KTV小姐との真実の愛について〜中編〜
※まさかの三部作。長くてすいまへん。
↓前編↓
https://note.com/elitedameryman/n/n5f6d039b44d8
~続き~
そんなこんなで付き合い始めたわけであるが、人を好きになることなんて相当長いことなかったから、まぁー楽しい日々だった。どんどん彼女にのめりこんでいく自分がいた。
彼女の魅力
すごく魅力的な子だったと今でも思ってる。私自身、付き合った女性人数はわりかし多いほうだと思うけど、ここまで好きになったのは珍しいぐらいだった。
①料理が上手
付き合ったあと、ちょくちょく向こうの家に招待され、料理を作ってくれた。これがまぁ美味いのである。(実は過去に数回ツイートしてる)
時にはルームメイトや近くに住んでいる友達たちも一緒に食べることもあった。
その度に友達から「あんたたち、本当に仲良いよね」と言われても「うん、仲良いよ」と普通に彼女が返していた。その感じもよかった。すごく居心地がよかった。
ただ友達によっては広東語になるから何話しているか全くわからなかった。その辺の気は一切遣われなかった。
②ファッションセンス
これは付き合う前から知っていたが、ファッションセンスがめっちゃよかった。こう言ったら失礼だが、全く中国人の服装には見えなかった。
スナイデルの服が特に好きで、よく着ていた。すごく似合ってた。
やる気ないときはTシャツ+Gパン+コンバースの靴とかだったが、それも絵になっていた。
人民女子あるあるのクソダサスニーカーを履くこともなかった。
③ツンデレ
基本的に甘えたり、ヤキモチを表面に出すタイプではなく、サバサバしているタイプだった。それでもやり取りの中で愛情を感じていた。
例えば、私が他の店に行くときにこんなやり取りがあった。
我「我今晚可能要去○○(店の名前),你来吗?」
小「今晚已经有预约,去不了」
我「那我指新的女孩子吧」
小「你不要活了吗?(包丁の絵文字)」
我「对不起,我错了」
※そして彼女が安排した友達が隣に付く
こんなやり取りも心地よかった。自分の客が帰ったら、遅くてもこちらにかけつけくれて、友達と入れ替わるときもあった。そんな場合でも指名料が二人分付けられるようなことはなかった。
④何でも話す
付き合ってからは本当に何でも包み隠さず話す子だった。
そこそこ人気の小姐だったが、太客の名前・会社・住んでる場所・帯同有無・来店頻度と大体の落とす金額なども私は知っていた。ちょっと聞くだけでなんでも教えてくれた。
それだけでなく彼女の仲良い友達(小姐)たちの日本人彼氏、その彼氏が妻子持ちかどうか、毎月お小遣い貰ってるかどうかの情報まで筒抜けだった。
まぁこの子に限らずだが、小姐は基本的に心許すとマジで口軽いからマジで気をつけたほうがいい。いや、マジで。
私にとっては心許されてると思って、それもまたよかった。まぁ弊害もあったんだけど…。
⑤将来のこと
いつか帰任になるときのことも話していた。
彼女の答えは「私も日本へ行く」だった。というか好きな人と一緒だったら中国でも日本でもどこでもいいと言っていた。
今は駐在だから給料多いけど、日本帰ると俺の給料だけで贅沢はできないよ?と正直に話したこともある。
それに対しても「私だって日本語話せる、バイトぐらいできる」と。加えて「それだったら、ギャンブル控えたら?」と手痛い指摘をしてくるような子だった。
本気でいてくれてるんだなーと感じていた。
今思うと、付き合いたての高校生カップルが「将来結婚しようねー」とか言っちゃうアレと差不多なことをいい歳したおじさんがやってて、草なんだが。
まぁそんな感じですごいイイ感じのカップルであったわけではあるが、やはりそこは育ってきた環境も異なる異国人、「ん?」と思うことも多々あったわけである。
感じる違和感
もちろん良いことばかりではなく、ムカつくこともすごくあった。これを話すと「それ、中国人だったらあるある…ってか、かなりマシなほう…」とか言われることもあったが、結局は我是日本人、腹立つものは腹立つのである。腹は立つまではいかなくても「あ、うん…」ってなることも多かった。
①めっちゃ気分屋
言うことがコロコロ変わるし、週末もまともに約束をすることはほとんどなかった。「週末どっか行かない?」とか聞いても、そもそもを事前に決めるのを嫌がるのだ。
毎回、「前日何時に終わるかわかんないし、起きたときの気分で決める」って言われるのが定番であった。
週末の夜はよく泊まりに来ていたのだが、それも毎回「行けたら行く」で本当に来るかどうかわからなかった。私だけではなく、友達との予定とかもめっちゃドタキャンしていた。
口癖は「累了」と「好困」。
まぁ平日も遅くまで酒飲んで、翌朝は9時に出社していたわけだから、理解しようとはしていたが、それでも「それ以外言えんのか!」と思うことが増えていった。
②金銭感覚
金銭感覚はまともだと思っていたが、月によってはその辺の駐在員よりも余裕で稼いでいるような子である。
まともなわけがなかった。
ポイントでハイブランドもんを身に着けるような子であったが、いちいち持っているものも高い。まぁ聞くとほとんどは元カレ(数年前に帰任した独身の日本人、帰任後ちょっとして別れたとか…)に買ってもらったか、もしくは過去に海外旅行時に自分で買ったものとのことだった。大体なに持っているかは私も知っていた。
しかしある日やたら新しいTiffanyのブレスレットをしていた。
「ん?それどしたん?」と聞いたら
「お客さんがくれた」と…
「は?なんでそんなもん貰えるの?」と聞いたら
「くれるっていうから貰った、そんな高くないからいいかなと思って」と…
お前それ15万円ぐらいするの、俺知ってるからな。
流石にあり得んと思って問い詰めるが、本当に貰っただけと向こうも引かない。ただお店に来るだけの客だと力説してきた。隠し事なんて一切ないと。
まぁ一旦信じることにした。
よく考えたら小姐へ頻繁に1万元ぐらいのプレゼントしても、何もできてないおじさんを身近に知っていたから、まぁある話しかーとも思えた。ってか、あのおじさんがいなかったら信じれなかったかもしれない。ありがとうおじさん。
ただそこで終わっとけばよかったのに、
「代わりに腕に着けるもん買ったるからそんなもん着けるな」とマジでクソ余分なことを言ってしまった。
引けなくなって、後日一緒に香港旅行行ったときに、女性への贈り物としては人生で2番目に高い、純金のブレスレットを買うことになった。
※1番高い贈り物は結婚指輪
今思うとアホな話だが、喜んで着けてくれる彼女を見れるだけで満足だった。
まぁブレスレットを買うことになった話は蛇足だが、そんな感じで金銭感覚は少々おかしかったのである。
そういえばスナイデルも別に安くないしな。
③文句ばっか
基本的に口が悪く、何かにつけて文句をいう子だった。特に極めつけは客に対してだった。
夜の仕事中もスキ見て返信くれるような子(今思うとよくこんな子、人気あるな…)であったのだが、「酒追加頼まないのにまだいる、頼まないなら早く帰って欲しい」とか「今日の客はケチ」とか、文句ばっか言うのである。
上の金銭感覚の話にも繋がるが、たまに「そのワイン、クソ高いんだぞ?そんな毎回入れれんだろ」と言っても「疲れた、早く帰りたい」と会話にならない返信が来るだけで向こうの仕事中はあまり楽しくないやり取りになることが多かった。
愚痴が1番多かったセクハラ客に対しては私もボロクソに言っていたが、普通にお金落としてくれるまともな客への文句は「お前それで食ってんだろ」ってイラッってする面もあった。
こいつ性格悪くね?と思ってしまったのである。
④クチャクチャ音を立ててモノを食う
クチャクチャ音を立ててモノを食べていた。
まぁそんなこんなで良いとこ悪いところありながらも、なんだかんだ楽しく過ごしていた。感じる違和感は見ないふりして過ごしていた。漠然とこのまま結婚して日本で住むのかなーとかまで思ってた。
そして破局する直接的原因となった、イベントを迎えるのであった。
というわけでまた長くなってしまったので、本日はここまで。本当は2部構成の予定だったのに…
続編
https://note.com/elitedameryman/n/n1afddf2e2b88