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講座【簿記】:8.決算整理仕訳
決算整理仕訳は、1年の家計簿や財産を「正確に整理する作業」と考えるとわかりやすいです。たとえば、壊れた家電の価値を見直したり、支払っていない光熱費を記録するなど、年末に家計を見直して計算するイメージです。
生活に例える決算整理仕訳
減価償却費
生活例:家で使っている洗濯機が古くなって価値が下がったと感じる。
簿記の視点:洗濯機(固定資産)の価値減少を費用として計上。
未払費用
生活例:12月分の光熱費をまだ支払っていないが、家計簿には記載する。
簿記の視点:まだ払っていないが「今年の費用」として記録。
未収収益
生活例:貸したお金が返ってきていないが、年内の収入として認識する。
簿記の視点:まだ受け取っていないが「今年の収益」として記録。
棚卸資産の評価
生活例:冷蔵庫の中身を確認し、残っている食材をリスト化して家計簿に反映する。
簿記の視点:期末時点での在庫(商品の価値)を計算して記録。
♦【丸暗記】減価償却費に関する項目
減価償却費の定義
解説:固定資産(建物、機械など)の価値減少を費用として計上すること。
キーワード:固定資産、価値減少。
減価償却費の計算方法
解説:①定額法(毎年同じ金額)、②定率法(毎年減少する金額)の2種類がある。
キーワード:計算方法、定額法・定率法。
減価償却の仕訳
解説:減価償却費(借方)と減価償却累計額(貸方)で記録する。
キーワード:借方=費用、貸方=累計額。
♦【丸暗記】未払費用に関する項目
未払費用の定義
解説:決算時に支払っていないが、今年の費用として計上するもの。
キーワード:未払、費用の発生。
未払費用の仕訳
解説:「費用(借方)」と「未払費用(貸方)」で仕訳する。
キーワード:借方=費用、貸方=負債。
♦【丸暗記】未収収益に関する項目
未収収益の定義
解説:決算時にまだ受け取っていないが、今年の収益として計上するもの。
キーワード:未収、収益の発生。
未収収益の仕訳
解説:「未収収益(借方)」と「収益(貸方)」で仕訳する。
キーワード:借方=資産、貸方=収益。
♦【丸暗記】棚卸資産に関する項目
棚卸資産の評価方法
解説:①原価法(仕入れたときの価格)、②低価法(期末の価格が低い場合はその価格)で評価。
キーワード:原価法、低価法。
棚卸資産の仕訳
解説:期末商品の在庫分を「棚卸資産(借方)」と「仕入(貸方)」で記録。
キーワード:借方=資産、貸方=費用。
♦【丸暗記】損益の調整に関する項目
収益と費用の確定
解説:期末に発生した未収収益・未払費用を計上して、正確な損益を算出する。
キーワード:損益計算、決算整理。
【キーワード】
減価償却費の仕訳
借方:減価償却費、貸方:減価償却累計額。
未払費用の仕訳
借方:費用、貸方:未払費用。
未収収益の仕訳
借方:未収収益、貸方:収益。
棚卸資産の評価仕訳
借方:棚卸資産、貸方:仕入。
費用・収益の調整
キーワード:「未払」「未収」は必ず決算時に記録。
減価償却の計算
定額法=(取得原価-残存価額)÷耐用年数
定率法=帳簿価額×償却率。
決算整理の目的
「損益の確定」「財産状況の整理」を正確に行う。
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