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わたしは黙らない
「わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点」(合同出版)を借りてきました。
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栗原加代美さんの項目で、夫婦間の性的DVについての考察があります。
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(引用)
誰にでも性行為を受け入れられない時があります。その例を2例あげてみたいと思います。
①体調が悪い時。体調が悪いと断り逃げると「愛がない」と怒られ、恐怖のため、仕方なく同意なしに性行為を受け入れます。その行為によって、さらに健康が悪化することもあります。大切にされていないと考え、気持ちはますます、加害者から遠のいていきます。
②パートナーから暴力を受けている時。愛されているとは思えなくなり、その行為を受け入れることが難しくなります。心と体は深く結びついていて、心が開かないと体も開きません。しかし、拒否すると怒るパートナーに怯え、暴力の後で性行為を受け入れます。すると加害者は暴力を許されたと勘違いして、暴力の後の性行為が習慣化します。
このように、性的同意のない性行為を行うことによって、被害者は何重にも苦しみを味わいます。
(引用終わり)