講座【簿記】:9.試算表の種類
試算表は、日常生活で「家計簿の全体像を整理して確認する」作業と考えるとわかりやすいです。
合計試算表は、家計簿で「今月の収入・支出の総額」をリスト化するようなものです。
残高試算表は、食費、光熱費、家賃などの「各カテゴリごとの残高」を整理するイメージです。
精算表は、月末に全ての収入・支出を精査して、「実際の家計簿の確定版」を作ることに似ています。
【丸暗記】しておくべき10項目と解説
1. 試算表の目的
解説:帳簿が正確かを確認するための表。借方・貸方が一致していれば帳簿は正しい可能性が高い。
キーワード:帳簿の正確性、借方=貸方。
2. 合計試算表の定義
解説:各勘定の借方・貸方の「合計金額」を記載する試算表。
キーワード:全体の合計額を確認。
3. 合計試算表の用途
解説:帳簿全体の規模や金額の総額を把握する際に使用される。
キーワード:全体のスケールを確認。
4. 残高試算表の定義
解説:各勘定の借方・貸方の「残高」を記載する試算表。
キーワード:各勘定の最終的な金額。
5. 残高試算表の用途
解説:個別の勘定(売掛金、買掛金など)の残高を確認するのに便利。
キーワード:詳細な確認。
6. 精算表の定義
解説:試算表に決算整理仕訳を反映して、損益計算書や貸借対照表を作成する基礎となる表。
キーワード:決算整理、財務諸表の準備。
7. 精算表の構造
解説:①試算表の金額、②修正額(決算整理仕訳)、③修正後の金額を記載。
キーワード:修正欄、仕訳整理後。
8. 試算表での一致確認
解説:試算表では、借方合計=貸方合計が成り立つ。これが帳簿の正確性の確認ポイント。
キーワード:借方=貸方。
9. 試算表の作成手順
解説:①帳簿から借方・貸方を集計、②合計試算表作成、③残高試算表作成、④精算表作成の順に進める。
キーワード:作成ステップ。
10. 試算表でのエラー発見
解説:借方≠貸方の場合は記帳ミスが疑われる。その際は仕訳帳・総勘定元帳を再確認。
キーワード:エラー検出。
【キーワード】
試算表の目的
借方合計=貸方合計で帳簿の正確性を確認する。
試算表が異なる場合:入力ミスや計算ミスを疑う。
合計試算表の特徴
各勘定の借方合計・貸方合計を表示。
残高は記載しない。
残高試算表の特徴
各勘定の「最終残高」を記載。
例えば売掛金の残高や仕入れの総額を把握。
精算表の役割
決算整理仕訳を反映して、損益計算書や貸借対照表の基礎を作る。
損益計算書:収益-費用=当期純利益
貸借対照表:資産=負債+純資産。
試算表の作成ステップ
①仕訳帳から総勘定元帳へ転記
②借方・貸方を集計して合計試算表を作成
③各勘定の残高を記載して残高試算表を作成。
試算表作成での注意点
借方と貸方が一致しない場合、記帳ミスが疑われる。
誤記箇所は仕訳帳・総勘定元帳から探す。
精算表での調整ポイント
減価償却費、未払費用、未収収益などの決算整理仕訳を忘れない。