーダルフレームワークを提案する。このフレームワークは、GISデータを基に作成された交通事故リスクマップから高リスク地域の座標を特定し、その地域に関連する街路画像を用いて、マルチモーダルネットワークを学習する。これにより、任意のシーンにおける交通リスクを効果的に説明するフレームワークを構築する。実験結果から提案されたフレームワークは、GISデータに基づく高リスク地域に対して、交通リスクを説明可能なキャプションを生成できることを確認した。


◾️道路環境リスク分析のためのプロンプトエンジニアリングを用いたキャプションデータの生成

概要
運転支援システムや自動運転技術の普及に従い、交通事故の低減に一定の効果が示されているが、更なる事故低減のためには交通事故リスクを解釈しメカニズムを分析することが重要である。運転シーンを説明可能なマルチモーダルネットワークの研究では、メタデータを用いて認識可能な物体を考慮したキャプションの生成手法が試みられてきた。このような手法では、人間などの動的な物体に焦点を当ててキャプションが生成されることが一般的である。しかし、運転シーンに含まれる交通事故リスクを解釈するためには、道路標識・道路構造などに起因する静的なリスクもキャプション生成の際に考慮されるべきである。既存の大規模マルチモーダルネットワークでは、この種の道路環境のリスクに対応するキャプション生成が困難である。この課題に対処するため、プロンプトエンジニアリングを活用し、動的物体と静的な潜在的リスクを包含するキャプション生成手法を提案する。また、生成されたキャプションを用いた実験から動的物体と静的な潜在的リスクを考慮したキャプションを生成できることを確認した。

発表のプレスリリースはこちらから:


インダストリアルセッション登壇

インダストリアルセッションにて報告を行い、業界内でのプレゼンスをさらに高めることができました。

Elithが取り組むさまざまな事業者と連携した大規模言語モデル(LLM)の活用事例を紹介させていただきました。このセッションでは、LLM技術がどのようにビジネスの現場で応用されているか、具体的な事例を通じて探求することで、LLMがどのように価値を生み出しているか探究しています。また、実際のビジネスケーススタディを基に、この先進技術が企業戦略や製品開発、顧客サービスなどにどのように組み込まれているか解説しました。
登壇内容は下記をご確認ください。

CTO井上 登壇の様子


ブース出展

本年度はブースの規模を昨年の2倍に拡大し、受付でもElithの企業名が一目で認識できるようにいたしました。これにより、より多くの方々に弊社の存在を知っていただける機会が増えました。

これまでの事例やデモを用いて、LLM技術の具体的な活用方法について説明しました。また、学生の方々とも積極的に交流し、インターンシップや採用に関するご質問を多数いただきました。これにより、次世代の優秀な人材との繋がりを深めることができ、今後の人材育成にも大きな期待が寄せられました。

受付もしてました!
ブースの様子です!

懇親会

昨年と同様に、懇親会には50名の方々にご参加いただき、活発な意見交換や情報共有が行われました。

会の中では、今後のAIの動向やスタートアップの働き方、会社の成長、インターンや採用について、さまざまな方との意見を交換する機会になりました。この交流を通じて、今後の事業展開や人材戦略に対する新たな視点やアイデアを得ることができ、大変有意義な時間となりました。

ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

懇親会の様子



浜松でしか味わえないうな重や静岡のソウルフードを堪能させていただきました!人工知能学会は毎年さまざまな場所で開催され、その地域の食べ物も醍醐味の一つですね。研究に加え、各地の美味しい料理を楽しむことができるのは、学会参加の楽しみでもあります。

浜松のうな重
美味しそうなハンバーグ

今後も、ビジネスと研究の両方において更なる飛躍を目指し、精進してまいります。

引き続きご支援とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます!

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