講座【簿記】5.簿記の記帳方法
簿記の記帳方法(単式簿記と複式簿記)は、家計簿やお金の管理方法に置き換えると理解しやすくなります。以下に具体的な例と試験対策に役立つ暗記ポイントを挙げます。
♦生活に例える簿記の記帳方法
単式簿記:現金の出入りだけを記録
生活例:お財布の中の現金だけを記録する家計簿。
例:スーパーで買い物をしたら「現金 -2,000円」とだけ記録。
特徴:お金の流れが簡単にわかるが、何に使ったかや財産全体は見えない。
複式簿記:借方と貸方を記録
生活例:お財布の現金だけでなく、銀行口座やカード利用も記録する家計簿。
例:スーパーでカード払いをしたら「費用(食費)+2,000円」「負債(カードの未払金)+2,000円」と記録。
特徴:すべての取引の「原因」と「結果」を記録できるため、資産や負債の全体像が見える。
借方と貸方の対称性:仕訳の基本
生活例:家計で「お金が減ったら何に使ったか」を必ず記録。
例:旅行代金として現金5万円を支払ったら、「旅行費用(借方)」と「現金(貸方)」を記録。
♦【丸暗記】単式簿記に関する暗記項目
単式簿記の特徴
解説:現金の出入りだけを記録するシンプルな方法。
キーワード:簡易、個人や小規模経営で利用。
単式簿記の限界
解説:資産・負債の詳細が記録できず、財務状況の把握が不十分。
キーワード:記録が不完全。
♦【丸暗記】複式簿記に関する暗記項目
複式簿記の特徴
解説:借方と貸方を両方記録し、資産・負債・収益・費用を正確に把握できる。
キーワード:正確、企業や商業で利用。
複式簿記の利点
解説:対称的な記録で、財務状況を全面的に把握できる。
キーワード:貸借一致。
複式簿記の仕訳ルール
解説:借方(増加・費用)と貸方(減少・収益)のバランスを取る記録方法。
キーワード:仕訳、貸借対称。
♦【丸暗記】借方・貸方に関する暗記項目
借方の役割
解説:資産の増加や費用の発生を記録する。
キーワード:左側、プラスの動き。
貸方の役割
解説:負債・純資産の増加や収益の発生を記録する。
キーワード:右側、収入や減少の動き。
借方と貸方の関係
解説:借方金額 = 貸方金額で必ず一致する。
キーワード:対称性、バランス。
♦【丸暗記】記帳に関する暗記項目
仕訳帳の役割
解説:すべての取引を日付順に記録する帳簿。
キーワード:日々の取引記録。
総勘定元帳の役割
解説:仕訳帳から各勘定科目ごとに整理して記録する帳簿。
キーワード:勘定科目の分類記録。